短期・多回転がポイントです。
完璧主義になってしまうとなかなか受かりにくいです。
これまでの私の指導経験でほぼ9割当てはまりますが、完璧主義者というのは、何回も反復できないのでなかなか受からないのです。
合格するかどうかは反復した回数で決まりますから、少しぐらい知識を忘れてしまっても構わないので、とにかく5回6回とやっていくうちに自然と頭に入りますから大丈夫です。
簿記3級・簿記2級は、細かいことは気にせず、わかったつもりで先に行ってしまって大丈夫です。
直前期の1週間か2週間ぐらいは自分の苦手なところを潰して構いませんが、それ以外はおおざっぱで良いので、たくさん回転させることです。
柴山式の講座で提供している柴山式総勘定元帳をぜひ覚えていただきたいのですが、会社の財産には資産と負債、すなわち財産と借金関係があります。
あとは、元手というのですが、株主とか店主のオーナーから出資された純資産があります。
資産のグループ、負債のグループ、純資産のグループ、1年間の利益を表す収益、支出を表す費用がありますが、簿記3級バージョンは資産と仲間たち、資産とその他、資産があったらその他は相手と考えます。
資産だけはわかりやすいように左側がプラスで右側がマイナスですが、それ以外は右がプラスと考えます。
仕入などの費用は本来は利益のマイナスを表します。
利益だろうが借金だろうが元手だろうが、最初は右をプラスにしておけば良いのです。
簿記3級バージョンの最初は費用が右がプラスになって左がマイナスになります。
利益のプラスは右で左がマイナスです。
費用というのは現金が減るときなので左側のマイナスです。
最初は深く考えずにこれで構いません。
とにかく、財産は左がプラスで右がマイナス、それ以外はすべて右がプラスだと思ってください。
あとは途中から修正します。
資産以外はすべて右がプラスと考えるのですが、簿記2級・簿記1級バージョンになってくると、右側にあった費用を左側にもってきます。
そのほうが都合がいいことがあるので、簿記2級・簿記1級バージョンでは少し変えます。
利益のマイナス項目である費用自体がプラス、費用の左側はプラスで仕入ですが、利益はマイナスです。
利益という目で見ると、利益のマイナス項目だということをわかっていただければ良いです。
簿記3級バージョンは深く考えずに、財産は左がプラスで右がマイナス、それ以外はすべて右がプラスと思えばわかりやすいです。
このように竹とんぼのようなTの字を書いて、たとえば借入をして現金が100増えたら、借入金の右側に100、現金の左側に100と記入します。
元手として出資を受けた場合は、現金の左側が200増えました。
これは資本、つまり元手の金額として右側に書きます。
複式簿記というのは必ず2ヶ所、反対側にも書きます。
これはルールであまり深い意味はないので、そんなものだと思ってください。
売上が300増えた場合は、現金の左側を300にして、相手勘定は必ず反対側に書くので、売上は右側に300と記入します。
商品を90で仕入れた場合は、現金が減るので、右側が減ります。
仕入は利益のマイナスとみて左側に記入します。
深く考えずにまずはこの形なのです。
現金とか建物とか土地のような会社の財産は左側がプラスで右がマイナスになって、その原因は負債、純資産、収益、費用のどれかなのです。
簿記3級の場合だけ、費用については利益のマイナスと考えて、マイナスからはじまると思ってください。
柴山式のポイントは、大ざっぱな資産、負債、純資産、収益、費用という形を徹底的に刷り込みます。
そのあとにいろいろなことをやっていけば総合力がつきます。
小中学生が簿記3級にたくさん受かっているのはこれがあるからなのです。
まずは、細かいことは気にせず、わかったつもりで先に行ってください。
そして、柴山式総勘定元帳のイメージをしっかりと目に焼き付ければ簿記3級はすぐに受かりますから、ぜひ頑張ってください。
私はいつもあなたの簿記検定の合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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