資産・負債・純資産・収益・費用の5要素を意識しよう!

はい、皆さん、こんにちは。

がんばろう!日商簿記2級合格、今回のテーマは『資産・負債・純資産、そして、収益・費用の5つのグループを意識して勉強しよう!』。

こういうことを、お話ししてみたいと思います。
資産・負債・純資産・収益・費用の5つを意識して勉強しよう!
この意識というのは、商業簿記の勉強であっても、工業簿記の勉強であっても、役に立ちます。

例えば、商業簿記の仕訳を勉強しているときに借方 売掛金、貸方 売上、というのがあったとします。
そうすると、「売掛金というのは資産・負債・純資産・収益・費用のうち、どのグループに属するのかな?」と。
そして、売上は何かなと。
そうすると、借方は資産で、貸方は収益とか。

あるいは、借方が負債で、貸方が収益、みたいにいろいろな組み合わせがあります。
負債が減っても収益が上がりますし、資産が増えても収益が上がります。
こういうことが分かってきますと、後々、総合問題を解くときに役に立ちます。

それで、これは工業簿記もそうです。
例えば、仕訳のイメージをしますと、借方 材料、貸方 買掛金、これは何と何の組み合わせだと思いますか?
借方 材料、貸方 買掛金、貸方の買掛金が負債なら分かりますが、意外に借方の材料が資産であるということを意識していない人が多いと思います。
これは費用か資産か、をしっかり意識していないと、工業簿記が苦手になります。

工業簿記が苦手な人というのは、言い換えると、この材料や直接材料費という項目や加工費という項目、あるいは製造間接費など、それぞれの費目とかあるいは、仕掛品、材料、製品といった、勘定科目の、その資産か費用かというところの区別が結構曖昧になっています。
そこをしっかりやっておくと、分かりやすいです。

ですから、まずは借方 材料、貸方 買掛金、と言ったら、材料という資産が増えた。

そして、貸方 材料、借方 仕掛品というときは、資産と資産の交換ですし、これは直接材料費です。
間接材料費ならば貸方 材料で、借方が何になるかと言うと、製造間接費に行くのです。

というように、貸方 材料、資産が減って、借方に仕掛品という資産が増えるとか、あるいは、製造間接費は費用に一旦振り替えると、それで製造間接費も借方が一回増えますけど、全部、間接材料、間接労務費、間接経費が増えた後、また貸方に書いて減らします。

ということは、製造間接費は通過勘定、トンネルなのです。
一旦、増えても、必ず減ってゼロになって、貸方 製造間接費、その先はどこへ行くか?

仕掛品勘定です。
このように、一旦、費用が増えますけど、費用がまた減って、仕掛品という資産にまた転化されるという、費用と資産の受け渡し、キャッチボールの連続が工業簿記なのです。

このように考えると、その勘定科目が資産なのか、負債なのか、純資産なのか、あるいは、費用なのか、収益なのかを常に意識して、仕訳とか転記、あるいは問題文の読み込みとか解答解説を見るときに考えると、あなたの簿記のセンスがググッと上がります。

柴山式はそれでやっています。
常に、特に工業簿記で柴山式の勉強をされた方の点数が高いのは、資産の振り替えとか費用の振り替えを、勘定連絡で体で覚えているからです。

ですから、体で覚えましょう。5つの要素というのは、大変大事です。
これは簿記検定4級から勉強することなのですが、この基本が大事です。

資産・負債・純資産・収益・費用、この5つのグループのどの性質を持っているか、どのグループに属する、どのグループに入る勘定科目かを常に意識して、仕訳やページ記入をしてください。
これはあなたの勉強の役に立ちます。

これは、日商検定3級でも1級でも役に立ちます。
1級の工業簿記・原価計算で役に立ちます。
「材料勘定って何ですか?」、あるいは「第一工程、仕掛品勘定って、何ですか?」というように。

第一工程、仕掛品勘定ならば資産勘定とか。
第一工程費と言ったら、非累加法というのがあるのですが、その場合は費用勘定として考えたほうがしっくりくるなど、いろいろあります。
よく考えて、勘定科目の性質を資産なのか費用なのかと考えると分かりやすいです。
ちょっと1級のことを言ってしまいましたが、1級のことは気にしなくていいです。
まずは、2級で、仕掛品勘定が資産とか、そして、製造間接費が費用とか、そういうことをしっかり。
あと、「原価差異とは何か?」あれは費用勘定、売上原価に行く費用勘定とか、そのように考えてみましょう。

この5つのグループ、資産・負債・純資産・収益・費用、この5つのグループを意識しながら、繰り返しになりますが、仕訳と転記をページ記入してください。あなたの力が本当につきます。

私はあなたの簿記検定の合格をいつも一生懸命応援しております。
ここまで、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。

PREV
上達の秘訣は、とにかく「興味を持つ」ことです~簿記検定合格のための学習方法~
NEXT
計画は大事だが、縛られすぎないように注意しよう!