今回の「頑張ろう日商簿記1級合格」ですが、重要な下書き図を30パーセント速く書く練習をしようという内容です。
例えばこれから6月11日の本試験を受ける方は最後の総仕上げとして解答に至るまでの直前のプロセスという下書きがあります。
問題文を読んで、下書きを書いて、解答を書きます。
ということは、最初の問題文と最後の答案用紙との間にあるのは下書き用紙なのです。
この下書きの計算処理が30パーセントずつ速くできるようになると時間が30パーセント短縮されます。
特にそれが過去の本試験問題などを分析して、よく出るテーマだったらどうでしょうか。
そのテーマがもし本番の試験で出たら、そこを30パーセント速く処理することで、例えば60分の試験時間があったならば18分も節約できて、その18分を他の問題に配分できます。
あなたの合格する確率が高まります。
問題の処理が速くなるということは良いことなのです。
今私が思いつくことを挙げてみると、期末商品の評価のボックスです。
商品評価損や棚卸減耗損を計上するときの簿記2級でも勉強したボックスがあります。
あるいは連結決算の問題が出たら、のれんの算定をするための純資産のタイムテーブル(推移)が出せるかどうかです。
それから、仕入勘定の分析や有価証券の期末評価があります。
有価証券には売買目的・満期保有目的・強制評価減・その他有価証券というものもあります。
満期保有目的債権ならば利息法と定額法というものもあります。
そういった様々なケースの期末評価の仕訳をできるようにします。
工業簿記・原価計算ならば材料費の勘定やボックスがあります。
賃金勘定も予定賃率を使っていると賃率差異が出ます。
それから月初の未払と月末の未払があったときの処理の仕方もあります。
製造間接費のシュラッター図やT字勘定のボックスといったものもあります。
このように、今まであなたが勉強してきた重要な下書きや仕訳を30個ぐらいもう一度ピックアップして、それを何度か練習してスピードアップするように意識します。
それがもしどれか1つでも本番で上手く引っ掛かって出てくれるとラッキーだと思って自信を持って取り組めます。
もちろん11月の試験を目指す方でも、今のうちにこういった重要と思われる仕訳や下書きは早めに30パーセント速く、そして正確に書く練習をしてみてください。
こういった計算プロセスの処理のスピードアップが、あなたの本番での実力を発揮することに繋がり、合格に近づきます。
頑張ってください。
合格は必ずできます。
私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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