サンデル、ピケティは時流だが、私達の「時中」ではない。

前を向いて歩こう。

今回のテーマは、サンデル、ピケティは時流だが、時中ではない。
こういったテーマでお話をしてみたいと思います。

あくまでこれは私の価値観なので、色々な見方があると思うので、絶対とは言いません。一つの参考意見として、そんな考え方もあると思ってくれたらいいと思います。

もちろんサンデルさん、ピケティさんのファンの方、それを極めるのはオーケーです。
ただ庶民が、全員これを極めるのは苦しいと言っているわけです。

私は一般庶民の感覚でお話しますが、サンデルさん、ピケティさんというのは昨今売れています。サンデルさんは、これからの「正義」の話をしよう。

このタイトルに引っかけて講演をしませんかという打診があったぐらいで、これからの会計の話をしようって。僕は断りましたけども。

気持ちいいのです、こういうのは。ピケティさんは世界同時不況みたいな感じで、ちょっと景気良くなっていますけれども、最近。
一時期リーマンショックで、皆さん疲れていたわけです。経済不況で。

その成長が見込めないなというときに、成長なんかしなくていいよ、みたいな雰囲気で出てきたというふうに僕は解釈していますが、それが時流にあったのです。
出版社の目の付け所がよかったです。そのタイミングであってきた心地良い流行です。

その学問自体は、ご本人達は生涯をかけてやっていると思うので、すごく僕も思うのですが、深く掘り下げていると思いますし、それを生涯かけて研究するのはいいのだけども、我々はサンデルさんの哲学もピケティさんの経済学も、生涯かけて日常的に研究しようという人間ではありません。

あくまでチラッと人生の一局面で疲れたなというとき、一服の清涼剤みたいに読んでいい気持ちにしてもらうわけです。カフェインみたいなものです。一時的にハイになる。
庶民にとってはです。研究者にとっては生涯。

人によって違うということを知っておいてください。我々庶民にとっては時流でいいのです。一時的に売れたけどずっと売れ続けるかってそうではないでしょう。

僕はこれだったらまだ、7つの習慣の方がよほど時中だと思っています。
7つの習慣をしっかり読み込んで、手を打った方が僕は時中だと思っています。

お勧め本は、サンデルさんピケティさんよりは実はまだスティーブン・コヴィーさんの7つの習慣の方が僕はお勧め本になります。それは私の価値観だから。

サンデルさんピケティさんと一生付き合うわけではないでしょう。一生付き合っていい本は7つの習慣です。こっちは本当に使えます。あなたの生活が変わります。

でもサンデルさんピケティさんを読んで生活が変わるかというと、気難しくはなるかもしれないけども、劇的に変わるかどうか分からないです。確信を持てないです。ただ7つの習慣は変われると思います。なので、そういった本を私は勧めています。

だから、サンデルさんピケティさん私は勧めていないでしょう。なぜなら時流だと思っているからです。一般庶民にとっては。研究者にとってはいいと思います。

サンデル、ピケティの本を買うっていうことは、私は出版社のマーケティング戦略にのるという感覚があるので、あえて買っていません。
図書館か本屋の立ち読みでパラパラと見るだけでやっています。深くは見ていません。

それはそれで個人の価値観だからいいと思うのですが、私たちが大事なのは時中なのです。私たちの日常生活というのは、毎日あるわけです、24時。明日も明後日も、100日後も1年後も10年後もあります。

その毎日の繰り返しの中で、自分の人生を良くしようと思ったら、習慣を良くするしかないのです。毎日の日常の繰り返しの習慣が、何百回、何千回、何万回という永遠と繰り返されて、圧倒的多数の行動習慣を変えることでしかあなたの人生は変わらないです。

とするならば、習慣を変える。

それから習慣を変えることによって、あなたが世の中を見る目を養う。

そして本当に鋭くその時の季節に合った、春なら春にやることをする。夏なら夏にすべき事をする。秋なら秋の収穫をしっかりやる。冬は冬でしっかり休養するという、冬なのに収穫しようとするとか、冬なのに田植えをするってだめでしょう。

