平成27年、平成28年以降の1級対策について

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「平成27年、平成28年の1級対策」というテーマでお話をしてみたいと思います。

日本商工会議所の簿記検定案内ページを見ると、商業簿記・会計学に関する出題区分変更の情報が結構出ています。

大きな変化があるは2級の商業簿記ですが、その影響で1級も若干楽になったり少し増えたりします。

2級は、平成29年から連結が入りますし、平成30年からは税効果も入りますが、来年はそこまで大きな変更はありません。
その他、有価証券が2級に来年入ります。
来年以降、本来1級でやっているテーマが2級のほうにも入ってきます。
いずれはリースも入りますし、平成29年には外貨建ても入ります。

平成28年の変更は、その他有価証券ぐらいです。
他にも細かい変更はありますが、たとえば特殊商品売買とか、一部、商業簿記で少し細かい所が楽になりますが、大きな論点としては、2年後に連結とかリースとか外貨が少し入ります。

2級の商業簿記は2年後に大変になると思います。

細かくは、今後、商工会議所の指導者向けの説明会で、論点の具体例が出ると思うので、わかり次第お話します。
今の段階でいうと、1級に関してはそれほど大きな変化はありません。
ただ、今年、連結の表示と処理が変わるので、少し前にもサイトで連結に関してはいくつかご案内はしています。連結会計の改正で少数株主持分が非支配株主持分になるとか、子会社株式の一部持分売却なども動画で解説しますし、柴山式のテキストでも対応済みなので、今年の6月からの試験も変更後の内容で指導していますから、特に問題ありません。

最近の傾向を見て思うのは、過去問の文章がいろいろ工夫されていますので、過去問のパーツとしての例題を徹底的にトーニングして、精密度を上げることが大切です。

我々も個別指導をメールなどでしていますし、場合によってはオプションでコーチングという形で指導している方もいらっしゃいます。
例題を勉強した後に、過去問ですごく落ち込む人が多いので、落ち込まないことです。
初めてだと、例題をしっかりやるというレベルがまだわからないので、多少流してやっているはずです。
過去問をやったあとに、もう少し例題をしっかりやろうと、過去問と例題を行ったり来たりをさらに頻繁に行うということで、平成27年の対応は十分可能です。
連結会計の改正も、諸々の教材を通じて対応していますので、ご安心ください。
連結会計の改正に対応できれば平成27年は大丈夫です。

平成28年は2級商簿のほうに1級のテーマが少しずつ移管されるので、2級の商簿の学習の段階で影響はありますが、1級に関しては、ほぼないです。
たとえば、有価証券保有目的が明示化されそうだとか、そのレベルならば、従来ならば簿記論あたりの論点でしたが、充分対応できますし、いま対応作業中です。
既に税理士簿記論向けにはテキストがありますので、その一部を1級にもってくればいいので、2つか3つあるかないかで、変更はとても小さい。
2級商業簿記の大きな変更に比べれば1級の商簿会計はそれほど変更は大きくないです。
なので、今までの対策をコツコツやりましょう。

特に6月対策だと、ちょうどこの時期にそういうことが多いのですが、例題から過去問にいったときに、最初は全く解けなくても、問題文の言っていることがわからなくても良いのです。
問題文の出し方が違うのだから、戸惑ってもしようがないです。

いろいろなところで申し上げていますが、過去問は最初0点でも構いません。

まずは問題文を何度も読んで、過去問のクセに慣れてくれば、そのために必要な例題の部品としての存在価値がわかってきます。
地道に例題と過去問を行ったり来たりすること以外に合格の近道はありません。
前に合格された前村さんは、最低4・5回で、例題によっては15回ぐらいやっています。
できる問題とできない問題で、行ったり来たりする回数にメリハリをつけてください。

平成28年も若干の変更はありますが、大したものではないですし、これから十分対応できます。
平成27年も28年も、今までの勉強の延長で、微調整でいけます。
連結の用語だけ大きく変わったところがありますが、それは対応できていますから、ご安心ください。

授業を一通りインプットしたら、例題と過去問の往復運動を今まで以上に地道にコツコツ勉強していけば、必ず合格があなたの元にやってきます。
合格レベルの力をつけましょう。

例題をやったあとに過去問をやっても全然点数が取れないのは、過去の合格者も同じ経験をしているので、あなたにも必ずできます。
ぜひ頑張ってください。

私はいつもあなたの1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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