商業簿記の出題形式について

がんばろう日商簿記1級合格、今回は商業簿記の出題パターンについてお話をしたいと思います。

日商簿記検定の商業簿記というのは、問題量が多いのと総合問題に苦手意識を持っている方もいらっしゃるので、ギリギリの点数になるケースが多いです。

会計学、工業簿記、原価計算は15点から20点取れることが多いのですが、商業簿記は総合問題の問題文に圧倒されてしまって、どこから手をつけていいかわからずパニックになってしまいます。

そうすると8点や9点になってしまい、致命傷になってしまう可能性もあるので、過去問を1つか2つ用意して、商業簿記の典型的なパターンに慣れてほしいです。

商業簿記というのはいくつかのパターンがあって、連結や137回で出題された本支店会計のようなケースもありますが、一般的な簿記が出題される可能性もあります。

通常の商業簿記には2つのパターンがあります。
1つは、決算整理前の試算表が用意されていて、決算整理事項が10個ぐらいあって、それらについて決算整理仕訳を行ってB/SやP/Lを作ります。

あとは、決算整理後試算表、損益勘定、残高勘定の決算3勘定です。
2級も同じパターンなのですが、一般的な商業簿記は決算整理前の残高試算表から決算整理を10個ぐらい行ってB/SまたはP/Lを作らせるか、決算整理後試算表を作らせるケースが多いです。

決算3勘定とは繰越利益剰余金、損益勘定、残高勘定、あるいは残高勘定の代わりに英米式簿記法ならば繰越試算表のことで、これらの勘定記入をさせることもあるかもしれません。

会計学では株主資本等変動計算書にも注意してください。

柴山式にも例題があります。

決算整理前の残高試算表から決算整理をして財務諸表や決算整理後残高試算表を作るパターンが多くて、代表的な過去問を挙げると、123回、125回、128回、129回、132回、135回あたりがあります。

このパターンはみなさん練習しますが、気をつけていただきたいのは、期首あるいは前期末の貸借対照表です。

貸借対照表では貸倒引当金や減価償却の利益を控除した形になるので注意が必要です。
あるいは前期末の試算表や期首の繰越試算表のような、期首または前期末のB/SやT/Bからスタートして期中処理をやるとボリュームが多いので、練習していないと出題された時に困ることになります。

3級でいうところの第三問の試算表対策に近いです。
期中処理をして、なおかつ決算整理までやるので、二重に処理が必要で慣れていないと結構戸惑います。

本番で致命傷を負うことがあるので気をつけてください。
期首あるいは前期末の貸借対照表または残高試算表からスタートして、期中の仕訳をして決算整理もするということなので、決算整理事項は第1のパターンよりも若干少なくなりますが、期中処理は結構大変です。

これに仕訳問題を絡ませることもあるので注意が必要です。
最後は貸借対照表または損益計算書あるいは決算整理後の残高試算表あるいは決算3勘定です。

このゴールはパターン1もパターン2も同じですが、パターン2の怖いところは、期首または前期末からスタートするので期中の処理が必要になることです。

3級の第三問でやって以来しばらくやっていないと思うので、忘れている可能性があります。
ですので、122回の商業簿記の過去問をやって対策をしてください。

このパターンはしばらく出題されていないので、そろそろ出題される可能性がありますから気をつけてください。

期首または前期末からスタートして、期中取引をして決算整理をするという、長い期間の処理が必要になります。

あまり過去問がないので、稀に出題されると戸惑います。

そろそろ出る可能性があるので138回は注意してください。

今回は商業簿記の一般的な出題形式の2つのパターンをお話ししました。
期首または前期末からスタートするパターンは122回の商業簿記を3回ぐらい練習して慣れておいてください。

私はいつもあなたの1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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