簿記学習、善く戦う者は、まず「不敗の地」に立つ

がんばろう日商簿記1級合格。

「善く戦ふ者は、不敗の地に立ちて、敵の敗を失はざるなり」

これは孫子の“軍形”の一節です。
今回は、これを日商簿記検定1級に関連づけて、戦略的な準備の仕方についてのお話になります。

「善く戦う者は、不敗の地に立つ」…つまり、負けない態勢に身を置くと考えてください。
この格言には2つのポイントがあって、前半は「不敗の地に立つ」で、後半は「敵の敗」、つまり、敵の状況を見て、敵が欠点をさらけ出したり、敵の攻略ポイントを見つけたら、そこをすかさず攻めなさいというイメージでいいです。
自分は負けない態勢にしておきながら、相手の負けるポイントを見つけたらそこを適切に突くということです。

これは簿記検定の準備にも言えることです。
今日は2013年の11月17日です。
今日は135回の試験が行われていますが、この動画をご覧になっている方の中には今日の試験を受けた方もいらっしゃると思います。
受験された方はお疲れさまでした。

今回簿記3級を受けた方は次回2級を受けるかもしれないでしょうし、簿記2級を受けた方は次に簿記1級を受けるかもしれません。
簿記1級を受けて今回は厳しい方は、もう一度チャレンジしてみるのも良いと思います。
チャレンジというのは、自分が諦めなければ失敗はありません。

万が一、今日の試験の結果が不合格となっても、それは一時的な敗北です。
敗北には一時的なものと永久のものがあります。
一時的な敗北というのは世の中にはいくらでもありますが、永久な敗北というのは1回しかありません。
それは、それは、最後にあなたが諦めたときです。

諦めたときに敗北が確定します。

諦めなければ、それは敗北ではなく、一時的な敗北であって最後は勝利に繋がる敗北です。

したがって、今日は失敗したと思っても、次回の勝利を掴むためにもう一度立ち上がりましょう。
できるだけ粘るのです。
というわけで、ステップアップする方も、再挑戦する方も、次のチャレンジをするまでの準備として考えることは、「不敗の地に立つ」というつもりで、基礎を徹底的に身に付けます。

つまり、不意にどこから聞かれても答えられるように、基本的なところはしっかりと押さえ、苦手なところは極力なくしましょう。
柴山式の簿記1級講座ならば、例題をある程度できるようにするのが基礎です。
商業簿記ならば100個ぐらいの例題があって、計算例も入れると150か160ぐらいになります。

工業簿記・原価計算ならば70個ぐらいの例題・計算例があります。
これらを、どこを聞かれてもだいたい答えられるようにしておきます。
これが「不敗の地に立つ」ということです。
これを踏まえて、過去問などの実践練習をします。

どういう状況で弱点(攻略ポイント)が本番の試験会場の現場で見つかるか、つまり配点ポイントを嗅ぎ分ける嗅覚や、問題文を読んで出題の意図を理解する嗅覚を身に付けます。
こういった応用力は、「敵の敗を失はざるなり」…つまり、相手の攻略ポイントを見失わずに、的確に攻めて点数を積み上げて7割以上取るということです。
合格率は10パーセントなので、不合格者は9割います。
不合格者のうちだいたい7割くらいは、守りができていません。
不敗の地に立っていないから7割は落ちるのです。

したがって、まず、みなさんが考えることは、7割の不合格者のレベルを突破することです。
つまり「不敗の地に立つ」ということを考えてほしいのです。
今日の試験が上手くいかなかった方は、「不敗の地」に立っていない方が多いです。
まずは自分が「不敗の地」に立っているかどうかを確認してください。
「不敗の地」に立っているのに上手くいかなかったのならば、攻略ポイントが分からないだけです。

ご自身が「不敗の地」に立っているのか、それとも、「不敗の地」には立っているけれども「敵の敗を失わない」という、応用力が足りないのか、この2つの観点から、ご自身の現状を分析しながら次に繋げましょう。
これは簿記3級も簿記2級も同じです。
不合格者の7割は基礎力ができていない、つまり「不敗の地」に立っていないのです。
「善く戦う者は、不敗の地に立つ」ということで、まずは不敗の地に立ちましょう。
この観点から、明日からの勉強を見直してみましょう。

柴山会計はいつもあなたの簿記1級合格を応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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