原価の固定費・変動費分解(高低点法)

1.固定費と変動費を分ける必要性

損益分岐点を求めるためには、原価を固定費と変動費に分解する必要がある。正常操業圏内にある過去の操業度のうち、最高時と最低時を記録した原価を選択し、その2点から一次関数を導出する方法である。
変動費率=最高操業時原価―最低操業時原価最高操業度―最低操業度
固定費=最高操業時の原価―変動費率×最高操業度
(固定費=最低操業時の原価―変動費率×最低操業度)

2.設例

下記操業度(X)と原価(Y)に関するデータに基づき、高低点法を用いて原価の固変分解を行いなさい。変動費率をa、固定費率をbとする。データは全て正常なものである。
原価の固定費・変動費分解(高低点法)

【模範解答】

(1) a= 10千円/h  b= 350千円 

【計算過程】高低点法による変動費と固定費の分解

最高操業度は100時間(4月)、最低操業度は25時間(2月)である。
変動費率:1350千円―600千円100h-25h =10千円/h
固定費:1,350―@10×100h=600―@10×25h=350千円

以 上 

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