簿記3級と簿記2級の時間配分は大事です!

がんばろう日商簿記3級合格、今回は「簿記3級と簿記2級の時間配分」についてお話をしてみたいと思います。

「がんばろう日商簿記3級合格」とは言っていますが、今回は簿記2級を受けられる方もぜひ参考にしていただきたいと思います。

6月14日に第140回の試験があります。
この試験を受けられる方や、11月中旬の試験を受けられる方も、同じことを意識することになるので、今のうちに知っておいても良いと思います。

簿記3級は120分で5問です。
第1問が仕訳5題で、これは比較的対策が練りやすいので、10分でスピーディーに解答してください。

第2問も10分です。
ここは範囲が広いので半分取れればいいぐらいの気持ちで、ある程度は普段の勉強の延長で、補助簿の記入などが多いですが、過去問を4・5回分やって、どんな問題がでるのかということをイメージしてください。

柴山式の勉強をされている方は例題などをしっかりと解いていただければある程度は対策ができます。
満点も狙えますが半分取れれば良いと思います。

第3問は試算表の作成問題がよく出ますが、ここは40分で終わらせてください。
第3問の40分がポイントになりますので、最近の試算表の問題を2つぐらい用意して、練習を何度もして完璧にしてください。

キッズ簿記で受かった子供たちはここを30分とか20分で解けるようになるまで練習しています。

試算表で注意してほしいのは、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類のうち、どの形式で書くのか解答用紙をよく確認してください。

合計試算表で書くように指示されているのに残高試算表を書いてしまうと点がつかない場合が多いので気をつけてください。

第4問は伝票などがよく出題されますが、出題範囲が広いのであまり気にせずに、普段の知識を使って半分取れれば良いです。

ここは10分で解いてください。
第2問と第4問は10分で解いて、時間をかけすぎないでください。

第5問の精算表はよく出題されて、大事です。
あとは決算整理後の残高試算表とか一部財務諸表の作成が出ることがありますが、基本的に精算表ができれば大丈夫です。

精算表も過去問2回分ぐらいを3回以上やって、20分ぐらいで解けるように練習すると本番の問題を初見で30分ぐらいで解けるようになります。

時間配分は第1問10分、第2問10分、第3問40分、第4問10分、第5問40分の合計110分で、見直し10分を入れて120分といったペースで試験に取り組んでください。

時間配分は命です。
がんばってください。

簿記2級は少し変わってきます。
簿記3級の場合は第1問が20点、第2問がだいたい10点、第3問がだいたい30点、第4問がだいたい10点、第5問がだいたい30点と違いがありますが、簿記2級の場合は5問構成ですべて20点のはずです。

そのため、どれか1個が全滅しても他が取れれば受かるので、気にしないでください。

取れるところから取るのです。

特に第2問が難しいときは気にしないでください。
部分点が付くかもしれないので、空欄にはせずに、それらしい数字を書いて、とりあえず埋めてください。

第2問は落ち着いてやればできることがありますが、満点を取ろうとしないで、時間配分に気をつけてください。

第1問の仕訳5題は、簿記2級の仕訳は簿記3級よりも少し難しいので1個3分で15分ぐらいかかっても構いません。

第2問は何が出るかよくわからず、かつては特殊仕訳帳や伝票が出ていますが、これからは必ずしもそうではないと思います。

今までの知識を総動員して半分取れれば良いと思ってください。
前回は株主資本等変動計算書などが出ましたが、あまり気にしないでください。

柴山式のテキストを活用すれば、20点満点中8点か10点取れれば充分です。
できれば20分ぐらいで終わらせて欲しいですが、絶対に25分以上はかけないでください。

第3問は45分で終わらせるのがポイントです。
これは決算手続きです。

本支店会計が最大のポイントなのですが、決算3勘定など他の形式が出る可能性もあります。

あるいは、貸借対照表や損益計算書の問題が出るかもしれないし、決算整理後残高試算表が出るかもしれないし、精算表がでるかもしれないですが、どれが出ても決算整理が10個程度できれば大丈夫です。

パターンさえわかれば第3問は45分以内で解けるようになります。
12点ぐらいしか得点できなくても気にしなくていいので、とりあえず時間配分は気をつけてください。

第4問と第5問は工業簿記でそれぞれ15分、合計30分でできるように練習してください。
商業簿記が55分、工業簿記が30分の合計115分で、見直し5分を入れて合計120分です。

特に第3問は簿記3級が40分、簿記2級は45分で終わるかどうかです。
簿記2級の商業簿記は55分、工業簿記は30分以内で終わらせることがポイントで、本番のつもりでリハーサルをしてください。

時間配分を守れば合格の可能性がグッと上がります。

時間配分が命と思って頑張ってください。

私はいつもあなたの簿記検定3級・2級の合格を応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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