お勧め本「指名される技術」堀江貴文、斎藤由多加著

前を向いて歩こう、今回のテーマは。

お勧め本です、この本です。
『「指名される技術」、六本木ホステスから盗んだ、稼ぐための仕事術』。

著者は皆さんご存知の堀江隆文さん、ホリエモンと呼ばれている方です。
そして、斉藤由多加さんの共著になっていますが。
この表紙がまたすでにマーケティングなのです。
「えっ。」と思うわけですよ。
「指名される」という言葉に女性なので、これはまたホステスとか銀座のママさんといった、ちょっと面白そうな話かなと思わせるわけです。
で、この表紙の方ですが、本の最後に、『表紙の写真の女性は、本書内の登場人物とは一切関係がない。』。
ということで、これはモデルさんです。
そして、この下に『ホリエモンと「シーマン」が六本木から盗んだ』と書いてあります。

うまいです。
最近この、表紙から誘導する、導線を張っています。
私は見事引っ掛かりました。
この方が書いているのかなと思ったら、そうではありませんでした。
買った後に気づいて、私もお客さんの側だなと思ったのですが、この本を指名しちゃったわけです、うまいです。
この辺、堀江さんは心理学的なこともよくご存じだなと思うのですが。

とりあえず、目を引くので買いました。
読んでみたら、いくつか、たくさんのヒントがあって、コンサルタントとして、成功する秘訣も出ています。

前に私、コンサルタントで、稼ぐコンサルタントのテーマの本なども紹介しておりますが。
実を言うとやっていること、同じです。
指名され続ける。
この『指名される技術』、と書いてありますが、本当は指名され続ける、ということが書いてあります。
指名されるではなくて、単発ではなくて、指名されて、続ける技術、指名され続ける技術。
もっと言うなら自分を覚え続けてもらう、ずっと覚えていてもらう技術と言ってもいいです。

これはすごいと思います。
この本、表紙がなんとなくインパクトありますが、中身は、ある意味、真面目な本、題材はくだけていますが、言っていることはすごく真面目で。
私からこれを見て、いろいろ話したいことがありますが、ネタバレになりますので、よかったら読んでみてください。
これは、本当は5回くらい読んでみていいと思います、これはこれで。

私は基本的に談慶師匠の本を非常におすすめしています、全般として。
あとはその中の、人に好かれるという部分を、あるいは人といい関係を築くという部分に特化した場合に、この本は所謂、スキルの一つとして、本当に技術なので、技術面でこれは知っておいてよい本です。
基本的な精神のところは、私は談慶師匠の本をおすすめしていますけど、これも指名したい技術ということで人間関係です。

この本でいろいろなエッセンスがありますが、一つ易経に通じる話をしたいと思います。
久しぶりに易経ネタが入ってきますが。
易経で、火水未済(かすいびせい)という一番最後に来る第64の科があります。
これは不十分でまだまだこれからって。

易は循環します。

グルグル回って、ゴールに行ったら次のスタートみたいに。
ゴールで終わるのではないのです。
ちゃんちゃんってハッピーエンドじゃなくて、終わった後、次のスタート。
つまり、創業、常に創業という、まだ終わってないよと。
火水未済と言います、これは。

大きな川を渡る前の状態です。
ちゃんと準備をして、自分が成長して、次行きましょう、ということで。
常に満たされてないのです、易経って。
最後の64番目のゴールの話しで、また次へ行きます。
to be continued なんです。
この to be continued のイメージなのです。

私は堀江さんのこの本を読んで、易経の64番目の科の火水未済を思い出しました。
深いです。
私が言うのもおこがましいですけど。

では、この本の中で一つ、私が印象に残っているフレーズを言います、一般論です。
印象的なフレーズを1個言いますと。
お客様との関わり方。
これはすごい、達人の域ですが。
『満たさず絶やさず』。
これ聞いたことありません?
時代劇で「生かさず殺さず」。
違います。
あれはマイナス面ですが、これはプラス面で。

つまり、ある程度までお客様の要望を満たしますが、完璧に満たして終わってしまうと、リピートがなくなってしまいます。
リピートをもらうためにほどほどで満たす。
このさじ加減、でも、お金以上のことは与えなきゃまずい。
お金以下だとここに来てくれませんから。
ですが、お金以下だと絶えてしまいます。
お客さんが絶えてしまう。
お客さんを絶やさないように、でも満たすのです。
払ってくれたお金以上にはサービスをしますが、完璧にやりすぎてしまうと今度はそれで終わってしまうわけです。
お客様との関係が。

従って、「次もご指名お願いしますね。」という状況で、 to be continued。
よくこれは漫画とかドラマでもあります。
最後の段階で「うっ。」みたいな登場人物の次の展開で、「なんだこれは。」みたいな感じで、 to be continued 、続きは来週みたいな、そういうところです。

これはビジネスの基本で、全力を尽くすのはいいですけど、全力を尽くして、燃え尽きてはいけない、と。
やっぱり、人生続くわけですから、お客様との関係も長く続かなければなりません。

一発でおしまいってやり方ではいけません。

一発完結じゃなくて、パッと1発で終わるのではなくて、次に続くように、人生も続くでしょ。
それで、易経も最後の最後で、完結、スパッとここで、一発で終わりという感じではないですよ。
易経というのも次に続くよって、循環します。

従って、お客さんとの関係も細く長くでいいので、ゆっくりゆっくり循環して続けていきましょう。
これが、ビジネスが長続きして、逆に大きな目で長い目で見て、発展する秘訣が。
これは努力も、人生も、仕事も、人間関係も、今パッと盛り上がって終わってしまう関係よりも「うぉー。」って盛り上がって、でも少しずつ、次も行くよ、みたいな、長くおつき合いしましょう、という。
これがうまいです。

本当に経営者の方は知っておかなければなりません。
今パッと売り上げて、打ち上げ花火みたいに終わってしまうのでは勿体無いです。
次につなげる。
だからこれ、満たしているのです。
ほどほどに満たして、満たしすぎないと。
『過ぎたるはなお及ばざるが如し』。
ほどほどに、ある程度、満足してもらいながらも、次もお客様を絶やさない。
リピートということです。

これすごく、テクニック的なことも書いてありますが、面白いです。
考え方がすごいです。
満たさず絶やさず。
やはり、この言い方は堀江さんは天才的です、。
そして、易経の火水未済につながると私は思いました。
まだまだ人生不十分。
私も今の段階でまだまだ足りないところがあります。
これから50代に向けていろいろ火水未済の精神あるいは満たさず絶やさずの精神で、次につなげるようなことをやっていきたいと。
常に今日は途中だよと、常に今日は人生の途中ということで、是非、お互い、ある意味、不完全を楽しみましょう。

ということで、今回のおすすめ本、『指名される技術』。
これ、非常におすすめで読みやすいです。
1時間半くらいでさっと読めますが、得られるものは多いと思います。
是非、読んでみてください。

私はいつもあなたの成功を心から応援しております。
ここまで、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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