本番の時間配分に気をつけて勉強しよう!

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「本番の時間配分に気をつけて勉強しよう」というテーマでお話をします。

6月8日の第137回試験まであと1か月となりました。

受験される方は頑張ってください。
級にかかわらず、勉強はしているのに点数が伸びない理由の代表的なものとしては、上手に時間配分をしていないということが挙げられます。

3級の場合は、大問が全五問のうち第一問の仕訳が10分か15分、第二問が10分、第三問の試算表が40分、第四問が10分、第五問の精算表が40分というように、問題のボリュームによって時間配分を決めて練習をします。
これをやらないと、行き当たりばったりになってしまい、合格する実力はあるのに、第三問の試算表で時間を使いすぎてしまってアウトになるケースがあるのです。
2級の場合、柴山式では商業簿記を90分、工業簿記を30分で終わらせるように指導します。

普段の勉強から制限時間を意識させると、できるようになります。
案外、工業簿記のほうが点数が取れるのです。
最も時間が掛かるのは第三問の決算手続は45分、第一問の仕訳は15分というように、制限時間を決めておきます。

1級の場合は、商業簿記は50分か長くても60分以内です。
会計学は30分から40分です。
平均すると会計学が35分で商業簿記は55分で合計90分というのが1つの目安かと思います。

これを基本にして、5分程度増減させてください。
それから、どちらを先にやるかということも大事になります。
会計学を先にやる方もいらっしゃいますし、商業簿記をやるならば絶対に55分で終わらせて、足切りをされないようにしてください。

商業簿記は点数が伸びないので、得点戦略としては25点のうち10点は捨ててもいいので、15点ぐらい取ることを目標にしてください。
会計学が15点から20点で、商業簿記と会計学を合わせて30点から35点を狙います。
そして、工簿・原計で40点ぐらいを狙いにいくというやり方が一般的です。

しかし、回によっては商業簿記が意外と簡単で、工簿・原計は35点しか取れないということもあるので、ケースバイケースと考えてください。
ただ、最近の傾向をみると、商業簿記が最も足切りが恐いのです。
商業簿記は総合問題の点数が伸びにくく、時間がかかってしまいますが、最低でも10点、できれば15点は確保してください。

難しいと思ったら10点捨てても構わないというつもりで商業簿記をやってください。
そういうわけで、商業簿記は55分で15点を取りにいってください。
そして、会計学は35分ぐらいです。
普段から時間配分を決めて練習しておかないと、本番でできません。
普段やっていないことを本番でできませんから、本番のつもりで、時間配分を意識して勉強してください。

工業簿記・原価計算はそれぞれ45分ずつです。

最近は原価計算が解きやすいので、原価計算が40分で工業簿記が50分というケースもありますが、問題文を一通り見て、どちらが難しそうかを2・3分で判断します。
時間配分はだいたい40分から50分の間だと思います。
片方に60分かけるのはあまり良くないです。

原価計算がよほど簡単なときには30分でもいいですが、概ね40分から50分の間で配分したほうがいいと思います。
工簿・原計はどちらかが40分でもう一方を50分に決めて、過去問を使って練習してください。

過去問を10回分ぐらい解いていると、パターンがわかってきます。
商業簿記が最も部分点が拾いにくく、会計学は取りやすいことが多いのです。
商業簿記は最小限の失点に抑えて、部分点を積み上げて、必ず55分で終わらせることです。
60分以上かけるとまずいです。

商業簿記は平均55分、会計学は35分を目安にして、5分程度調整してください。

工業簿記・原価計算は45分ずつを目安、それぞれ40分から50分の間でバランスを取って90分以内に調整してください。
このように、時間配分を守って勉強することを今日からやって欲しいのです。
例題などの個別練習はたくさんしたのに過去問の点数で伸び悩んでいる方は、時間配分に問題がある可能性があります。

くれぐれも時間配分には気をつけてください。
それと、理論問題は考えすぎないことです。
理論よりも計算が大事です。

理論は直感でリズムよく答えるイメージで取り組んでください。
とにかく、理論問題は0点を防ぐという意味で空欄にせず、かといって時間をかけないようにしてください。

前回の試験も理論はたくさん出ましたが、それでも最後は計算で決まります。
90パーセントが計算で10パーセントが直感で理論を解くという感覚で構いません。
頑張ってください。

私はいつもあなたの1級合格を心より応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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