今回は「貸借対照表とT字勘定の位置関係」というテーマでお話をしたいと思います。
貸借対照表というのは貸方と借方の左右対称表で、右側が貸方で左側が借方です。
この表を説明すると、現金が借方に30,000ありますが、それをどのように調達したかは右側に書いてあり、借入金という形で20,000と、株主から出資を受けて(あるいは店主から出資を受けて)10,000という形になります。
店主というのはお店のオーナーですから、自分です。
店主が自分とするならば、店主から見て銀行は他人にあたるので、銀行から借りたものを他人資本といいます。
これは負債で、店主は返済義務を伴います。
借方の現金30,000と貸方の借入金20,000資本金10,000というのは、総勘定元帳という帳簿があり、Tの字がたくさんあると思ってください。
まずみなさんに知って欲しいのは、真ん中で仕切って、左上が資産のエリア、右上が負債エリア、負債の下にあるのが純資産のエリア、貸借対照表とだいたい配置が同じです。
これは柴山式総勘定元帳と呼んでいますが、真ん中より左は資産で右は負債と純資産になります。
Tの字の左側がプラスで、右側はマイナスを意味すると思っていただければいいです。
総勘定元帳も右側にあるものがT字の右側がプラスだと思ってください。
貸借対照表の右側にあるものはTの字の右側がプラスで左がマイナス、左側にあるものは左がプラスで右がマイナスだと思っていただければいいです。
総勘定元帳の竹とんぼをどう書くかというと、これはイメージで覚えていいと思います。
なぜ現金のような資産は左側に書いて、借入金のような負債や資本金のような純資産は右側に書くのかというと、意味はあるのですが、今は深く考えなくていいです。
いずれこれを試算表というものに集計したときに分かってきます。
自動検証機能といって、帳簿の記録が正確であったことをある程度検証できるのです。
だから意図的に反対に書いていると思ってください。
資産は左がプラスで負債と純資産は右がプラスということだけをイメージしていたければいいです。
まずは大まかに位置関係をイメージしてください。
何度も見ればこれを思い出しますし、できれば貸借対照表と総勘定元帳の図を3回ぐらい白紙の紙にご自身で書いてみてください。
そうすると自然と頭に入ってきます。
分かったつもりで先に行って構いません。
そのうちイメージが湧いてきます。
必ず理解できるときが来ます。
簿記はパズルですから、楽しんで簿記3級を学んでいきましょう。
私はいつもあなたの日商簿記検定簿記3級レベルの学習を心から応援しております。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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