昨日、高田馬場にある当社のセミナールームで、企業研修として簿記3級の試験対策を行いました。
そこでは、過去問を2時間で解いてもらいました。
この時期は概ね7割以上まで取れるように仕上がってきています。
残り1週間ぐらいなので頑張っていただきたいと思います。
昨日参加された方は全員受かる可能性が高いというレベルまで仕上がっています。
しかし、採点をしていて合格まであと一歩というところで力不足を感じられる方もいらっしゃいます。
この方の得点分布を見てみると、やはり第五問の決算問題で点数が低いのです。
最近の日商簿記検定3級の第五問は、精算表だけではなく財務諸表(損益計算書・貸借対照表)の作成問題が出ることがあります。
かなり前には第三問で財務諸表の作成問題が出題されたこともあります。
決算整理後の合計試算表と残高試算表あたりから書き写すような形でした。
その頃はまだ書き写すだけでしたが、その後、決算整理後の試算表から2つか3つぐらい軽く決算整理をやって、推定のようなことをやって財務諸表を作成させるという問題に、少し傾向が変化した時期がありました。
そして、最近は財務諸表の問題が第五問で出題されるようになりましたので、決算整理前の試算表から目一杯決算整理をやった後に財務諸表を作成するという形になっています。
勉強をしている方は分かるかも知れませんが、精算表は左から残高試算表、修正記入、損益計算書、右端が貸借対照表となっています。
これは8桁式精算表といいますが、従来はこのような精算表形式で書かせていたものを、最近は損益計算書と貸借対照表を財務諸表の本格的な形式に変えて出題されています。
財務諸表の形式だと見た目が違うため驚くかもしれませんが、1回か2回やっておけば問題ありません。
基本的に精算表と同じですが、最後の財務諸表の部分が本来の財務諸表の表示形式になっただけです。
ですので、この精算表と財務諸表の2つの形式について、残り1週間ぐらいでやっていただきたいです。
過去問でいうと、142回と143回の問題をやっておくことをおすすめします。
たしか、142回が財務諸表で、143回が精算表の作成でした。
次回の144回試験を目指す方は、これらの過去問をしっかり練習して、この2つと同じ問題が出たら満点を取れるようにしておいていただきたいと思います。
どちらも40分で完璧にできるように、3回か4回ぐらいは練習してみてください。
第五問にかなり自信が持てるようになります。
ここがほぼ満点であれば、常識的に考えれば144回の試験もできるはずです。
どちらが出題されてもできるようにしておいてください。
どちらの形式も解答時間は40分が目標ですが、次にこの40分の使い方についてお話します。
まず、40分を前半と20分と後半の20分の2つに分けます。
前半の20分は、財務諸表・精算表のどちらにも関わらず、決算整理事項の文章を見て、決算整理仕訳を10個程度書くだけです。
1つの仕訳に2分ぐらいかけられます。
2分ぐらいかけられるということは、結構時間があります。
前半の20分は仕訳の下書きをします。
決算整理仕訳10個ぐらいを20分でスムーズに書けるように練習してください。
そして、後半の20分は142回と143回の過去問をしっかり3回以上練習して、完璧にできるようになっておけば、対策としては十分なはずです。
第五問は満点を狙えるように頑張って練習してください。
30点満点だとすると、24点以上が目標です。
ぜひ頑張ってください。
私はいつもあなたの日商簿記検定合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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