はい、皆さんこんにちは。
私が非常に面白いと思ったのは次の点です。
コンサルタントでも「作業の請負」のようになると、それは外注のようになってしまい価格競争に巻き込まれます。
しかも、自分を差別化することができません。
コンサルタントのやるべき業務を、この本では「作業」と「仕事」とで分けています。
つまり、仕事は付加価値で決まる。
その辺がすごく面白いですね。
私もコンサルティングもやっていますが、確かに単価の高いお客さんがいます。
会計事務所もそうですが、記帳業務とかソフトを使う簡単な仕事はやはり標準化できるので、単価が下がりやすい上に、お客さんも新規で取ってもあまり会社としての旨味がありません。
しかし、お金をある程度頂ける本当に付加価値があるものは主に次に関係する2つの部分です。
「思考力」と「リーダーシップ」。
経営者のリーダーシップやマネージャーの管理能力を上げる、といった「目に見えないところの価値」が提供できると単価が上がります。
これは私の経験です。
私も会計事務所をやっていますし、会社も経営していますが、やはり付加価値というのはその人の「リーダーシップ」とか「思考力」です。
これをコンサルタント自身が身につけると、例えば年間の報酬3000万というのは、よっぽど他に費用をかけなければ、半分以上手元に残るのではないかと思います。
コンサルタントでマーケティング費用をかけるのは別ですけど、本当に必要な間接費は恐らく2割くらいしかないと思うので、3000万稼いだら2000万から2500万は税金込みで手取りになるのではないかと思います。
2割か3割です、個人でやったならば。
あとはマーケティング費用をどうするかは別ですが。
ということを考えると、年収1500万やその辺りを目指そうと思ったら非常に参考になると思います。
すばる舎リンケージさんを時々私は紹介していますが、視点が面白いですね。
この本からも少しヒントを得ていますが、私は「仕事の価値を高める」といった場合、やはり作業の部分です。
簿記の勉強もそうですけど、定型化された作業手順があります。
この部分は、極力標準化することでコストダウンが図れます。
つまりこれは価格競争の対象です。
だから、コンサルタントでも社会保険労務士も税理士もそうですが、作業部分は請け負いやすいので、作業を仕事のメインで請けてしまうと他の専門家もできるので。
あと人間関係があまり関連しないので、安くなりやすく、価格競争に巻き込まれやすい。
特に今はコンピューターが発達していますから。
もう一つはリーダーシップの部分です。
その従業員のリーダーシップを高める。
特に経営者のリーダーシップを高める。
あるいは、コンサルタント自身がリーダーシップを発揮する。
目の前の状況にいかに柔軟に対応するかという哲学とか思考力とか価値観とか、そういったところが高い単価で頂けます。
コーチング技術というのが、私は一番手っ取り早いと思っています。
コーチング技術をマスターした上でリーダーシップについて話をできるようになると指針が分かるので。
そもそもコーチングというのは、リーダーシップの研究なので、リーダーというのは要するに経営、本当は最初は「管理」と言おうと思っていたんです、作業と管理。
管理と言うと、手順に従ってやっているかどうかと言うと付加価値からは少しイメージが変わってしまうので。
創造性も必要ですからやはりリーダーシップとしました。
なので、仕事というのは「作業」の部分と「リーダーシップ」を発揮する部分と2つある。
この稼げるコンサルタントは、私の理解ではリーダーシップの部分を高めることによって、コンサルタントは時給が5万円と言っていますけれど。
私は大雑把に年間2000時間なので2000時間×5万で1億。
3000万ならば時給15000円くらいまでいけば2000時間で3000万という感じです。
時給15000円くらいでしょう。
時給15000円くらいになろうと思ったら、作業じゃなくて指導力、リーダーシップや思考力の部分を磨いた方が良い。
方向性がすごく分かりやすいのでぜひ。
良かったら『稼げるコンサルタント 稼げないコンサルタント』が参考になりますし、今まで自分がやってきたことの確認もできましたので。
もしも、「これからコンサルティングの業務を取り入れたい」という方、
今、会計士や税理士を目指している方、
あるいは、今、会計事務所や法律事務でも良いのですが専門家の方。
作業の請負だとやはり価格競争に巻き込まれます。
これから貴方自身の価値観と思考力を磨いて、高い単価の取れるような仕事、リーダーシップを発揮する仕事をぜひ意識してみてください。
本書は、そういったきっかけになると思います。
『稼げるコンサルタント 稼げないコンサルタント』は、非常に興味深い本だと思うのでおすすめします。
ということで今回はおすすめ本でした。
いつも私はあなたの成功を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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著者は、柳生雄寛さんとおっしゃいます。船井総合研究所のコンサルタントです。
コンサルタントとして、プロフェッショナルな方です。