柴山政行氏(以下、柴山):2週目では自動車やパソコンなどの備品を買ったときの竹とんぼの書き方を学びましたが、今日は、文房具などの細かい費用が発生したときにはどのように書くのかということを学びます。
進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
キッズベーカリーの開店に向けて、商売に必要な、毎日使う色々な物の準備をはじめたケイイチ君ですが、まずは文房具を買い揃えることにしました。
昨日勉強をしましたが、費用にはどのようなものがあったか覚えていますか?
もかさん(以下、もかさん):文房具やガス代や電気料金です。
りょうたくん(以下、りょうたくん):タクシー代とか家賃とかです。
進行:そうですね。
さて、今回は12,000シバを払って文房具を買ってきましたが、ここで練習です。
竹とんぼのアタマと金額を書いてください。
……では2人とも答えを見せてください。
もかさんはアタマが「費用」で、左側12,000シバと書いています。
りょうたくんはアタマが「文房具費用」で、左側に12,000シバと書いています。
先生、どうでしょう。
柴山:よく頑張って書いてくれたと思います。
教えていないので可哀想かなと思いましたが、自由な発想で書いてアタマを書いて欲しかったのです。
お金の方を考えるのかなと思っていましたが、今回は2人とも費用で書いてくれましたね。
左側に書くということを覚えてくれていたことが私は嬉しいです。
では、アタマはどうかくのかというと、グループがあります。
消耗品の費用ということで「消耗品費」という言葉を使います。
2人とも「費用」という言葉を使っているので、その点はすごいと思います。
文房具などは「消耗品費」というグループで書きます。
今回のポイントは、左側に12,000と書いてくれたことです。
これは、費用が増えたと考えます。
進行:費用が発生したということなのですね。
消耗品費の「費」と、お2人が書いてくれた「費」は同じ意味ですからね。
柴山:細々としていてすぐに使ってしまうものが「費用」です。
なので、消耗品「費」とするところがポイントだったのです。
進行:ケイイチ君は、開店資金のなかから12,000シバを出して文房具を買っていますが、このやり取りをどうやって帳簿に残したらいいのか、先生、お願いします。
柴山:以前もやったと思うので、2人はわかっているかもしれませんが、お金が減ったので、アタマは何と書きますか?
もかさん:現金です。
柴山:そのとおりです。
ではりょうたくん、お金が減った場合はどう書きますか?
りょうたくん:右に金額を書きます。
柴山:そうですね。
現金という竹とんぼの右側に金額が減ったことを書きます。
お金を払うことと、文房具が入ってきたことで、2つの竹とんぼができました。
現金の竹とんぼの右側から12,000シバが出て、それを受けて、消耗品費というもう1つの竹とんぼの左側に12,000シバが入ります。
これは数字のバトンリレーのように見えますよね。
こういうイメージができればOKです。
数字の受渡しをしているのです。
柴山:1番目、文房具を買ったら「消耗品費」という名前の費用になります。
2番目、文房具を買った時は「消耗品費」と書いた竹とんぼの左側に金額を書きます。
3番目、文房具を買ってお金を払ったら、「現金」の竹とんぼの右側に金額を書いて、さらに「消耗品費」の竹とんぼの左側に同じ金額を書きます。
進行:2人とも、今日の内容はどうでしたか?
もかさん:簡単でした。
前回は見よう見まねで書いていましたが、今回、改めて理解しました。
柴山:頼もしいですね。
進行:りょうたくんはどうでしたか?
りょうたくん:竹とんぼの見た目が格好いいと思いました。
進行:では柴山先生、明日の内容を教えてください。
柴山:明日は「モノを借りると使用料がかかる!」というお話です。
設備を揃えるには、買う他にもレンタルやリースといった、借りるという方法がありましたが、買わないで借りる理由や、どんなものが借りられるのかといったことについて、もう少し詳しく考えてみましょう。
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