入門だからそのように言っているのではなくて、上級レベルでも簿記はパズルなのです。
簿記は、企業活動を効率良くするための、貸借対照表・損益計算書の2つのシートに要約するプロセスであって、データを圧縮するためのルールなのです。
語弊を恐れずに言うならば、簿記は所詮「道具」です。
あくまで主役は、私たち人間の営みなのです。
私たち人間が事業活動をした結果、お金の流れがどのようになったかを効率よくまとめる、スキルなのです。
スキルなのですから、徹底的に繰り返しトレーニングをして、技術を用いるのに必要なルールは、掘り下げて、学問的に探究する必要はないのです。
もちろん、簿記を学問と捉えるような大学や大学院などの研究機関であれば、掘り下げても良いですが、実践的ではありません。
私は現在、千葉商科大学で教えていますが、簿記を学問として突き詰めることもあります。
しかし、簿記というのは、そもそも、お金の流れや財産の流れを効率良く1つの表にまとめて、出資者にもわかりやすいように明らかにするための道具なのです。
所詮ツールなのだから、難しいことは考えないで、最低限の決まりだけを頭に入れたら、どんどん練習をして、数字を当てはめるテクニックを高めればいいのです。
だから、「簿記はスキルだ」とも言えます。
スキルアップをするためには、難しい顔をして修行のように勉強をするのではなく、パズルのように楽しんで、スキルを磨く感覚で勉強したほうが、精神衛生上も良いですし、簿記1級のように長時間の勉強が必要になる場合では、修行のように考えるよりは、パズルだと考えて勉強したほうが楽しいです。
過去問や例題などで、自分の出した答えと模範解答の数字がぴったり一致していたら嬉しくなりますが、それでいいのです。
数字が合っていたり、時間通りに解答できたら、ガッツポーズでもして、自分を盛り上げてください。
ですので、簿記はパズルなのです。
数字を借方・貸方に当てはめて、当期純利益を出して、最終的にそれを純資産に組み込むのです。
したがって、簿記の目的は、当期純利益や純資産の金額を求めることにつきます。
その最終目標に向かって、数字を当てはめていくのが簿記なのです。
したがって、簿記はパズルだと思って、楽しんで勉強しましょう。
せっかく貴重な勉強をしているのだから、深く悩むのはもったいないです。
日々の簿記の勉強は、必ずあなたの血となり肉となり、あなたの心の栄養、そして将来のキャリアアップのための大きな武器になるはずです。
今日を信じて頑張りましょう。
簿記はパズルだ!
この考えが、簿記検定や、税理士簿記論・財表などの合格に繋がります。
楽しく頑張りましょう。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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