差別化の具体例(柴山の場合)

今回の「前を向いて歩こう」は、前回お送りした「人との違いの出し方」というテーマからさらに踏み込んで、違いが出せる分野を見つけるためのヒントをお話ししたいと思います。

こういったお話は他の自己啓発本でも出ていますが、今回は私自身のケースをもとにお話しします。

2つの事例がありますが、まずはその1つです。
私は2004年から簿記と時事問題についてのメールマガジンを出していますが、時事問題のメルマガは今年の4月で14年になります。

最初は3年ぐらいで5万8,000人ぐらいまでいきましたが、そのときに投資したお金は1,000万です。

ですから、年平均300万ぐらいつぎ込んでいるのですが、それは意味があってやっていることです。

普通はメルマガの読者アップに1,000万つぎ込むということはできないと思います。
しかし、このメルマガによる経済効果は累積2億円以上あると思っています。

私は戦略を練ってこのようなことを行っています。
会計士の資格を取ったあとに、会計知識をただ売るだけだと他のメルマガも平均して500人ぐらいの読者しかいなかったのです。

100人以上の読者がいるメルマガも全体の半分もありませんでした。
ということは、読者数が増えていないということです。

それを1万人以上に増やすにはどうすれば良いかということを、1週間ぐらいずっと考えていました。

そこでひらめいたのが、会計知識はニーズはあるのですが、なぜ読者が興味を持たないかというと、テーマがつまらないからです。

そこで、少し身近な話題からということで、時事ニュースについてのメルマガを出すことにしました。

第1号のメルマガはトヨタ自動車の決算書についてでした。
このような身近な時事ニュースと会計知識を組み合わせたのです。

この組み合わせでニッチができるのです。
専門知識と身近な話題を組み合わせると、新しい意外なコンテンツができるのです。

例えば最近ブレイクしたもので「おそ松さん」というものがあります。
子ども向けのアニメであった昔の「おそ松くん」が、今は大人にウケているのです。

昔のアニメを今風のトレンドに乗せて面白いアニメができたのです。
このように、定番と身近なものを組み合わせると、とても大きな価値ができます。
ですから、私のメルマガも生涯の大ヒットなのです。

そして2番目の事例として、登録者が7,000人超になっているYouTube動画があります。
この動画で色々な情報を発信することによって色々な方に私の名前が少しずつ広まって、信頼を頂戴しています。

この動画から本を出版したり、色々な私の会計教育のコンテンツのビジネスに繋げさせて頂いて、YouTubeからの動線で年間1,000万以上のキャッシュには繋がっているという形になっています。

これがメルマガの次にくる私のひとつの差別化コンテンツになっています。
YouTube動画の配信は5年はやっていると思いますが、蓄積効果で7,000人超という登録者数になっています。

今は月に200人ぐらいの方が新規に登録していただいているので、このペースでいくと1年後には1万人を突破するのではないかと思います。

公認会計士で登録者数1万人というのはいないと思うので、できれば私が最初になりたいという目標を持っています。

つまり、会計士がYouTubeで自己啓発と簿記学習というテーマについて語っている動画ですが、これも専門知識と身近なテーマの組み合わせです。

簿記検定の受験生も毎年50万人ぐらいいますし、数十万人という方がマーケットとしてあります。

それと、自己啓発というのはほぼ全てのビジネスマンや大学生といった前向きな方に関係すると思いますので、多くの方が対象となってYouTubeを媒体として語らせてもらっています。

会計士という専門家が時流に合ったYouTubeというマスメディアを使って、自己啓発や簿記学習というある程度マーケットがある方々に情報提供をするというアイデアは、私が6年前に思いついて、現在も続けています。

この2つは柴山会計ラーニング株式会社にとっては非常に大きな知的財産となっています。
つまり、定番コンテンツ×今のトレンド(あるいは身近なテーマ)を組み合わせることがポイントです。

このような形で、あなたなりの差別化の黄金分野を見つけてください。
固いものと柔らかいものを組み合わせると、すごく面白いあなただけの付加価値ができます。

あなたの会社でも、あなた個人のブランディングでも良いので、参考になさってください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップ、そして大きな躍進・成長を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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