今回は「大きな目標より、小さな行動」というお話をしたいと思いますが、これだけだと言葉が足りないので補足をします。
大きな目的というのはなかなか見つかりません。
人生の目的でもいいですし、5年後の自分の姿など、先々の大きな理想や願望をしっかりと持って、それに向かって行動を起こそうという話をしたりしますが、実は最初から大きな目標を持って行動をしている人はそれほど多くはありません。
私も最初から大きな理念を持っていたわけではありません。
私の場合は個人的な事情で人の3倍以上はお金を稼がなければいけないと思っていました。
年収1,000万は通過点だと思って努力しようと10代の頃からイメージしていました。
以前にもお話したかもしれませんが、将来的に弟の面倒も見なければいけないと親から言われていたので、「2倍稼がなければいけない」という考えが当たり前のようにありました。
そうすると普通の人とはスタートラインが違うので、人の2倍は稼がないと対等になれないという思いがあったので、平均的な出世で終わりたいとは思っていませんでした。
最初から「有利なポジションは何か」ということを考えていました。
しかし、「それが何か」ということはありませんでした。
当初は、英語が好きだったので通訳になりたかったり、子どもの頃は車の運転がしたかったからタクシーの運転手、本が好きだったから本屋をやりたい、その程度のものでした。
会計士になった今は「キッズBOKI」などのライフワークとなるような大きな目標が見つかりましたが、10代や20代にはそのようなものはありませんでした。
そんなに簡単に目標が分かるのならば誰も苦労しません。
全力を傾けて成し遂げたいと思えるような目標はそう簡単に見つかるものではないというのが本音です。
「目標がないのにどうやって頑張るのだ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、それができるのです。
どうするかというと、目の前の日々の日常に興味を持って何でもやってみることに尽きます。
目標はなくてもいいのです。
目の前のことを全力でやりましょう。
人の2倍、場合によっては10倍100倍やればいいのです。
人が1回で止めるところを100回やってみると、その積み重ねであなたの得意な分野が分かってきます。
目標がないからといって行動しないのは良くありません。
「目標がないから行動できない」というのは、ある意味で言い訳です。
私も「人の2倍以上稼ぎたい」という漠然とした気持ちはありましたが、明確な目標は決まっていませんでした。
とりあえずいろんなことにトライして、失敗を繰り返して、行動をした果てに1つのことに集中されて、気がついたら会計士をやっていました。
これでいいのです。
だから、まずは1年でもいいので、たまたま目の前にあることに全力を尽くしましょう。
目標なんてなくてもいいので、行動をしましょう。
行動量が人の5倍や10倍あれば、何か見つかるはずです。
その行動の果てに見つかった目標が尊いと思えば、まずは言い訳をせずに行動を起こしましょうということです。
いざやってみると簿記の勉強も面白いものです。
私も最初は簿記の勉強をしようとは思っていませんでした。
でも、気がついたら会計士になっていました。
こんなものです。
「全力でこれをやりたいな」と思えることはいずれ見つかります。
それは日々の小さな行動の果てに見つかるものなのです。
目標は見つけるものではなくて、行動の果てに見つかるものなのです。
見つかったら、それに情熱を傾けてライフワークにすればいいのです。
ぜひ頑張りましょう。
私はいつもあなたの成功とスキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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