今回の「頑張ろう日商簿記1級合格」は、勉強計画を立てるときの注意点についてお話をします。
昨日、税理士簿記論の受験生の方に個別面談をしたときに気づきました。
平成29年度の簿記論はA判定がとれない状態で不合格になってしまいました。
これはさすがにまずいということで私に個別相談をしに事務所に来られました。
その方の話を聞いていて思ったのは、今年の8月上旬にまた簿記論の試験がありますが、今から6か月で勉強時間をどうするか聞いたら600時間やるとおっしゃっていました。
あまり深く考えずに言っていたので心配になりました。
そんなにできるかなと思いましたし、そもそもそれだけ勉強できるのならば去年はC判定にならないです。
去年の段階で全く実力が足りていなかったので、そんなに勉強は去年できていなかったはずです。
それで今年は600時間ぐらいやるとおっしゃっていたのですが、そうすると休みなしで1日3時間半~4時間は勉強しなければなりません。
1日3時間やっても600時間には到達しないので、4時間ぐらいはやらなければいけません。
それができるかといったら、その方の去年の勉強を聞いたら150時間ぐらいしかやっていないとのことでした。
そもそも勉強量が足りていないということを自覚していなかったので、これはまずいと思いました。
去年150時間も勉強できなかった人が急に一念発起しても600時間やるのは現実的に無理なのです。
ですから私は「去年できていないことを今年いきなり4倍も勉強できますか?」と問いました。
600時間やりたいという理想はわかりますが、現実的には現実的にできる時間は300か400時間でしょう。
では300時間でどうやって受かるか考えましょうということで、かなり現実的な計画を立て直しました。
最初の目標設定が無謀だと途中で嫌になってしまいます。
実際、去年もそれで嫌になっているようです。
だったら最初から実現可能な目標をきちんと設定します。
そのために私のようなコーチや講師がいるのです。
講師に実現可能性があるかどうかを聞くということです。
現状分析をした上で目標設定をしないと目的が達成できないので、あなたも目標設定をするのならば夢のような目標ではなくて、実際にできる目標を立ててください。
自分がギリギリできる目標のプラス2割ぐらいが限度です。
現実的な目標を立てなければいけませんし、そのためには昨日までの自分の行動をきちんと客観的に見つめて、できる範囲で目標設定をすることが重要だと思います。
私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格、そして簿記検定の合格を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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