目標には「行動目標」と「状態目標」の2種類ある!簿記1級勉強方法

皆さんこんにちは。がんばろう!日商簿記1級合格。

今回は、「行動には行動目標と状態目標の2種類がある!」というテーマでお話をします。

「状態」というのは、あるべき姿という意味ですが、目標というのは最終ゴールに向けての途中の道標です。英語で言えばマイルストーンのことですね。

目標は細かく細分化して、中間目標(マイルストーン)をたくさん設定したほうが達成しやすいのです。スモールゴールともいいます。

私のセミナーの生徒さんや顧問先の経営者の方に目標の設定をしてもらうと、わりと混同されていることがあります。

目標には、2つあるということを意識することが重要です。

今日は何をするか?

仕事で言えば、例えば「具体的に取引先の誰と話をする」「話をするときに、相手の話を8割、自分は2割に抑える」といった、自分のアクションの変化を伴うような行動目標、行為目標があります。

勉強に置き換えるても、わかりやすいですね。「今日は何問の問題を解く」「何ページ読む」とか具体的な行動です。

営業の場合であれば、「今日はA社とB社とC社の3社に回る」「午前中A社、午後はB社とC社で3つの会社に回る」「部門間の調整の会議を例えば90分で終わらせる」「午後の会議で必ず1つプレゼンテーションをして上司の決済を仰ぐ」など。

必ず行動を伴うのが行為目標です。

毎日何をするかといったルーチンワークも同様です。机の整理整頓でも何でもいいですが、では具体的にどんな行動をするか(行動目標をどう立てるか)が重要です。

つまり、行動目標には2つあります。

1つが、毎日やるルーチンワーク。
もう1つが、日1回1回やるルーチンワークのうちの1回1回の行動において「どういったことをやるか?」を習慣づける行動目標です。

例えば、毎日掃除するにしても、その習慣の中でどこを今日は掃除をするかを決めることが行動目標です。「今日は玄関」「今日はトイレ」など、とか細かいのはあります。

行動目標とは、何をするかの目標を立てることと、その結果、一定期間経ったときにどういう状況に変化しているか。行動の次に状況がきます。

では次に状況目標について。

どういう状況になっているか。自分のあるべき姿。
自分がどういう状態になっているかのシチュエーションです。

「何々になる」といのは状態目標で、例えば、次のような目標が状態目標です。
「得意先を今まで1ヵ月に30件しか回っていなかったのを、もっと工夫して60件の倍にする」

これまでの倍である60件の行動をすると、当然、状態も変わります。コミュニケーションも倍になりますから。

たぶんこのときになっている状態は、次のとおりです。

1)得意先の信頼関係がより親密になる
2)その結果、その状態がさらに進めば、得意先からの注文を受ける可能性が増える。
3)売上アップの状態になる。

以上のように、売上目標は状態目標であって、行動目標ではありません。

では、売上を上げるために、さらに目標を細分化して何をするべきなのでしょうか?

例えば、チラシを撒く枚数を増やすのか、あるいは見積もりを出す時間を短くするために早く動くとか。売上や利益を上げる、とよく会計的な目標を挙げますが、これは状態目標です。

しかし、状態目標をいくら言われても、部下や同僚は動けません。
では、動けるために何をしたらいいでしょう。

それは、状態目標の次に、どういう行動をするかまで報告をさせる、あるいは考えさせればいいのです。
行動目標まで意識できるようになると、目標達成の効率も確率が格段に上がります。

簿記1級というカテゴリで今回お話をしましたが、簿記1級に限らず2級3級でも、他の資格試験でも仕事でも人間関係でも、「行動目標」「状況目標」は同様に使えます。

やり方はシンプルです。

まず最初に、「こうなっていたい」という「状態目標」を決めます。
そして、それまでの途中プロセスでの行動を抜き出します。
やるべき行動をピックアップして「行動目標」を決めます。
行動目標を決めることで、状態目標も達成されます。
大事なのは「行動目標」です。
どういう行動をするかを、具体的に、いつまでに、というのが必要です。
「いつまでに」「どういう」行動をするのか。行動目標をとりわけピックアップして計画に織り込む癖をつけてみてください。
これを強く意識すると、今まで以上にあなたの努力の成功率と精度が上がります。
リターンが高くなります。
ROI、リタン・オン・インベストメント。
あなたの努力という投資に対する見返り、リターンが大きくなります。

ぜひ試してみてください。

最後のまとめに、もう一度。

目標には、「状態目標」と「行動目標」の2つがあること。
行動目標を決めて、どんどん実行すること。
これが大事だということを知っておくといいと思います。

私はいつもあなたの成功を心から応援しています。

ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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