今回の「前を向いて歩こう」は、危機感など、追い詰められた背水の陣の心境について一緒に考えてみたいと思います。
企業研修をしたり簿記の指導をしていて共通していることは、本人次第だということです。
どんなに素晴らしいノウハウを伝えても、どんなに立派な理論を伝えても、あたまでっかちになってしまい、理屈は知っているけれど動けない、知れば知るほど評論家になってしまってかえって動けなくなるということもあります。
情報過多や教え過ぎというのは時としてマイナスの影響を与えてしまいます。
ノウハウは少なくても良いと思っています。
もちろんケースバイケースで、宇宙飛行など命にかかわるものならば完璧な手順が必要かもしれませんが、命にかかわること以外であれば多少の失敗は許されます。
やってみて、失敗を繰り返して、だんだん成長していきます。
ある程度の失敗があることが世の中ほとんどなので、そういうことを前提とするならば、まずはやってみることが大切です。
もちろん知識ゼロではだめですが、最低限の知識というのは大抵なんとかなります。
あとは現場を見て真似をすれば良いのです。
ですから、多少不十分でも良いので、まずはやってみることが大切です。
そのときに面倒臭くなったり頭でっかちになると、自分から何かをするという労力をケチってしまいます。
「このままでもいいや」と他人事で考えてしまいます。
例えば会社の業績が下がっていたり勉強の成績がなかなか伸びないときに何かのせいにしたり、「自分は努力の面倒くさいな」とやらない言い訳をするための理論武装に使ってしまうと困ります。
自分は現状維持のつもりかもしれませんが、周りは刻一刻と環境変化をしています。
変化に対して今の自分の持っている行動パターンがズレてしまいます。
そのズレが生じたときにそれを修正しないと、どんどん変化へ適応できずにジリ貧になってきます。
周りの変化に適応できないと結局現状維持すらできません。
だから、努力しない人というのはどんどん下がっていくのです。
努力無しで現状維持はあり得ないのです。
努力をしてようやく現状維持なのです。
世の中はそういうものです。
そこをきちんと弁えてください。
今の状態が過去の自分の行動パターンの結果だと思うのならば、今後も同じ行動パターンならば更に状況は悪くなります。
今の自分の行動パターンを変えなければ状況が打開できない、自分の責任だという気持ちを持って危機感を持ちます。
「これではマズい」と危機感を持ったときに変化に適応できて、成長があるのです。
変化に対して自分の行動パターンがズレてくると成績は悪くなって結果がついてこなくなります。
そのときに他人のせいにするのか(他責)自分が変わるべきだと思うのか(自責)で、その後の成長が大きく変わります。
これは勉強でも仕事だけではなく、人間関係でも同じことが言えます。
相手の気持ちは変わってくるので、そこに適応させないといけません。
周りの変化に自分を適合させる努力の源は危機意識なのです。
ぜひ参考になさってください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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