皆さんこんにちは。がんばろう!日商簿記1級合格。
これから直前期で追い込みに入りますが、例題と基本的な問題もやりながら、過去問の練習にウエイトを置いている方が多いと思います。
そのときに1つ、知っておいてほしいことがあります。
普段、みなさんが勉強している場所は、家か図書館、喫茶店などでしょうか。
普段勉強している精神状態と、本試験会場の一発勝負の精神状態は大きく異なる、という点です。
普段の勉強でやっていることの大体8割くらいの実力で本番で試されると思ってください。
つまり、普段みなさんがやっている実力が、本番の試験で100パーセントを発揮できるとは思わないほうがいいということです。
逆に言えば、普段が80の力なのに本試験で100といった火事場の馬鹿力はほ夢です。
そういう幻想は追ってはいけません。奇跡のようなこと、または神頼みで考えているようでは、いつまでたっても受かりません。
実際は今やっている勉強の8割で受かる気持ちで勉強しましょう。
本試験の25パーセント増しのパワーで勉強すればいいということです。
一発勝負なので普段できることがちょっとできないと、それだけで頭に血がのぼってと舞い上がってしまうことがあります。
本番の緊張感を考えたら、25パーセント増しで考えるといいでしょう。
時間についても同じです。
例えば、本試験の試験時間が90分ならば、その0.8倍という考え方です。
25パーセントダウンなので、80パーセント。
8と10の関係とは、8に対して1.25倍が100なのです。
ということは本試験の25パーセント増しのパワー。
ということは今やっている制限時間の20パーセントダウン、80パーセントということです。
これは工業簿記とか原価計算やっているとわかりますよね。
100の1.25が125。125と100の関係は100割る125で80パーセントといことです。
とすると、今90分の試験時間に0.8を掛けるのでだいたい72分です。
本試験の試験時間が90分、1時間半なので掛ける0.8として72分。
90分のところを約70分くらいで解く。
20分マイナス、1時間10分で商業簿記と会計を解く練習をしてみてください。
90分のところを約70分くらいで解くわけですから、悩んでいる暇などありません。
これくらい制限を加えた厳しい勉強をしてみてください。
苦手な過去問はやらなくてもいいのですが、得意な過去問はとにかくできるものは1時間半でやろうとしないで1時間10分でやる。
これくらいの厳しい条件でいいと思います。
つまり、商業簿記が45分で、会計が25分。
そんな形の勉強をしてみてください。商業簿記45分、会計学25分ならありえない数字ではありません。
これくらいのスピードでできるように勉強し、目標点数は80点です。
理想は、9割、最低でも70点以上はとらないと、本番では70点とれないので、まずは7割を課します。
次に8割か9割。できるだけ高い点数を過去問でも目指してください。
もし現状で7割以上いくようになった方は、試験での練習時間を短くして、1時間半のところを1時間10分くらいでまずやってみましょう。
それで同じ点数がとれれば、あなたの処理の正確性とスピードが上がっているということです。
これは簿記検定2級もそうで、簿記検定2級は120分なので掛ける0.8をするとだいたい96分。
ということは100分くらいでできるようになってほしいのです。
1時間40分。理想を言うなら、1時間半でできるといいです。
2時間の試験時間を1時間半でできるようになると、2級の過去問はかなり理解力が高まります。これは3級も同じです。
3級も2時間を1時間半で過去問を解けるようになります。勉強の制限時間の80パーセントくらいの時間で解けるようになることが本番対策です。
こういうふうに、普段で本試験レベルは8割くらいの時間でできるようになれば、本番に緊張して舞い上がって平常心を失っている状況で、たとえ2割増で時間かかっても、必ずなんとかなります。
もし普段から本試験と同じ時間でやっていれば、本番はいつもよりも精神的にも条件が厳しくなりますので、思いのほか解くのに時間がかかり、気が付いたらもう終了時間だった、というケースはよくあります。
普段の練習のときと本番とで精神状態が違うため、時間の経つ早さが違うからです。
したがって、本番はもっと早く終わると思ってください。
自分がスピードが遅くなると思ってください。
普段の過去問では、本番の時間の80パーセントの時間。
100分だったら80分、90分なら70分、120分だったら90分くらいでできるようになること。
本番試験の時間の8割のスピードで解ける練習をする。
このやり方は、効果絶大です。
私自身も、会計士の試験のときにやりました。ぜひやってみてください。
キッズ簿記の子供たちもそうですし、今までの教室で指導しているときも、ある程度早くできるようになれば、同じ点数でも構わないから、もっと短い時間でできるようになることを目指します。
あるいは同じ時間でやるならば点数を伸ばす、というふうにやり方になります。
同じ点数なら短くやりましょう。
そうすると力がつきますよ。
ぜひがんばってみてください。私はいつもあなたの1級合格を心から応援しています。ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
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