簿記問題文をブロック分けし、文章ごとに吟味してみよう

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「問題文をブロックごとに分けて理解してみよう」というテーマでお話をしたいと思います。

普段の例題の勉強でもそうですし、特に過去問を勉強するときに問題文を難しく感じることがあります。

問題文や解説が難しいと思ったときには、それに番号を振るといいです。
行ごとに番号を振るのは大変なので、文章の段落であるとか、資料であるとか、1つのテーマの塊ごとに「ブロックA、ブロックB、ブロックC…」のように分けます。

これは私が受験生時代からやっていることで、教室でも指導しています。
ブロックごとにノートに切り貼りをして、ブロックごとに、別の柴山式問題集を作ったぐらいです。

ブロックごとに切り貼りをして勉強すると、全体の問題文をボヤーッと見てパニックに陥るのではなくて、頭の中で1つ1つのブロックに切り分けて、優先順位をつけて、できるところから勉強するクセがつきます。

文章が20行あったら、だいたいテーマは2つか3つに分かれます。
20行のうち、前半の7行が「ブロックA」で、8行から15行目までが「ブロックB」、16行目以降が「ブロックC」というように分けることができます。

さらにそのブロックの中で、①、②、③…のように、文章に番号をつけていきます。
そうすると、Aの①が理解できて、Aの②もわかって、Aの③はわからないけれどAの④はわかった…というように、ブロックの中の文章ごとに、自分の理解できない箇所、理解できている箇所が明確になります。

ブロック分けをして、さらにそのブロックの中で文章の順番を分けてください。
たとえば、120回の工業簿記はすごく良い問題なのですが、この問題を実際にブロックに分けてみたら、全部で4つありました。

Aが最初の全体像、Bは製造間接費の配賦率の計算であるとか原価標準を設定するときの基礎資料で、Cが生産実績で、Dは3行ぐらいのプラスの資料です。

Aブロックが5行、Bブロックは1つの表を1行と考えて7行、Cは6つ、Dは2つなので、全部で20になります。

このうち、Aの①と②は簡単だけど③がわからない…など、そういうふうにやります。これは過去問に限らず、私の場合はどんなテキストでもやります。

たとえば20行のうちの前半10行がAブロック、後半10行がBブロックというように分けて、Aブロックに文章が7つあって、Bブロックに5つあったとすると、全部で12個文章があります。

そうすると、この12個の文章のうち、どこがわかってどこがわからないのかっていうのを1文ごとに確認していくと、理解を重視して勉強されている方には納得のいく勉強法です。

よく私は「わかったつもりで先にいきなさい」と言いますが、これがなかなかやりづらい人もいると思います。

その場合は、何がわからないかを明らかにして先に行ったほうが、気が楽でしょうから、ブロック分けすることをおすすめします。

テキストでも問題文でも、何にでも使えますが、特に問題文の場合は、どのブロックの何番目の資料がわかりづらいのかということを意識するだけでも、あなたの理解力、国語力が高まります。

文章をブロック分けして、さらに番号づけすることをおすすめします。

これは直前期の追い込みにも使えますし、これからインプットを始める方の講義の復習でも、どの段階でも使えます。

テキストの、どのブロックの何行目・何番目の文章が理解しづらいというふうにチェックしておけば、復習がしやすいです。
参考にしてみてください。

私はいつもあなたの簿記1級合格を応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

PREV
大学院で、税理士2科目免除!のメリット
NEXT
商簿の総合力を第120回、122回、123回で養おう!