がんばろう日商簿記1級合格、今回は「勉強を修行ではなくパズルにできていますか」というテーマでお話をしたいと思います。

それと並行して、別料金ですが、ご希望に応じて電話コーチングというサービスを提供していますが、現在も複数の受講生の方がお申し込みされていて、私からの直接のアドバイスを月２回受けています。

今日もお一人の方にコーチングをしたのですが、今日の方に限らず、受講生の半分以上の方が同じような心理状態になっているのではないのかなと思い、このお話をさせていただきます。

勉強をして、そろそろ結果が出て欲しいと思っても、なかなか思ったとおりの結果は出ません。

それはなぜかというと、やるべき内容が増えてきているので、それが自分の知識として浸透するまでは、アウトプットできるという、目に見える結果として表に出てこないのです。

ある程度体系的な理解ができると点数が上がってくるのですが、それまでは地面の下で根っこを張って静かに成長している感じで、花や実のように見える形で結果が表れません。

いつまで経っても結果が出ないことを心配していると、徐々に勉強がつらくなって、修行になってしまうのです。

普段の勉強が苦行のようになってくると、「これだけ頑張っているのだから、結果が出なければおかしい」と、その頑張りに対する見返りを要求したくなるのです。

さらに「勉強方法が間違っているのではないか？」「方向性が間違っているのではないか？」と、いらない雑念にとらわれてしまいます。

しかし、そんなことはありません。
柴山式簿記1級講座は、私の過去20年以上の経験を凝縮して、短期合格用に作ったものです。

非常にスリムにしていますが、これで合格に必要な知識がかなり得られます。

これで合格している方もたくさんいます。

しっかりとマスターしていれば、巡り合わせの問題や個人差も多少ありますが、いずれ合格レベルに到達できるように作ってあります。

ですので、淡々とこなしていただければ良いのですが、必要な勉強量に達するまでに息切れしてしまうのです。

それは、つらいと思って勉強するからです。
結果はすぐに出ませんが、いつかは必ず出ます。
「いつか」といっても、せいぜい半年とか1年先の話です。

たとえば、半年間勉強するとしたら180日ぐらいありますが、最初1週間ぐらいは問題なくても、1か月、2か月と同じ勉強をしているうちに、つらい修行のように思えてきて、「これだけ苦しいことをやったのだから結果が出なければおかしい」と考えるようになります。

結果を求め出すとつらくなるので、結果は求めないことです。
ではどうするかというと、毎日の勉強をパズルだと思って楽しむのです。

楽しんで勉強をすれば時が経つのも忘れて、気がついたら半年経っています。
そして過去問も解けるようになっているという状況が理想です。

「これだけ頑張ったのだから、こういう結果が出なければおかしい」などと、結果を予測してはいけないのです。

毎日の勉強を、ただ楽しむ。

これが、簿記はパズルだという本質なのです。

苦しいと思うと早く成果を求めてしまいがちですが、その気持ちを抑えて、ただ、目の前の勉強を楽しむということをやってみてください。

これは、別の勉強や仕事にも役に立ちます。
慌てず、結果を急がない。

つらいと思うと、それに対する見返りを求めることに繋がってしまいますので、勉強は楽しいのだと思ってください。

私が会計士の受験生時代にも、勉強を楽しみました。
当時は経済学の勉強もありましたが、微分などをやるので、数学が苦手な私にとっては最初はつらいものでした。

しかし、「この機会に微分もできるようになっちゃえ」という気持ちで勉強をしました。
勉強をすることによって新しい世界が見えるのだと思い、パズルを解くような気分で勉強を続けて、気がついたら3年後に会計士に受かりました。

簿記検定1級も2級も同じです。
とにかく、慌てないことです。

あなたの性格、あなたのペースに合った結果の出方があります。

必ず成果は出ます。

やればそれだけの蓄積ができます。
ただ、焦らないこと。

焦ってしまうと、勉強がつらくなってきて、修行になってしまいます。
勉強を修行にしないで、今日の勉強を楽しみましょう。

今日のコーチングでもこれをお話しましたが、あなたも気をつけてみてください。
目の前の努力を楽しむ。

努力はパズルだ。
簿記はパズルだ。
がんばってください。

私はいつもあなたの簿記1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

PREV Plan-Do-Checkの実践的なやり方

NEXT いっそのこと稲盛さんにお願いしたら？～危機のシャープ～