皆さんこんにちは。前を向いて歩こう。
私は、教室の現場で簿記や会計を教えていますが、合格しやすい人と合格しにくい人に共通することがあります。
それは、メンタル面。
『7つの習慣』的に言えば、依存状態の人は合格しません。多くの場合ほぼ。
なぜかというと、依存状態の人は受かるまで努力が続かないからです。
依存状態から自立した状態になるのは、『7つの習慣』でいえば私的成功。
私的成功と書いてありますが、個人としての人格というのでしょうか。
「自分の責任において努力をしている」
これがしっかりと分かってきた方というのは、受かりやすいです。
これはコーチングの世界では「自責」と言います。
自分に責任がある自責と言います。他責ではなく自責。
他責というのは、他人に責任があると常に考えてしまう他人依存のマインド。
こういった傾向を持っている人というのは、仕事の面でも成功しにくいですね。
また、人からの教育も得られません。
自分自身で、成長しない自分のことを悪いとは思っていないですから。
もう一度申し上げます。
他責では、成長しません。
これは簿記や会計の勉強も全く同じです。
しかも、依存状態に気づかないで勉強をしている人が何割かいます。
このような人たちに、「あなたは他責です」と言っても逆効果です。
あなた今、依存状態ですよって、言われて気分のいい人いないですね?
だいたい反発するのです。
やっぱり「いやそんなことないよ」と自分を弁護します。
例えば、家族の介護を理由に出す人はいるんですが、これを理由にする人が注意。
本当に介護で大変な人は、他人には言わないものです。
これを言って、世間からエクスキューズ(言い訳)として、「大変ね」と慰めてもらいたくて言う人もいるわけです。
良いか悪いかは別として、全員とは言いません。
本当に苦労している人というのは、外には言わないのです。
それが自立した人です。
そして、愚痴を言わずに自分の中で消化します。
時々、簿記の勉強など一級レベルになると、やっぱり勉強は大変です。
その言い訳として、家族の介護とか、出張が多いとかいう理由を言う人がいます。
言っている間は進歩がないのだけど、言うのも大事なのです。
コーチング的に言うと、言ってもらうことも大事。毒を出す。
言うことはいいのです。一瞬、言うのは構いません。
でも、いつまでも言っていちゃいけないのです。
人間、たまには弱音を吐きたくなるので、少しは言ってもいい。
1回や2回たまには言ってもいいかもしれない。
全く言わないという強い人もいます。
これはケースバイケースですが、弱音はたまには言ってもいいのです。
しかし、言ってもいい相手というのがいます。
家族の中で、身内で心を許した相手に言うのは構いません。
ただ、面識もあまりない人に、いきなり言うのはどうか常識の範囲があるでしょ。
それはそれとしまして、たまにはポロッと言ってしまうのもいいかもしれません。
しかし、普段いつも365日基本愚痴を言うっていう習慣のある人は、依存状態です。
ここすごく大事で、一瞬ぐらいならいいのです。
原則、日常的にどちらかなのです。
原則、日常的に自立している精神をもっているかどうか。
あるいは、原則、日常的に他人依存の状態なのかとか。
この違いです。レベルがあります。
依存か自立かというのは、「はい、あなた依存」「はい、あなた自立」なんて分けられるわけじゃありません。
時として、Aさんは依存の時もあるし自立の時もある。
ただ概ね、自立の方が多いと思えばいいかな。
グレーゾーンもあるのですが、基本的に普段の精神状態が自立で、たまに依存。
これはまだいい。あとは依存の程度を下げていけばいいわけですから。
それだと、資格試験の勉強もやっぱり人のせいにしちゃうのです。
教材が悪いとか、世の中が悪いとか、タイミングが悪いとか、何でも人のせいにできる。それはまず自分で引き受けられるかどうか。
間の悪さ、運の悪さもすべて、自分のこととして人のせいではないのだよと。
自分が全部悪いとは言いませんが、人のせいじゃないと思えることって結構意外に難しい。
「私、悪くないもん」みたいになってしまうわけです。
ということでちょっと図をご参考までに書いてみました。
初めのステップは「自己啓発」というのかな。
最初は依存状態、赤ちゃんの状態です。
人の力がないと全く生きていけない。
まずは自分1人で、ある程度、自分のことはできるっていうレベルになるかどうか。
簿記の勉強もそうです。
なんだかんだ環境のせいにして勉強を先延ばしにするというのは自立状態じゃないのです。その時は依存状態。
依存状態で資格試験に受かるはずもありません。
また、依存状態でお客様から信用してもらえる社員もいません。
専門家にもなれるわけもない。
依存状態の人にお金を払ってまで何かを頼む人はいないですから。
だから会計士になる税理士になる司法書士になる何でもいいのです、弁護士になる。
その道のプロになるということは依存していたらまずいわけです、気持ち的に。
これは『7つの習慣』を参考にしていますが、第1のステップは、主体性を発揮するという言い方をします。
つまり、自分のできないことにイライラしないということです。
自分の力でできないことはしょうがない。
雨降った事にイライラしてもしょうがないわけです。
あるいは、誰か相手のあることでイライラしてもしょうがない。
例えば社長のリアクション、相手の取引先のリアクション、或いは親のリアクション子供のリアクション友達のリアクション、或いは上司のリアクション、上司のリアクションなんて、こっちはコントロールできないでしょう?
