受験された方、本当にお疲れさまでした。
これまでのご自身の努力を褒めてあげてください。
そして、次の段階に向けてがんばる方は、これからもこの動画などを参考にしていただいて、6月に向けて勉強を続けていただきたいと思います。
今回行われた簿記3級について、私から簡単に講評をしたいと思います。
全体の難易度としては、前回の141回よりはやや易しくなったと思います。
「易しい」と言うと言い過ぎかもしれませんが、141回よりは合格率が上がると予想されます。
全五問についてお話をします。
まず、第一問の仕訳は、突拍子も無いような厳しい内容ではなく、基本的な出題かと思いますので、目標はズバリ16点です。
最低でも12点ですが、できれば16点取りたいところです。
原価償却の月割り計算が出題されましたが、直接法であることがわかるかどうかがポイントです。
4問目で支払手数料勘定が掲げられていないことから判断が必要な部分があったり、5問目は現金実査の問題で、現金の範囲という基本的な知識を確認しておけばできる問題です。
注意点は色々ありますが、勉強をしっかりやっていて丁寧に問題を解けば、16点は狙える問題でした。
第二問は商品有高帳という今までの頻出論点で、柴山式でも事例を使って丁寧に勉強していると思われます。
これは過去にも類題がありますし、対策をしていれば非常に取り組みやすく、かなり点数が取れると思います。
もし、全くやっていなかった場合はできないかもしれませんが、商品有高帳はできてほしい部分なので、第二問もある程度できるかなと思っています。
第三問は残高試算表ではなくて合計試算表なので、現金や預金であっても借方・貸方両方出てくるので、残高ではないことに注意してください。
以前、残高だと勘違いして解答して、残念な結果になってしまった方もいるので、問題文や解答用紙をよく確認して、どの試算表なのかを判断してください。
そして、配当金領収書は現金の範囲です。
今回は、現金の範囲に関する知識があるかどうかが点数に繋がったので、こういった基本的な知識は大事かなという気はいたします。
第三問では特に難しい仕訳はなかったと思われるので、目標は8割相当の24点前後です。
第四問の伝票は5か所で10点の配点ですから1か所2点と思われますが、ここも難問・奇問ではないので、5か所のうち3か所は得点をして6点は取りたいという気がいたします。
第五問は、今後この形式が主流になるのかなと予感させるような問題です。
以前は精算表をやっていたのですが、今後は貸借対照表や損益計算書を書かせる問題も出てくるのかもしれません。
確定申告などは精算表ではなく貸借対照表や損益計算書という形式で提出するので、今後はこのような形式の問題が増えてくるのかなという予感をさせる問題です。
ただし、最後は「当期純損失」なので、ここで戸惑う方もいるかと思いますが、ここで間違えても他で得点して、24点ぐらいは取れると思います。
今回は、トータルで見て、頭を捻るような難しい問題はあまり見当たらないので、しっかり勉強した方は報われる試験だと思います。
細かい所は気にしないで、しっかりと7割から8割を取るような取り組み方をしていれば、正しい努力が報われるという意味で、まあまあ良い問題かなと思います。
私の解説も参考にしていただいて、今後の簿記3級・簿記2級などの簿記の勉強の指針にしてください。
以上で第142回簿記3級の講評に関するお話を終わりにしたいと思います。
私はいつもあなたの簿記の勉強を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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