小学校の6年間、中学校の3年間、高校の3年間、大学までいれると4年間の長い期間をかけてじっくりと教養を身に付けることは、これはこれで素晴らしいことです。
ただ、今回、私たちの場合は、ビジネスに使える実務的な知識や技術の習得と、その証しである簿記検定の合格証書を勝ち取るという目的が明確にありますので、限られた時間で効率良く技術を身に付けるというテーマに絞った場合は、学校とは少し違った勉強法になります。
通常、学校では授業をしっかりと受けてインプットを行い、知識を充実させて、それと同じぐらいの練習をします。
でも、場合によっては練習はそれほどやらずに、知識の習得がほとんどでしたし、宿題などもやりたがりませんよね。
私の子供も宿題をやりたがりませんし、私自身も宿題はやりたくありませんでした。
練習はあまりやりたがらなくて、受けっぱなしになってしまうケースが多いのです。
学校の勉強が苦手な多くの方は、普段は知識が6か7ぐらいで、練習は3ぐらいになる傾向が多いと思います。
受験勉強になると練習をはじめますが、普段の勉強ではそれほどやらないと思います。
授業などの知識を理解を重視することは、研究や教養、人格の形成という観点からは悪くはありませんが、簿記検定というのは人格や教養の形成という長期的な視点ではなくて、限られた時間で実務に使える会計知識を習得することなので、そういう場合は学校の勉強とは逆になります。
学校の勉強のように、理解は完璧をめざす必要はありません。
理解は3割ぐらいでいいです。
全くわからないのはまずいですが、少しぐらいわからなくても練習をしていくうちにわかってきます。
理解は、言っていることがわかるレベルであれば大丈夫ですので、どんどん練習をしてください。
とにかく、最低限の言葉の意味と最低限のルールのイメージさえついていれば、授業時間の3倍ぐらいはどんどん練習して欲しいです。
タイトルはわかりやすく「知識3、練習7」としましたが、本当は知識が2.5、練習は7.5ぐらいでいいです。
インプットの3倍ぐらい練習することが大事だと思います。
そうすれば、簿記検定に早く合格できるようになります。
ともかく、書かないと試験には受かりません。
簿記は技術です。
簿記論ならば学問ですが、それは大学や研究機関でやればいいことです。
私たちが学ぶのは「簿記論」ではありません。
税理士試験に「簿記論」という科目がありますが、あれは本当は「簿記実務」です。
繰り返しますが、簿記実務の力を身に付けようと思ったら、知識は3でいいです。
最低限の言葉の意味と最低限のルールさえイメージできればいいです。
知識3・練習7です。
とにかく、ひたすら解いて解いて解きまくってください。
柴山式の場合は授業を短くしてありますから、理解はできていないけれど言ってることぐらいはわかるレベルなら、練習を徹底的にやって、問題文を見たら無意識に処理の手順ができて答えを導くことができるというのが大事です。
とにかく練習しましょう。
簿記は学問というよりは、実技です。
キッズBOKIでは「簿記はパズルだ」と言っていますが、パズルでもいいです。
解いてこそ力がつくのです。
自分でペンを取って、どんどん書いて処理をしてください。
知識は2.5、練習は7.5という気持ちでやりましょう。
簿記の技術をマスターする練習を徹底的にやってください。
11月16日の日商検定本試験が近づいています。
簿記検定3級・2級ならば、今から始めても間に合います。
1級の方はこれから直前期です。
いずれにせよ、くどいようですが、知識は3で練習は7以上です。
頑張ってください。
私はいつもあなたの簿記検定の合格を心より応援しています。
練習、練習、練習、頑張ってください。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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