今回の「前を向いて歩こう」は、みなさんも聞いたことがあると思いますが「7つの習慣」というベストセラー本のエッセンスを簡単に振り返ってみます。
これは私たちが日々生活する上でレベルアップをする参考になることが多いです。
「7つの習慣」というのはまさに7つの項目があって、それぞれ段階を追って守っていくと豊かな生活が手に入りやすくなるという話です。
3つの段階があって、スタートラインは依存状態です。
これは「世の中が悪い」「景気が悪い」「世間が悪い」「あの人が悪い」などと、自分が変わろうとせずに誰かのせいにしてしまう状態です。
会社の採用面接でもスキルは多少足りなくてもいいですが、依存状態の人はあまり雇いたくないです。
ある程度自分の責任で頑張れる人が重要です。
スキルや経験は多少は補えますが、人格の不足というのはなかなか補えません。
依存状態の人が集まってしまうとつらい組織になってしまいます。
人の見極めというのは大事です。
あとは自分自身も、あるいは周りも自立に向けて頑張っていきます。
まずは依存状態という駄目な状態から私的成功といって個人的に自立した状態、自分で頑張れる状態になるのが前半部分だと7つの習慣では言われていますが、まずは主体的であることです。
要するに、自分であって望ましくない状態であっても人のせいにはせずに、自分ができることに集中します。
自分ができないことでイライラしてもしようがないです。
例えば電車が遅れている、天気が悪い、「あの人が自分のことを嫌っている」といっても、相手が嫌っていること自体はどうしようもないのです。
その場合には自分ができることをやるしかないのです。
周りの都合の悪い環境に対して愚痴を言わないということです。
それを受け入れて自分のできることに集中するのです。
主体的であれという状況を意識したら、次は終わりを思い描きます。
例えば自分が死んだときに、葬式でどう言ってほしいかということです。
「あの人は金に意地汚い」「意地悪だ」「陰険だ」などとは言われたくありません。
というふうに、最期に自分が人からどう思われていたいかということをゴールから逆算して今やるべきことを考えます。
3番目が重要事項を優先するということです。
目の前の緊急事項ばかりに心を奪われると忙しくなります。
心を亡くすと書いて忙しいので、忙殺されてはいけません。
そこでも時間をなんとか作って、学問や人間関係づくりなど、すぐには効果が出ないけれど長い目で見ると重要な事項を優先します。
主体的であること、終わりを思い描くこと、重要事項を優先すること、この3つができることによって自立した状態になります。
まずは依存状態から自立状態に自分の個性を高めましょう。
その上で、今度は自立した人同士が集まってWin-Winを考えます。
みんなが良い状態で、三方良しとも言います。
Win-Winを本当に考えられるのは自立した人が集まっているからです。
依存状態の人がいるとWin-Loseの関係になってしまいます。
これが達成できるようになったら、次に理解に徹します。
相手が自分のことを理解してくれないからといってひがんだりイライラしたりしません。
まずは自分から働きかけて相手を理解してあげなければお互いに良い関係が築けません。
人間関係が4・5・6になります。
理解に徹するということは、聞くということです。
聞く力が5番で活きてきます。
そしてお互いに理解ができたら、最期に1+1が2ではなくて5にも10にもなるようにシナジーを創り出します。
2人以上が協力して個々の力の合計以上の力を出します。
これがドラッガーの言うシナジーでありマネジメントなのです。
最期はみんなで協力して、個々の力以上の組織の成果を出します。
ここまでが公的成功で相互依存です。
相互依存というのはただの依存とは違います。
一方的に他人に依存するという無責任な立場ではなくて、自立していることが重要です。
自立した人間どうしが集まると相互に依存します。
そして相乗効果を創り出します。
これができるようになったら、1回できて満足するのではなくて継続して刃を研ぎます。
この1~6の習慣を常に意識してスキルアップをして、らせん階段のように上がって行きます。
こういったことが7つの習慣のエッセンスだと私は思っています。
私的成功の段階を飛ばしていきなり公的成功はできません。
自分が私的に成功できないのに人の成果ばかりあてにすることを依存状態と言います。
まずは自立しましょうということです。
仕事でも勉強でも使えるので、ぜひ参考になさってください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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