話を聞いてもらえた時の効用(話し手)

前を向いて歩こう今回のテーマは「自分の話を聞いてもらえた時の効用」こういったテーマで話をしてみたいと思います。

コーチングの勉強をしていると、聞く技術という物を早い段階で学びます。

その前に信頼関係を築く、あるいは相手に関心を持つとかそういったところを改めて足元から一つ一つ歩むように学んでいくのです。
しかし、最初に勉強すると「今更こんなこと知っているよ」と思うようなテーマが結構あります。

でもよく掘り下げてみてみると実は全然分かっていなかったのです。
いわゆる分かったつもりになっている事が多いのです。
私は簿記の勉強では「分かったつもりで先に行く」と言いますが、コミュニケーションで分かったつもりというのはあまりうまくないのです。
分かったつもりで実は分かっていない、となると相手の信頼を失ってしまいます。

従ってコミュニケーションは分かったつもりというのは少し横において「相手を出来る範囲で理解しよう」という謙虚な気持ちは必要だと思うわけです。
ではコミュニケーションの一つの考え方で、コーチングをする時にすごく気をつけることなのですが、聞く技術。

実は掘り下げると本当に深くて、丸一日かけても語り尽くせないのですが簡単に、今回は入口ということでまずは「なんで聞くか」ということを考えてみます。
なかなか考える機会がないのですが、なぜ相手の話を聞かなきゃいけないのか。
例えば情報収集するといったこともあるのですが、この辺りがすっかりと腹に落ちていないと真摯に聞くことが出来ないのです。

私も毎日やっていて「失敗した」と思ったことがいっぱいあります。
昨日だってあるし今朝だって、日々「失敗した」と思い続けながら自分でもやっていました。
「失敗した」と思えるのは自分の中に物差し、基準があるからです。

なので、まず自分の中の判断基準を持っておいて、それに対して「あー失敗した」と思えるような判断力を見つけたいです。
まず話を聞いてもらうというのはなぜかというと、しっかりとしておきたいのが「自分の話を聞いてもらえたと思った時に話し手がどう感じるか」。
聞いてもらえた時のメリットです。

自分の話を聞いてもらったと思うことにより話し手がどのようなメリット、満足、高揚を得るか見てみましょう。
一番、「話すと気が楽になる」これ大事ですよね。
話すことによってかえって説教されたりすると「むかつく」「話さなきゃ良かった」これ親子でよくある話です。

ちょっと言ってみたらガーッと言われたとか。
また最近何度かやっているのですよ、私も。
やってしまうんですこれ。
気をつけていてもやってしまうから「俺は馬鹿じゃないか」と思うことがあるのだけれど、やはりやった後に「しまった」と思い「次やらないようにしよう」とか、その後その人のフォローに気をつけるとかします。

まだまだなかなか、もう50近いのになかなか出来ない。
ましてやこれで怖いのは、自分が出来ていないことに自覚が無いことがもっとまずい。
せめて自覚しているのです。

そして「これも無くそう」、「10回言った内、1回言わないようにしよう」、「10回しまったと思ったらその内1回減らそう」とか少しずつミスの比率を減らします。
とりあえず話をただ聞くだけで良い、相手は気が楽になります。

二つ目、「相手が自分に対しては関心を持ってもらえていると感じる」これは聞き方もあるけれども、結構大事です。
特に自分の子供との関係を考えると。
子供というのは自分に対して親が無関心だと思うと、わざと何か悪いことをして関心を引こうとします。

そうするとますます親から怒られる。

でも子供はそれで関心を持ってもらえた、という目的を達成しているのです。
でも親はそれでまたイライラする、その辺がまた色々な問題があります。
だから子供がなんで悪いことをするかと言うと、一つは親に関心を持ってもらいたいのです。
その辺りの心理を汲みとって対処すると子どもとの関わりが違ってくるかもしれないです。

部下ももしかしたらそうなのかもしれないです。
何かやって上司の関心を引きたい、あるいは関心を持たれなくても良いと思っているかもしれないのです。
そもそも関心を持たれなくて良い、と思うような状況になってしまうことがうまくないです。

やはり程々にバランス良く関心を持ってもらえる、ということはすごく大事なことで。
話をちゃんと聞いてあげることによって「この人は私のことにちゃんと目を向けてくれているんだな」と安心感に繋がります。

三つ目、「何でも話しても良いのだな」ということ。
これも安心感あるいは信頼に繋がります。
「何を話しても良いのだ」もちろん常識の範囲はありますが、自分の思ったことが言えるかどうかは大事です。

それから四つ目、「自分の言葉で新たに気づく」。
自分が足掻くことを自分の耳でも聞いていますから。
自分で書いた文章を自分で音読してみると「なんかおかしいな」と思うことがあります。
つまり、自分の言葉も自分で聞いているのです、従って客観的になります。「あれ?自分今怒ってない?」「私は今興奮しているのじゃないか?」とか。
落ち着いていたつもりで実はそんなに落ち着いていないかもしれないという風に自分の言葉で分かります。

だからアウトプットすることは大事なのです、自分の言葉で新たに気づくのです。
だからコーチングは相手にどんどん話をさせて、相手が話すと自ら気づくのです。

例えば、ここまで散々愚痴を言ったとします。
ずっと相手への愚痴を言います、クライアントが。
そうするとコーチが落ち着いた頃を見計らって「どうですか?ここまでのご自身の発言を振り返って、どのように感じますか?」と言うと、ハッと気づく人がいます、たまに。
転換点ができるのです。

「こんなに愚痴ばかり言っても始まらないよね」「色々人のせいにしてても始まらないから自分でやらなきゃいけない」という風に気持ちがパッと切り替わるターニングポイントになることがあります。
だから自分の声は自分で話して、音読なのです。
声に出して言うのです。

ということで自分の言で新たに気づく、客観的になります。
こういったことがすごく大事なのです、コーチングの世界では。

それから五番目、「脳の働きが活発になる」頭の中を色々な電気が流れてあちこちを刺激します。
過去の記憶を辿ったりとか色々なことを考えたりとかで脳の働きが活発になります。

それから六つ目、「話しをすることで前向きな気持ちになる」。
そして最後「エネルギーがアップする」。
「よし、頑張ろう」と。
実は最後のこれが大事、エネルギー、元気をもらう。
元気をもらえるようなコーチ、そういったコミュニケーションの相手になりたいという気が致します。
やはりコーチと話をしだすとエネルギーが下がってしまったら意味が無いから。

ということで、誰もがコーチになれるのです。
あなたも実はコーチの素質があるのです。
あなたと話すと相手はエネルギーをガンガン湧き上がるように元気にしてあげて下さい。
もちろん自分も元気になるわけです。

私はいつもあなたの成功を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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