簿記1級合格までの学習時間のめやす

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「簿記1級合格までの学習時間の目安」についてお話をしたいと思います。

これは日商簿記検定が終わった時期になるとお問い合わせが増える内容です。

2月23日に日商簿記検定3級・2級が終わりましたが、簿記3級が終わった段階から簿記1級を目指すという方もいらっしゃいます。
その場合、11月の試験を目指すことが多いです。
簿記2級が終わってから簿記1級を目指す場合は大きく分けて2通りの方法があります。

1年後の、来年6月の試験を見据えている方もいらっしゃいますが、95パーセントぐらいの方は今度の11月を目指しています。
あるいは、まとめて勉強時間が取れる方は次の6月の試験を目指すというプランも検討されている方もいらっしゃいます。
現実的には、次の6月の試験に合格できる可能性はあります。

今まで色々な場面で申し上げてきましたが、ここで改めて簿記1級合格までの学習時間を整理してみました。
これは今度の6月を目指す方や11月を目指す方のどちらにも参考になる話だと思いますのでご案内します。

レベル1からレベル4まで考えてみました。
まず、レベル1は300時間で、これは過去に合格実績のある最低時間です。
これは巡り合わせもあるので、現実的ではないのですが、可能性はあるということです。
300時間の勉強では個人差が大きいですし、運の要素が大きいのですが、過去に合格者が出ているので、最低限300は目指しましょうと私は言っています。

しかし、現実的には300時間の勉強では50点台前半か、場合によっては40点ぐらいしか取れなくて落ち込むこと方もいるかもしれません。
でも、これはあくまで目安なので気にしないでください。
300時間をやれば、なんとか土俵に立てるという感じです。
奇跡が起きる可能性はあります。
奇跡すら起きないのは200時間台です。
300時間の学習の場合は、50点を目標にしましょう。
50点取れればかなり順調です。

柴山式の場合は、半分の150時間ぐらいをやると、遅めの方でもだいたいインプットが終わって例題を1回ぐらい解いている頃だと思います。
大手の教育機関の場合は、180時間でインプットが終わるカリキュラムになっていることが多いので、インプットは1巡も終わっていません。
一般的な教育カリキュラムはレベル4である800時間を想定しているので、場合によっては満点も狙えるという充実したカリキュラムになっています。
相当な時間と手間をかけて作っている教材なので、このような教材は素晴らしいものです。
ただ、柴山式の場合が提唱しているのは、レベル3の500時間で効率的に合格することです。

500時間の勉強で70点以上取ることが出来ます。

70点を取るのと80点を取るのでは、勉強時間にすると300時間ぐらいの差があります。
つまり、1点増やすのに10時間かかるのです。
70点でも80点でも合格には変わりありませんし、履歴書に点数までは書きませんから、柴山式では500時間程度の勉強で効率良く短期合格を目指します。
300時間の勉強で最低限の土台を作って50点を目指せます。
400時間になってくると60点台を目指せます。
このあたりになってくると、ヤマが当たったり、様々な要素で合格する可能性がさらに高まってきます。

柴山式だと、230時間から250時間でインプットと例題2回転ぐらいが終わるので、それなりに手応えが出てきます。
その状況で150時間過去問をやると、合格まであと一歩です。
一般的なカリキュラムだと、400時間ではようやく復習が終わって個別問題をやり始める頃なので、ここからさらに400時間をかけて合格するという流れになります。
これだけやればすごい力が付くので、ある程度余裕を持って1級に合格できるレベルを目指していると思ってください。
これが大手教育機関のカリキュラムの特徴です。

みなさんの日常のスケジュールや目指すところを考えながら学習方法を選んでください。

次の6月の試験までの現実的な勉強時間は、1日3時間以上やって300から400時間なのです。
レベル1からレベル2の状態で勝負しようということであれば、今度の6月も間に合います。
次に、柴山式でご案内しているのがレベル3の500時間です。
500時間が現実的な合格達成ラインで、合格体験記で毎回のように出てくる。モデルの学習量はだいたい500時間なのです。
この学習量での合格者が最も多く、効率が良いです。

もちろん、500時間の勉強で70点台後半で合格する方もいれば、1,000時間勉強してやっと70点に到達するという方もいますので、個人差があります。
しかし、柴山式の学習法に沿って勉強した場合、平均500時間で合格レベルに到達する方が多く、不合格になったとしても60点台後半くらいは得点できます。

なので、ぜひ、レベル3の500時間を意識してください。
みなさんのプランに合わせて勉強時間を考えてみてください。
柴山式では、レベル3の500時間を1つのゴールとして設定しています。
レベル1の300時間、レベル2の400時間、レベル3の500時間、レベル4の800時間という目安をもとに、みなさんの1日あたり、1週間あたりの勉強時間を割り出してみてください。

私はいつもあなたの簿記1級合格を心より応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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