まさか銃を突き付けて俺の言う通りにしろとは言えないでしょう?
脅迫はできません。
つまり、他人の行動というのは、基本的に管理できないです。
人の行動を変えようとするのではなくて、まず自分が変わろう、と。
自分のできることに集中する、徹する。これに徹されるかどうか。
自分のできることに集中するが大事です。
簿記の勉強もそう。今、自分はリースができない。
では、リースの基本的な知識を身につけてから一個一個やっていこう。
自分のできることに徹する。
連結会計もそう。
まずは最初の基本的な子会社株式と資本金の相殺だけとかでいいです。
もし今、言った事が難しかったら、忘れてください。
自分の出来ることから一個一個進めていく。出来る事に徹する。
出来ない事にくよくよしない。
出来ないことに対してイライラしない。これがまず主体性です。
そして2つ目。ゴールを決めて逆算する。
つまり目的意識を持っているかどうか。自分はどこに行きたいのか。
これもある意味、僕は主体性の延長だと思っています。
『7つの習慣』で言っている主体性と、僕が理解する主体性。
これはもしかしたら僕なりの経験が入って少し変わっているかもしれませんが、概ね自分のできないことに対してイライラしてはいけません。
自分の気持ちというのは、自分に主導権があるのだから、相手に渡すな、と。
相手の行動とか何か別の環境に振り回されちゃいけないよ、と。
自分にできることだけ考えましょう。
そして、ゴールを決めて逆算します。
『どこに行きたいのか?」
これはリーダーシップを発揮する上でも大事です。そのチームをどこに導きたいのか。
これが分からないと、やっぱり負けてしまうわけです。競争とかに。
最後3つ目。
最優先のことに「選択」と「集中」です。
例えば、10個あるうちの1個だけ優先して取り組もうと思ったら、9個は捨てなければいけません。
捨てる勇気があるか?
捨てる勇気と物差し判断力としての物差しを持っているかどうか?
あなたの中に判断の物差し、価値観はあるでしょうか?
その価値観が問われています。
いろんな10個やること、どれも大事そうに見えるわけです。
でもそのうち9個を捨てて、1個に集中するということは、捨てる勇気があるってこと。選択する。
この3つの基本事項をクリアしましょう。
普段からこの3つを意識してクリアできると、依存状態から自立状態になります。
この自立状態に行っただけで、2種目検定3級2級、それから税理士会計士も実は最終的に合格する可能性がかなり高まります。
私の経験上、もしその受験生が依存状態から自立状態にステップアップできたと、精神的にステップアップできてしっかり頑張ればおそらく3、4年以内に僕は7割ぐらいの人は受かると思います。
あとはめぐり合わせもあります。
100%とは言いませんが、私は6割か7割受かると思います。
実際、私も昔専門学校で少人数教育やった時に、10人中7人位、結局4、5年ぐらいで受かっています。
あとは、いつ受かるかというのは、「今でしょ」とは言えないです。
やっぱり本人の足の速さ、マラソンだってスピードの差があるのだから個人差があります。
でも、最後に合格するかどうか、あるいはゴールに行くかどうか、仕事のプロジェクトを完成させるかどうかは、私はかなりの確率で8割ぐらいはやり遂げられると思っています。
やっぱりいつになるかはタイミングがありますが、やり遂げるという意味でいくならば。
自立する。諦めないことの本質は、これです。
自分のできることに徹する。これが1つ。
ゴールを決めて逆算してコツコツ努力する。これが2つ。
そして、最優先のことに取り組む。
選択する。言いかえると捨てる勇気、そして判断基準を常に磨いて持っている。これが3つ。
これらの3つを日々磨いていくことによって、自立状態に私はいくと思っています。
自立状態の次の段階があります。それが社会的使命の発揮です。
社会に出て、他人の自立した人とタッグを組むことです。
依存状態の人と手を組んでも、一方的になってしまいます。
大事なことは、自立した人と組むこと。
自立した人格を持ってお互いに協力関係、協業すると、より大きなパワーが生まれます。そうすると、社会的使命が発揮できるのです。
私、柴山がこれをキッズ簿記で実は実施したいと思っています。
簿記会計の社会教育って意味で、大きなパワーを吸収したいと思っています。
合格を目指すなら、「依存」から「自立状態」に自分をもって行くこと。
そのためにも3つの要素を意識してください。
あらためてまとめて申し上げます。
1 自分のできることに集中する。
2 主体性を持ってゴールを決めて逆算する。
3 最優先のことに「選択」と「集中」する。
この3つの意識を持って自立すると、多くの物事、あなた個人の物事については、かなりの確率で成功すると思います。
頑張ってください。
私はいつもあなたの成功を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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