家計は経済に如かず、経済は政治に如かず【都知事決定(小池百合子氏)】

今回は新都知事決定ということで「家計は経済に如かず、経済は政治に如かず」というテーマでお話をしたいと思います。

「如かず」というのは「百聞は一見にしかず」のように「敵わない」という意味ですが、100回聞いても1回現実を見ることには敵わないというように、「家計は経済に如かず、経済は政治に如かず」というお話をします。

 

個人個人の家計というのは小さなミクロの単位で、その単位での活動も大事ですが、一生懸命いくら個人で頑張っても、その時代の経済の状況には太刀打ちできないわけです。

 

その時の経済の状況にある程度影響を受けてしまいます。

そしてその経済活動というのは、さらにその上にある政治体制の影響を受けますので、いくら経済で頑張っても政治が違うと影響を受けてしまいます。

 

今回は10兆円以上の予算を持っていて、場合によっては世界の小国に匹敵するような経済規模を持っている東京都の政治の行方をうらなう都知事選は非常に注目を浴びました。

 

今回は小池百合子さんが当選しました。

これは大方の予想通りで、圧倒的な大勝でした。

 

話題先行で今ひとつ政策論争ができていませんでしたが、なかなかそうもいかないのが現実です。

小池百合子さんは史上初の女性都知事です。

 

アメリカでも、ヒラリー・クリントンさんが大統領になれば史上初の女性大統領となり、女性の時代なのかなという気がします。

 

「天・地・人」でいくと、人というのは一番草の根の活動でこれは大事なのですが、個人の活動というのは限界があります。

 

一生懸命頑張っても、その上にある、「地」の部分である経済活動の大きな流れには勝てないところがあります。

 

しかし、実は経済活動というのはさらに上にある「天」である政治体制の仕組みによって変わってきます。

 

たとえば独裁政治や社会主義など、いろいろありますが、経済活動に大きく制約を与えるようなことになります。

 

金融緩和や金利を上げたり、経済活動に影響を及ぼすのです。

つまり、政治の仕組みが大きく変わるときというのは経済活動も影響を受けるのです。

 

したがって、政治体制がどういうレベルでどういうコンセプトなのかによって、経済活動というのはかなり制約を受けたりすることがありますので、いくら経済活動で頑張ろうと思っても、政治体制が滅茶苦茶だと経済が成り立たないのです。

 

やはり、我々は有権者として、経済活動の上に立つ政治体制というものを、政策のポイントや趣旨を私たちなりに考えた上で投票活動をしたほうがいいという気がします。

 

今回の候補者もタレント候補などの話題性ばかりが先行して、もう少し政策の部分に注目されるような、地に足の付いた選挙になってほしいのですが、論理とは関係ない感情面で選挙が動いてしまった部分もあって残念ではありました。

 

しかし、ある意味で1つの形にはなったので、今後はしばらくトップとして小池百合子さんが東京都の政治をリードしていくことになると思います。

東京都にはいろいろな問題があります。

 

たとえば当面ですと2020年の東京オリンピックなどの都の事業に関する利権の追求や透明性の高い政治や待機児童の問題などです。

他にも豊洲新市場の移転問題などもそうです。

 

そういったところに関して一つ一つリーダーシップを発揮する必要があります。

政治体制がしっかり固まることによって、経済活動も影響を受けます。

 

そして経済活動が活発になれば個人生活にも影響があるので、上からの改革にぜひ期待したいと思います。

 

地域の政治の大事ですし、国政も大事です。

それぞれの立場の政治について私たちはこれからもっと考えていくことも大事だと思っています。

 

そういう意味では、今回の投票率は59.7パーセントということで高かったです。

前回が46.14パーセントなので、12パーセント以上上がっています。

 

この数字からも都民の関心が高かったということがうかがわれます。

やはり政治なのです。

 

政治体制がしっかりしてくれないと経済活動もままなりません。

当然財政も金融政策も、福祉政策もそうです。

政治がしっかりした上で経済活動が活発になるのです。

 

経済活動が活発になって私たち個人や家計の暮らしもよくなるのです。

大・中・小のレベルのそれぞれの改善というのはすごく大事だと思います。

 

こういった観点からニュースを見ていくと、また面白いのではないかなと思います。

ぜひご参考になさってください。

 

私はいつもあなたの成功、そしてスキルアップを心から応援しております。

ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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