学習量と点数の関係【簿記1級】

今回は「学習量と点数の目安」というテーマでお話をしたいと思います。

今日は2016年8月11日です。

もうすぐお盆になります。

この時期は6月12日に実施された第143回の簿記1級の合格発表が出揃ってくる時期で、柴山会計のほうにも受講生からの結果報告メールなどをいただいております。

 

2015年以前の簿記1級の合格者・不合格者のそれまでの学習量などを比較検討した反省点を踏まえて、改めて、柴山式簿記講座を受講されている方を対象とします。

 

学習量が大事です。

学習法は柴山式では決まっているので、柴山式の講義を聴いて、例題を繰り返し勉強して、そして過去問を中心とした総合問題を解くという3つしかありません。

 

このパターンで、最小限の努力で70点以上を取っていただくというやり方なので、4か月での合格者も出てくるわけです。

 

平均としては半年から1年ぐらいが目安なのですが、もちろん2年3年かけても合格すれば良いわけです。

 

そういった形で受験された方たちの学習量と試験結果の関連をまとめてみました。

これは143回も含めています。

 

まずは講義についてですが、どの点数だろうが1回です。

ポイントは例題と過去問で、この2つの学習量で差がついてきます。

 

だいたい40点プラスマイナス10点のあたりの方というのは、例題は2回から3回しかやっていません。

 

3回以内だと例題はまだ半分程度スムーズに解けない問題が残っている状態です。

そして、過去問も10回分を1・2回転しかしていません。

 

これではまだまだ基礎力が足りません。

しかし、逆に言えば、努力なりの結果でもあるので、この勉強量で40点ならば上々です。

 

初めての受験でこの勉強量であれば30点ぐらいかもしれませんし、2回目以降の受験であれば40点ぐらいという感じです。

初めての受験でこの学習量で40点ならば、これはこれでセンスがあると思います。

 

そして次に50点から60点の場合です。

山が当たれば受かるかもしれないという状況で、このレベルの方は多いと思います。

 

ここまでにいくのにだいたい300時間から400時間程度の学習が必要になります。

昔ならば300時間でこのレベルに到達できたのですが、今は学習範囲が広いので、おそらく300時間後半か400時間ぐらいでこのレベルまでいくというイメージです。

 

その場合は、講義が1回転で、例題が3回から5回、過去問は10回分を3回以上やっている方が多いです。

 

例題は3回以上やっていますし、おそらく6割から7割ぐらいはAランクというイメージです。

 

そして、10回分の過去問を3回転以上しているので、のべ30回分ぐらいは解いていると思います。

 

これぐらいの学習量でも過去に合格者はいますが、よほど巡り合わせが良かったときぐらいです。

ただ、滅多にいないので、ここは最低ラインです。

 

そして、60点から70点以上のレベルの方です。

ここまでくれば、合格まであと一歩か、あるいは合格レベルにきています。

 

このレベルの方は例題を5回から8回やって、10回分の過去問を5回以上やっています。

例題については、場合によっては10回20回やっている方もいらっしゃいます。

 

例題を5回以上やると、Aランクが100パーセントに近くなりますが、効果には個人差があるので、5回以上やってもAランクが半分くらいにしかならない方もいらっしゃいます。

その場合は、もしかしたらやり方に問題があるかもしれません。

 

あるいは、歩く速さが人によって違うように個人差があるので、もう少し時間や回数を重ねればできるようになるかもしれません。

 

なかには部分的に15回ぐらいやっている方もいらっしゃいます。

すべての例題を10回やるというわけではなくて、できるものは3・4回も構いません。

 

苦手なものを8回や9回や10回やります。

トータルで平均5回から8回ぐらいやるとAランクが9割ぐらいになります。

 

そして、Aランクが9割以上になってくると、60点から70点が見えてきて、過去問もやりやすくなるので、10回分の過去問を5回転以上しているでしょう。

 

過去問をのべ50回分以上、できれば100回分やっていただくとより効果的だと思います。

あまり他の教材には手を広げないで、1つのものを掘り下げていけば、合格は見えてきます。

過去問は10回分を5回、あるいは14回分を3回転以上して、のべ50回分以上します。

 

あとはできない問題を繰り返しやっていくという形で合格を目指します。

このように3つの得点レベルと学習量の関係について、参考にしてみてください。

 

学習量と点数にはかなり相関関係がありますが、これが絶対ではないということをご理解ください。

 

多くの受験生はこの範囲に収まることが多いですが、収まらなくても気にしないでください。

 

コツコツやっていれば、いずれ必ず合格レベルに到達すると信じてやりましょう。

あなたなりの勉強法で頑張ってください。

 

私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格を心から応援しております。

ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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