そういったその時その時の状況を見極めるのは、本当の意味でいい習慣なのです。
ちゃんといい習慣を持っていて、それで日常生活と近いところで、感性を鋭くして接するならば僕は時中ができる。

そういった意味ではピケティさんサンデルさん、時中を見るきっかけとしてはいいかもしれません。見方は色々あるから、色々なやり方があります。

ただ今の出版社の流れからすると、サンデルさんピケティさんは今これを読むと私たちの今の不満を一時的なリゾート地に連れて行ってくれる旅行会社みたいなものです。

旅行の一つのツアーだと思ってください。

サンデルさんピケティは、2泊3日の何とかツアー。温泉に入って遊園地テーマパークへ行って楽しかったね、日常生活に戻ったら実は何も変わっていないと。ただリラックスしたからいいかなと。

そういった意味では、気晴らしとして読む分にはいいと思いますが、多分あなたの日常生活は変わらないだろうなって意味で時流だと思ったわけです。あくまで一つの例です。

本当に変えようと思ったら、つまらない日常生活を変えなければいけない。
本当に大事なのはあなたの日常生活をどう変えるかなのです。

サンデル、ピケティであなたの日常生活が変わるなら、それは時中ですけど、多分多くの方はある意味人事だと思っているのです。いいこと言うなでも俺にはできないと思って読んでいるはずなので、多くの方は。違ったらごめんなさい。

自分にはできないと思って読んでいるなら、あくまで読み物なのです。読み物としてバッと変だけど、私はこういうのは飛びつかないです。
こういうのは大体、立読みか図書館で済ませます。

本当に大事なのは、買って帰って読む時は、もしかしたらずっと手元に置いておいて、何かの時には参照して、自分の普段はつまらないと思われる単調な日常生活の中に変化をもたらされるという本について私は読んでいますし、その中でお勧めしている本もご紹介しています。

時中というのは、あなたの普段の日常生活をいかに変えるか。その時の局面で良い時も悪い時もやるべきことをしっかりと時中の行動にスポットを当てた本かどうかで考えています。

一服の清涼剤としてサンデル、ピケティを読むのはいいけど、これを救世主と言うマスコミはどうかと思います。救世主にはなり得ないと思っています。そんな世の中、頭の中で考えてもうまくいかないです。もっと泥臭いのだから。

人間自分のことしか考えていないのだから基本的に。私だってそうです。基本は自分がかわいいのです。その中で本当に普段の弱い自分に対してどう実践するかが大事だと思っています。

特にピケティさんの本がやたらと多いので、ちょっとあまり乗るのはやめましょうと。出版社の方に怒られるかもしれませんけど、それは自分にとってはあまり知的作業としてはいいものではありません。一冊読んでそんなものだなと思いました。

研究するなら読んでいいですけど、研究する気ないのだったら、僕はそんなに流行みたいに読んでもいいけど、一冊ぐらい読んだらあとは気にしない。そこで自分の生活を変えてもらおうなんて考えても仕方がないということです。

他には例えば、統計学が最強の学問だという本もありましたけど、あれも多分時流だと思っていますし、あとは色々出ています。節税とか色々な話があります。あれも大事だけど、あれも読み物です。本当に実践できるかどうかはプロが横にいないと危ないです。

時流の本なのか、時中の本なのかを見極めてみましょう。僕の個人的な分類では、ピケティさんサンデルさん素晴らしい研究成果だと思いますが、庶民にとっては時流の本でいいと思います。良い本を読んだなと。

あとは日常生活に戻るときは、きっちり時中というものを考えて普段の生活に向き合うということが大事かなと思っています。

今回の話、サンデルさんピケティさんすごく人気のある本ですが、それはあくまで時流の本ということで、それで自分の生活を根本的に変えようということはなかなか難しいから、またそれは選り分けて考えましょうねというお話でした。

ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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