今回は連結会計に苦手意識を持っている方へお話をしてみたいと思います。
初めて「連結」と聞くと何のことかと思うかもしれませんが、これは日商簿記検定1級で出題されるものです。
親会社Aが子会社Bを支配していて、A社がB社の株を60パーセント持っている場合、株主総会などで議決権を行使して経営の意思決定に大きな影響を与えることができます。
実質的に子会社であるB社の経営を握ることができます。
親会社であるA社はB社のような子会社も合算して財務諸表を作ります。
簡単に言うとこれが連結決算です。
連結決算の手続きをするときには面倒な仕訳がたくさん出てくるので、そこばかりに目がいってしまい、視野が狭くなってしまいます。
そうなると、森の中で彷徨う感覚になって、分からなくなってしまいます。
分からなくなったら一歩引いて見て、そもそも何をやろうとしているのかという原点に帰ったほうがいいです。
結局は親会社が子会社の財務諸表を合算して、余計な贅肉を取り除くと考えます。
この贅肉を取る部分でいろいろ面倒なことをやっているので、全体を合算して何が重複しているのかということを考えます。
以前は簿記2級で勉強していた内容ですが、本支店会計というものがあります。
この本支店会計というのが連結のベースにあります。
たとえば東京に本店がある会社が他の地方に支店を出した場合、その支店の分も合算します。
内部での取引というのは本店と支店で記録が重複しているので、それを取り除くのです。
本支店会計の勉強もするので、そこで学習した知識も頭の片隅に入れて、その応用形が連結だと思えば、それほど悩まずに済みます。
所詮人間の考えたものですから、必ず分かります。
少し複雑ではありますが、合算して重複している部分を取り除くことだけです。
重複している「贅肉」の部分がどのようになっているかだけの違いです。
落ち着いて、1つずつを丁寧に解きほぐすように見れば必ず分かりますから、まずはマイペースでやってください。
時間はかかるかもしれませんが、連結は必ずマスターできます。
連結は本支店会計の応用にすぎません。
大きな目で、リラックスして勉強してください。
私はいつもあなたの日商簿記検定1級の学習や合格などを心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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