勉強をしていて問題を間違えたときや仕事でミスをしてしまったときに自分にどう問いかけるかで、その後の振り返りやパフォーマンスが変わってきます。
色々な考え方がありますが、ここでは3つの質問のタイプを考えてみました。
これは代表的な自分に対する振り返りの質問のタイプです。
これはコーチングなどでも使えると思います。
まず、一番多いパターンは「なぜ間違えたのか?」と自分で考えます。
「なぜ?」と相手から聞かれると、自分の過去の行動なのか自分の人格なのか分かりませんが、自分が責められているようなニュアンスが出てしまうので、ネガティブなスイッチが入りやすいのです。
要するに「逃げ」に入ってしまいます。
「自分が悪いんじゃない、世間が悪いのだ」「問題が難しいから」「テキストの解説が分かりづらいから」というように、人のせいにしたくなってしまうような質問になってしまうのです。
ここで私が提案したい方法は、これを仕訳と考えます。
どこまでできて、どこが間違えたのかという“間違い探し”をしましょう。
問題の答えを間違えたとしても、問題文は日本語で書いてあるのだから必ず理解できているところはあるのです。
例えば「売上のデータは分かったけれど返品の部分が分からない」というように、必ずその“病巣”があるのです。
そこをまず特定することがポイントです。
できているところとできないところを仕訳するような感じで分別します。
そうすると、問題そのものに集中できるので、客観的に冷静に間違いと向き合えます。
みなさんが間違いと向き合うのが嫌になるのは、「自分のせいだ」という自責の念に囚われるからです。
自分の嫌な部分を見るというのは嫌なものです。
しかし、それは違います。
嫌な部分を見るのではなくて、ゲーム感覚で「できないところがどこだったのか」という間違い探しの感覚で取り掛かるのです。
100パーセント間違えているということはほとんどなくて、だいたいが特定の知識が不足しているか、テキストの見落としか、理解不足などです。
ですから、分かっている部分と分からない部分を分別するのです。
どこまでができていてどこから間違えたのか、あるいは、どこができてどこができなかったのかというふうに仕訳をします。
ポイントはできているところも確認することです。
これによって自分のプラスイメージを持つこともできるのでお勧めです。
仕訳ができたら、次にできない部分についてじっくり考えます。
そして、同じ間違いをしないためにはどうしたらいいのかを考えます。
これは未来に向けての発想なので、とても有用です。
仕事でミスをした部下が「なんで間違えたのだ!」と言われると責められている気分になるので、部下は言い訳をしてしまいます。
しかし、できたところとできなかったところを一緒に考えるようにすると、協働意識で部下も冷静に自分の行動を振り返ることができます。
そして、同じ間違いをしないという目的意識を共通で持ちます。
さらに、どうしたらいいかという行動プランを示します。
分析の目的と行動プランを示すのが3番目の質問タイプです。
これがコーチングでも使われる前向きな質問です。
ゲームのように間違い探しをして、将来の行動プランと目的を示して、前向きな気持ちで自分の次の行動をデザインします。
これが前向きでやる気が起きて効率的な振り返りの方法です。
よかったら参考になさってください。
私はいつもあなたの簿記検定の合格と成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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