がんばろう日商簿記1級合格。
11月17日の135回日商簿記検定1級をめざしている方は、本番まで残り2か月程度ということで、いよいよ直前期に差し掛かってきました。
そして、2014年6月の137回試験を受けたいという方は、まだ9か月あるので、まだ勉強は始まったばかりというイメージがあります。
このように、来年の6月を目標にしている方と、今年の11月を目標にしている方では当然やることは違ってきます。
このときに両者が同じ勉強をしているというのは考えられませんよね。
つまり、時期に応じた適切な勉強法があるという「適時・適切な勉強法」を採用するということについて、例え話を使ってお話してみたいと思います。
田んぼの「稲刈り」をイメージしていただきたいのですが、あれは非常に示唆に富んだ話で面白いのです。
田植えをして、手をかけて稲を育て、秋に収穫の準備と稲刈りをします。
「田植え」「手間をかける」「収穫の準備」「刈り取り」という4段階があるのですが、これらは季節に応じてやることは決まっています。
冬は土を養生させるため、冬に種を蒔く人はいません。
春が種を蒔く時期で、夏に手を加えて、秋に収穫の準備をし、稲を刈り取ります。
このように、そのときに応じてやることが決まっています。
夏に種を蒔いても育ちません。
このように、種蒔きをきちんと春にやっているかどうかがポイントなのです。
では、それが簿記の勉強とどのような関係があるのかというと、簿記にも「種蒔き」に相当する段階、あるいは種蒔きにもならない、その前の「土の養生」に相当する段階があります。
土の養生に相当するのは「導入期」、春に相当するのが「基礎期」、夏に相当するのが「応用期」、秋に相当するのが「直前期」と考えてください。
簿記の勉強の場合、「冬」の導入期というのは、講義を受けて復習をすることです。
ここで派手なことをする必要はありません。
地味に土を育てると思って、コツコツやればいいのです。
そして、「春」の基礎期は、柴山式の簿記講座でいうならば、例題の解き込みです。
「夏」の応用期は、柴山式ならば、例題の基礎力を踏まえて、過去問などの総合問題を反復練習して、応用力を蓄えます。
そして、「秋」の直前期には、“落ち穂拾い”をします。
例題や過去問などで自信がなかったり苦手なところをピンポイントで取り上げて、潰すのです。
したがって、次の11月をめざす方は、これからは“落ち穂拾い”をやってください。
これらの過程を経て、晴れて合格レベルになるのです。
導入期に行うインプット、基礎期に行う例題の解き込み、応用期に行う過去問の徹底練習、そして直前期に落ち穂拾いを行います。
このように「冬」「春」「夏」「秋」のなかから、今、あなたがおかれている本試験までの残り期間を踏まえて、今の時期に何をすべきかを考えてください。
具体的なテクニックや考え方は次回以降にお話いたします。
私はいつもあなたの簿記1級合格を心より祈っています。
共に頑張りましょう!
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。
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