ランチェスター式・合格思考について(日商簿記1級)

今回の「頑張ろう日商簿記1級合格」では、ランチェスター戦略という経営戦略があるのですが、その考え方を合格への考え方についてお話したいと思います。
 
私は社会人向けあるいは経営者向けに「小さな会社 社長のルール」という本を従来はお勧めしていたのですが、現在はなかなか書店で手に入らないらしいので、これを少し変えた形で竹田先生がランチェスターの本を出されています。

私がこの本を見たのは2003年で、今から12・3年前なので現在は増刷していないかもしれません。
 
こういった竹田先生のランチェスター経営という考え方がありまして、福岡に本社を置いてやられているのですが、「小さな会社」と書いてあるとおり、要するに中小企業です。
 
大企業に比べて力の弱い、資本力や組織力でハンデを負っている、少し弱い立場にある中小企業がどうやってそのハンデキャップを乗り越えて経営改善をして利益を出していくか、そういった非常に実践的なノウハウです。
 
これはフィールドを変えて受験の世界でも使えます。
どのように考えるかというと、簡単に言うとまず社長が経営を成功させるためにはこの4つがあると言われています。
 
まずは願望と向上心です。
要するに「絶対に会社を黒字にするぞ」「成功させるぞ」「事業を発展させるぞ」という強い願望です。
 
そして、経営の話でいくならば、願望をベースにしたモチベーションがあるからこそ頑張れるわけです。
 
最も大事なのは願望で、それをベースにして「自分の会社はどこに進もうか」「なぜそれをやるのか」といったしっかりとした目標、それから節目節目の目標設定をします。
 
そして、その目標設定と目的、そこに通じる筋道、つまり戦略や仕組み作りをし、そして従業員の教育訓練をさせます。
 
反復練習をしてスキルを身に付けさせます。
そして、最終段階に現場で実践の戦術を上手くやるかです。
 
しかし、世の中のノウハウ本というのはだいたい「どういうふうに上手くいったらやれるか」という戦術にいってしまいます。
しかし、戦術が上手くいっても「こざかしい」という器用貧乏に終わってしまいます。
 
「世の中の役に立ちたい」「社会貢献したい」「自分の得意分野で人のためになりたい」という強い願望と目的意識とそれに伴った仕組み作りや筋道・戦略といったものがない状態で、行き当たりばったりでその場その場の状況を上手くやり過ごしていると、それは器用貧乏になってしまって本当の自分の人生の目的や会社の目的の達成に繋がりません。
 
そういったことを考えると、まずは願望なのです。
「自分はこれをなぜやりたいのか」という自分の根本的な、人生観にも関係するところなのですが、強いモチベーションがあれば少々戦術が下手でも成功するのです。
 
一番根っこで大切なのは願望と向上心で、これはこの全体の中で53パーセントの割合で重要だと竹田先生は仰っています。
 
経営の全体像の半分以上は、社長さん(受験の場合は受験生)自身の強い願望・モチベーションを持つことが大切なのです。
 
その強い願望と向上心の上に目的が乗ると力を発揮するわけです。
そして次に27パーセントが目的と目標の設定です。
 
さらに目的や目標に乗る形で戦略・仕組み作り・反復練習があります。
反復練習を無理矢理やろうとしても、そもそも願望や向上心がきちんとないと、いくら練習しても“やらされ感”が満載で続きません。
 
なぜ練習が続かないかというと、願望と向上心が不足しているからです。
上手く練習しようとする必要はありません。
 
練習を沢山やるためには願望と向上心、そして目的意識をきちんと持っているかどうかです。
そもそもこの前提条件をしっかりさせましょう。
 
こういったことをしっかり考えて、自分が受けたい資格試験について、願望と向上心がしっかりあるかを確認してください。
 
強い願望を常に持ち続けてください。
そのためには、目標を紙に書いて壁に貼っておくことは大事なことです。
 
自分の願望を常に意識してください。
これは全体の53パーセントを占めます。
 
強い願望があるから自然に練習も増えるわけです。
願望が不十分なのに練習をしようと思っても、それは難しいです。
 
これが続かない大きな理由の1つです。
ぜひ頑張ってください。
 
私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格、そしてその他の成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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