電機大手が、業績底入れ感を強める

4月29日の日9面を見ますと、電機大手の連結業績(グループ全体の業績)が、一覧表として掲示されています。
2007年3月期の予想利益の一部を引用させていただきますと、次のとおりです。

・日立製作所  550億円(前期比47%増)
・松下電器  1900億円(前期比23%増)
・ソニー   1300億円(前期比 5%増)
・東芝     900億円(前期比15%増)
・富士通    800億円(前期比17%増)
・三菱電機  1050億円(前期比10%増)
・シャープ  1000億円(前期比13%増)
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こうしてみると、最終利益(税金等の負担額を引いた最終的な利益)のベースでも、1000億円を超す会社が4社もある、というのは、
非常にオドロキです。
プラズマの松下、液晶のシャープなど、主力として強力な製品を持つ企業は、引き続き絶好調!という感じですね。
やはり、「わが社はこれが売り!!」というのをひとつでも持っていると強い。
営業利益では、東芝の55%増益、金額にすると2406億円というのが、目を引きます。
一方、売上高では、日立がトップの9兆7千億円!
国家予算レベルのすごさですね?

ソニーは、液晶テレビの改善傾向が今後も続く、との大根田CFOの発言にも見られるように、非常に勢いに乗ってきています。(同日の日経新聞、13面より)
ただ、その一方で、中堅のパイオニアや日本ビクターなどは、赤字が拡大し、企業間での格差も鮮明になってきたようです。
今後、好調な大手電機メーカーの設備投資ラッシュは、なお意気軒昂の様相を呈しているため、ますます今後は、強い企業と苦戦している企業の差が広がっていくかもしれません。
今後の各社の動向に注意したいところですね。

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