モチベーションが上がらない時は… 

今日は9月14日で、9月に入って2回目の土曜日です。

あっという間に9月も半ばになってしまって、気がついたら10月の声も聞こえてきそうですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

今日の「前を向いて歩こう」は、モチベーションが下がったときには無理に上げなくていいよというテーマなのですが、今日は午後から柴山会計グループのほうで消費税のガイダンスセミナーがあります。

おそらく10月に消費税が上がるであろうことを踏まえて、今、関心が高いので、定員8名のところを9名の応募がありまして、すぐに埋まりました。

同じ内容で、19日の夜にもう一度開催しますが、これも埋まってしまいました。
非常に関心がうかがえます。

消費税が上がると生活に色々な影響がありますし、企業としても価格転嫁をしなければいけない場合も多いですので、せっかくの売上がまた上がらなくなってしまいます。

過去の経験上、消費税がアップすると景気が下がりやすいので、一生懸命営業活動をしてなんとか売上を維持しているのに、また消費税アップで売上が下がってしまい、モチベーションが下がってしまうこともあります。

しかし、消費税アップというのは政府が行うことで、私たちはどうしようもないのです。
「いくら営業活動を一生懸命やっても報われないからやる気にならない」と言っても、これはしようがない話です。

やる気が起きないときに、どういうふうに自分を焚き付けるかということを考えたとき、ノウハウに向かいがちです。

「何とかして上げよう」と思ってしまいがちですが、そもそも、モチベーションというのは「気がついたら上がっていた」という状況が望ましいのです。

目標には“want to”と“have to”があって、“want to”というのは心からやりたくてしようがない状況です。

極端な話、「志」です。

魂が震えるくらいにやりたい、いてもたってもいられないという状況です。

そこまでいかなくても、自分からやりたいと思うような、欲求からくる目標が一番良いです。

今の仕事の多くは、「人から言われたから」「ノルマがあるから」「期限があるから」というように、“have to”になってしまっています。

これも目標ではあるのですが、“want to”と混同してしまうことがあります。
「やらなければいけないから目標がある」ということに馴らされてしまっているのです。

世の中の目標の8割ぐらいは“have to”なのです。
モチベーションを上げたいと思ってしまうと、それは“have to”になってしまいます。

ただ「どうやってモチベーションを上げようか」という小手先にいってしまいますが、そもそもモチベーションが上がらないというのは、“want to”が欠落しているのです。

「やりたい」という気持ちが減っているのでモチベーションが下がったときには、どうやって下がったモチベーションを上げるかという“have to”ではなくて、なぜ下がったのかという原因を落ち着いて考えることがポイントです。

実は、1年近く前に、日商簿記検定1級の勉強を順調にやっていて、「この調子なら3週間後に受かるな」というくらいに、かなり良い線まで行った人がいました。
しかし、メールのやり取りなどを見ていると、勉強に身が入らないようなのです。

話を聞いてみたら、転職活動の面接をした企業の感触が悪かったので、落ちたと思っていたらしいのですが、その企業から合格通知がきたのです。
つまり、行きたかった会社への転職が決まったのです。

そちらのほうに気持ちが行ってしまって、勉強のやる気が起きなくなったことがわかったのです。
そういった状況だと、勉強のやる気が起きないですよね。

他によくある話としては、たとえば、最初はコンサルタントになりたくて中小企業診断士の勉強をしていたけれど、色々考えてみるとコンサルタントは安定感がないと思うようになってしまう。

あるいは今いる会社で出世の見込みが出てきたり、状況が変わってきて、将来の夢に対する熱が下がってしまい、葛藤に悩んでしまうというケースがあります。

その状況で勉強をしていても手が付かないですよね。
そのように、なぜ手が付かないのかをよく考えると、自分の奥深くで、環境の変化に対して敏感に感じ取っている部分が、あなたのモチベーションを下げていることもあります。

だから、モチベーションが下がっているなと思ったら、どうやって上げようかと考える前に、なぜ下がったかを、落ち着いて、最近1か月ぐらいの自分の身に起こった変化や心境の変化を問いかけてみてます。

「自分の深層心理でこういうことがあるからモチベーションが下がっているのだな」ということを確認します。

それがわかったら、自分の夢や、やりたいことという、もっと深いレベルで自分と対話をしてみてください。

そうすると、勝手にモチベーションは上がっていきます。
目先の“how to”で何とかしても仕方がないのです。

自分の深層心理のところでモチベーションが下がるような原因を抱えている可能性が高いのです。

それならば、自分と対話するのが一番良いと思います。
モチベーションが下がっている場合は、ゆっくりコーヒーやお茶を飲みながら、1か月くらいを振り返ってみてください。

今回の話が少しでもあなたの参考になれば幸いです。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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