私は、これはそれなりに良い傾向だと思います。
計算の仕方を覚えるのも大事ですが、それだけではなく、計算の背後にある考え方、重要な概念を表すキーワード、重要な会計用語だけは使えるようになっておきましょう。
バランスを取る意味では、全体の100点満点のうちの10点から15点ぐらいは理論があっても良いと思っています。
計算が8割、理論が2割のバランスがすごく良いと思っているので、今の傾向は良いと思います。
そういう目で見ると、138回の会計学は第一問から第三問の合計25点のうち、15点から20点ぐらいは理論です。
理論といっても用語の穴埋めなので、割賦基準という言葉が第一問にありますが、それ以外はほぼすべて柴山式の1級テキストにキーワードが出ています。
あの中の7割から8割ぐらいは太字かアンダーラインを引いている可能性が高いので、まずはテキストで当たり前のことをやります。
テキストに書いてある太字のキーワードや、大事そうだなと思う重要な用語を、自分でアンダーラインを引いて、これを単語カードやルーズリーフのような1枚の紙に書き出してみてください。
柴山式の商業簿記・会計学は300ページぐらいなので、1ページに5つのキーワードがあったとしても、150から200ぐらいなので、まずはこの言葉を覚えてしまいます。
高校受験や大学受験で英単語を1,000とか2,000語覚えたことを考えたら、200や300ぐらいは大したことないです。
この覚えた単語が、後々、公認会計士試験や税理士試験、あるいは全経上級試験などにも役に立ちますし、実務でも役に立ちます。
ですので、キーワードを覚えるというのは、これからの1級対策としてはとても大事なことだと思います。
テキストに書いてあるキーワードをしっかりとマスターすれば、現段階での出題傾向については十分対策ができます。
過去の出題を見ても、テキストのキーワードである程度対応できます。
なので、これからは100点満点中20点ぐらいは理論の配点がくるかもしれませんが、気にしないでください。
普段の例題で計算をしっかりやって、あとは、通勤途中などでもいいので、テキストのキーワードを抜き書きして、キーワードの部分が隠れるようにして前後の文章から判断して答えられるように覚えるようにしてください。
138回の会計学でいくと、第三問で減損会計の判定のところで割引前の将来キャッシュフローと帳簿価額を比較するという、あのあたりのキーワードが出ました。
あれも、柴山式のテキストには載っています。
柴山式のテキストは一般的なテキストに比べてページ数を3分の1ぐらいに減らしているので、キーワードが見つけやすいです。
これは工業簿記・原価計算も同じです。
工簿・原計はさらにページ数が少なく、250ページぐらいしかなく、理論の数も少ないので、そこをしっかりと見ておきます。
心配ならば、YouTubeで原価計算基準というのを検索していただければ、私の動画があります。
そのなかでも特に、原価計算の目的などの総論部分を意識して見てください。
柴山式のYouTubeでも原価計算のこともやっていますので、よろしければご覧ください。
あるいは、原価計算基準を読んでみるのも勉強になります。
テキストのキーワードをしっかりやるだけでも十分合格点は取れますから、新しいことをせずに、まずはテキストをしっかりと学習してください。
テキストのキーワードを単語カードやルーズリーフなどに書き出して、それを最低10回は読み返して、この用語が空で言えるようになれば良いです。
結局は普段の勉強なのです。
例題の勉強と過去問の勉強、それと並行して、キーワードを書き出して電車の中やトイレ、ちょっとした待ち時間などで見ればいいのです。
ぜひ、工夫して、効率良く1級合格を勝ち取ってください。
私はいつもあなたの1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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