第8週⑤ 第8週のまとめ

【キッズ簿記(BOKI)Step3】

今回は第8週のまとめです。

「ステップ2、本日開店いらっしゃいませ」の最後の週となる今週は、「閉店のあとは何をする?」というテーマで一緒に1日の取引の集計方法について勉強してきました。
いくらお店が繁盛しても、きちんとした帳簿の手続きをしないとお店は長続きしません。
そのためにも、大切な集計表の書き方などをしっかりと勉強していきましょう。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
それでは、今週勉強したことを順に確認していきましょう。

まず、キッズベーカリーの1日を改めて見てみましょう。
1日にいろいろな取引がありますが、最後にお店を閉めてからするのが、その日の取引の集計作業でした。
それぞれの取引の資料などから、竹とんぼに勘定科目と金額を書き入れました。
さらに、竹とんぼをまとめた表である日計表まで作りました。
では、その具体的な手順をおさらいしていきます。
手順1、まずはお金の残高を数えよう。

柴山:お金などの財産を実際に数えて内容を確かめることを「実査」といいます。
現金の残高を確認することと、現金の管理のために実査を行います。
以前お話ししたように、毎日、決まった額の現金だけを残したら預金するなどして、お金の管理をしっかりすることで、余計なお金を使わなくて済むということになります。
ここまでで、2人感想などを聞いてみたいと思いますが、どうですか?

もかさん(以下、もかさん):お金を数えるのが好きなので、金庫の中のお金を数えるのが本当に楽しかったです(笑)

進行:ワクワクしてきますよね(笑)
りょうたくんはどうでしたか?

りょうたくん(以下、りょうたくん):ここまでは本当に簡単でした。

進行:それでは、続きを見てみましょう。
次は手順2、竹とんぼへの個別転記に入ります。
手順2の1、○月×日の納品書や領収書など。

柴山:納品書は○○屋からの仕入で、「仕入」と「買掛金」という勘定科目が関係します。
そして、喫茶ABCへの送り状ですが、これは「配達売上」と「売掛金」という勘定科目になります。
お2人とも、今はわかっていますが、最初はここで苦労しましたよね。
さらに、現金で支払った消耗品費のレシートと領収書がありました。
手順2の2、売上表についてですが、最後の合計の個数が96個とありましたが、これにケーキ1個あたりの店頭販売代金300シバを掛けて合計金額を出しました。
これは「現金」の増加と「店頭売上」の右側に記入しました。
1度わかれば簡単ですが、最初は苦労しましたね。
これを踏まえて、手順3、取引資料からの各勘定への記入です。
みなさんが、とても苦労した部分ですが、ここさえクリアすればあとは楽になりますね。

進行:ここは本当に大変でしたよね。

もかさん:これが完璧にできたら、後が楽になるというのは本当にわかりました。

進行:ここが大事ということですね。
りょうたくんも大変でしたよね。

りょうたくん:ここは思い出すのも嫌なくらい、とても大変でした(笑)

進行:実務だと山ほど出てきますよ(笑)

柴山:できるようになるから、大丈夫ですよ。

進行:そして、それぞれの勘定へ記入された取引金額を日計表へ写していきます。
手順3、日計表をつくろう。

柴山:日計表とは、その日に起こった取引の金額を、勘定科目ごとに合計した表のことです。
日計表は、もし金額が間違っていたら左と右の総合計が合わなくなるので、取引全体のチェックができます。

進行:もかさん、日計表についてはどうでしたか?

もかさん:さっきの竹とんぼに比べたら、びっくりするぐらい簡単でした。

進行:りょうたくんはどうですか?

りょうたくん:さっきの竹とんぼのところは本当に大変でしたけど、そこを諦めずに頑張ってやったから、日計表が簡単に作れたのだと思います。

進行:柴山先生、次回の内容を教えてください。

柴山:次回から最後のステップに入ります。
「儲かったかな?集計してみよう!」というテーマです。
第8週までは1日ごとの短期間の集計の仕方を学びましたが、こんどは1か月単位のような長い期間の集計をすると、見えてくるものがもっと変わってくるというお話です。
日々、日計表をつけていくと、いろいろな分析ができます。
あるいは、人気店になるためのヒントなど、経営の分析や長い単位での集計などもわかってくるようになりますので、一緒に楽しく学んでいきましょう。

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