今回の「前を向いて歩こう」は7つの習慣の1番目の習慣として「主体性を発揮せよ」や「主体的であれ」というものがありますが、自分自身が自立した考え方を持ちなさいといった第1の習慣に関する事例をご紹介します。
これは価値観として受け入れがたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、1つの考え方として参考になさってください。
これはあなた自身が思いもかけないことに対してずっとイライラし続けたり、苦しんだり、悩みを引きずらないような考え方の心の処方箋です。
7つの習慣のうちの私的成功のうちの第1です。
7つの習慣の私的成功というのは個人的に成功することです。
私的成功には自立しなさい、終わりから考えましょう、優先事項を優先することで豊かな生活を未来にわたって続けましょうという話がありますが、まずは私的成功の第1の「主体性を発揮しましょう」ということについてお話をします。
これは自分にとって好ましくない変化があっても、それに対して愚痴を言ったり人のせいせず、自分ができることに徹しましょうということです。
その中でありがちなのが、親友に裏切られるということがあります。
特に中学生や高校生のときにはあるのでしょうけれど、「私たちはずっと親友だよね」と言っても自分と相手の信頼の度合いというのは違います。
ある程度時とともに冷めることもありますが、一方がその変化に気づかずに妄信的に相手に寄りかかってしまうのが依存心なのです。
親友という言葉で相手を縛ってしまうのです。
これは恋人でも同じです。
最初は愛し合っていると思っているかもしれませんが、人間なので時とともに色々な変化があります。
そこで相手に依存しすぎないということです。
自分は自分でしっかりと自分の考え方を持って、相手がどういうふうに変化しても翻弄されないことが大事です。
要するにいつも相手の顔色を見ないということです。
相手がいくら親友と言ってもわからないですし、そもそも自分の心だって今は親友と思いたいだけかもしれません。
人間の心なんてわかりませんし、実体がないし変化もするわけです。
だから、あまり最初に決めたことに盲目的に囚われすぎないということが大切です。
親友と思うのは自由ですが、それがずっと続くかどうかはわかりません。
これは冷めた目で見るというわけではなくて、自分も含めて自然の原理として人の気持ちというのは変わるものなのです。
いったん親友と決めたからといって、半年後1年後もずっと親友でいなければいけないという縛りをするのは逆に窮屈です。
では見ていきましょう。
自分が関心のあることで、関心の輪というのがありますが、世の中の景気が悪いなど、そういったものもすべて関心の輪なので、自分が影響できることとできないことがあります。
ポイントは、関心の輪というのは自分ではどうしようもないことがいっぱいあるのですが、そのほうが多いです。
例えば「これは秘密だよ」と言った秘密をバラされたというのはよくあるパターンですが、そういうときには落ち込みます。
仕事でも、信用できると思って色々なことを話したら、それがすぐに広まってしまったということもあります。
親友であるならば本来は裏切ってはいけないと思うことはたしかにありますが、ずっとその人が親友でいるかというと、自分だけが勝手にそう思っていて相手はそう思っていないこともあるのです。
相手の行為までは縛れないのです。
自分がそう思っているからといって相手もそう思っているというふうに依存してはいけないのです。
これが冷たいと思うかどうか、ここは価値観が分かれますが、相手の気持ちに鎖は付けられません。
依存が強すぎるとストーカーになってしまうのです。
会社でも自分たちと取引するメリットがないと思ったら離れます。
もちろんきちんと伝われば回復するのは良いけれど、何をやってもダメなときは仕方ないのです。
仕方がないものを未練がましくすがりつくのは自分もつらいし相手もつらいです。
ですからあまりすがりつかないことです。
これはケースバイケースですが、大事なことです。
メンタル的にその人に依存しているのです。
それが一番大事なところなのです。
依存体質のある人が会社に入ってくると大変なことになります。
なぜかというと、誰かに依存するから、その人が期待通りの動きをしないとその人のせいにしてしまうのです。
依存というのは人のせいにしがちなのです。
秘密をバラされるのはたしかに酷いのですが、しかしそれは仕方ないのです。
ではどうするかというと、それはもはや親友ではないと思えばいいのです。
秘密をバラすという行為は相手も悪いと思っているかもしれませんが、そもそも重たいと思っている可能性があるのです。
そこが重要で、それを非難したり仕返しをしたりというのは悪循環で、悪いことの連鎖になります。
お互いに怨みを買うので、ここでどう断ち切るかが大切です。
「あの人は親友なのだから裏切らないべきだ」というベキベキ星人が顔を出しやすいのです。
相手は親友と思っていないかもしれません。
それを親友と思うから苦しいのです。
仲が良いと思うけれど不安になるのは、依存しているからです。
お互いに仲が良いときには楽しいかもしれないですけれど、仲が良くなくなっても取り乱さないのがメンタルの自立なのです。
もちろん信頼しているときは信頼に応えるのはOKですが、信頼されなくなったからといって相手を責めてはいけません。
これが依存体質なのですが、本人はあまり気づかないのです。
自分は冷静だと思いながら、実は冷静ではありません。
依存していることに気づいていないからです。
ここは人格の問題で重要なのです。
最初は相手も親友だと思っていたかもしれませんが、色即是空で半年や1年すれば人間の気持ちというのは変わります。
変わるという原則をきちんと受け止めなければいけません。
相手の気持ちや行為は縛りつけることはできません。
それで苦しんだり非難することはつらいです。
ではどうするかというと、自分ができることは相手の行為を縛ることではなくて、人は裏切ることもあるということを知っておくことです。
これは原理原則です。
しようがないです。
裏切りではないかもしれません。
そもそもその人は親友ではないのです。
親友であるならば取るであろう行動をとっていないということは、親友ではないということです。
自分でその事実を受け入れるというのが器です。
自分はそうかもしれないけれど、相手がそれはしないということは親友関係が崩れているわけです。
それをいつまでも「親友だ」という自分の希望を相手に押し付けて相手を困らせます。
親友だと思っていること自体が色即是空の「空」なのです。
人の気持ちというのは変わりますし、自分も同じです。
ですから、あまり拘らない、囚われないことです。
そう考えれば、相手が裏切りと思える行為をしたときにも「そういうことも人ってあるのだな」というふうに広い気持ちで見ることができます。
そうすれば自分の仕事や勉強にも影響しません。
結構こういう細かい部分で影響を受けて、相手に「ナントカすべきだ」ということを押し付ける人がいます。
そういう人が悪いとは言いませんが、人間の弱さの部分をいつまでも改善できないでいる人です。
そこはしっかりと自立しましょう。
裏切られると悲しいかもしれませんが、いつまでも引きずっていると自分にとってもマイナスですし、相手にとってもマイナスです。
人間関係や状況というのは常に変化しますが、その変化にきちんと気持ちをついて行かせて、自分が受け入れる器を鍛えれば良いのです。
これが7つの習慣のうちの第1の習慣の私が考える1つ本質です。
自分にとって望ましくない変化であったとしても、そういうこともあるのだと受け入れる器を持ちたいです。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
PREV
7つの習慣をおさらいしてみよう!
|
NEXT
連結仕訳1~投資と資本の相殺消去~
|