基本問題を速く正確に解く練習を徹底的にやろう!簿記検定1級合格の秘訣

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「基本的な問題を速く正確に解く練習を徹底しよう」というテーマでお話をしたいと思います。

2015年6月14日の140回試験をめざす方は、直前2か月になって少しずつ不安と焦りが出てきていると思います。

過去問を見ていて「これは難しいな」と思っている方もいるかと思いますが、ご安心ください。
例題の知識があれば過去問には十分対応できます。

例題というのは解かせる問題なので、理解を促すために捻った問題にはしていませんが、過去問は落とす試験なので罠やノイズがあります。
それに引っかからなければいいのです。

そのような状態でも力を出せるようになるには、とにかく実戦経験を積むこと、すなわち過去問を何度も解いてください。
得意なところは2・3回でもいいですが、苦手な過去問は10回ぐらい解く気持ちで徹底的にやって、騙し・罠・雑音を上手くやり過ごす練習をしてください。
まだそのトレーニングはしていないと思いますから、これからです。
2か月あれば間に合います。

もう1つ大事なことは、過去問レベルになってくると、基本的な問題とかなり難しい問題が混在します。
これが例題との違いです。

例題はレベルが親切に明示されているので、どこまでやればいいのかがわかります。
しかし、過去問は不親切です。
7割ぐらいは基本問題なのですが、3割ぐらいの難しい問題を上手く散りばめているか、あるいは、簡単な問題だけれど問題文の資料の出し方をわざとずらしたり、一部省略したり、違った表現を使ってあなたを悩ませようとします。
やってみると、案外、例題の下書きと同じだったりします。
そのような、あなたを惑わせる色々な問題文の表現のなかから本質をきちんとピックアップして、自分のできるレベルに落とし込むという力をつけるには、足元を見て、例題の基本形をとにかく徹底的に身に付けます。

しかも、速く正確にです。
悩んでいてはいけません。

柴山式の商業簿記・会計学テキストに出ている例題や計算例は160ぐらいあります。
工業簿記・原価計算で70ぐらいあります。
これを、それこそ「目を閉じてもできる」ぐらいに、何度も繰り返して、「速く」「正確に」できるようにしてください。

スピードが大事です。

制限時間の半分の時間でやるぐらいの気持ちで、速く正確にやってください。
答えを忘れた状態で何度解答しても同じ答えになるという状態で過去問をみてください。
そうすると、過去問をみていくうちに、複雑な問題文から例題と一致する点を読み取ることができるようになります。
過去問のなかでも例題レベルを見抜いて、そこだけを解けば7割から8割は取れるようになっていますので、まずはあなたの基礎力を養成しましょう。
「急がば回れ」です。

今でも例題はやり続けてください。
例題の過去問の往復をして、直前になったら通信でも良いので、1度、大手専門学校の模擬試験をやってみることをおすすめします。
大手専門学校の予想問題は、回によってやさしいときと難しいときがあるので、難しいものに当たっても気にせずにやってみてください。

あとは基本的には過去問の延長です。
もちろん、まったく同じものは出ませんが、過去問のコンセプトのレベルが今年も出題されるはずです。

あなたがやることは、困ったら基本に戻るということです。

例題を徹底的にやって、基本的な問題を速く正確にできるようにします。
これを続けながら、1日の勉強の3割ぐらいは例題で、7割ぐらいは過去問をやってください。
過去問をやりながらも例題は必ず毎日やってください。
そして、感覚を掴んでください。

過去問は、最初のうちは点数が取れなくても、4回・5回・6回とやっていくうちにできる問題が見えてきますから、諦めずにやってください。
1級は、あなたも必ず合格するチャンスがあります。
例題レベルの基本問題を速く正確に、コツコツ頑張りましょう。

私はいつもあなたの1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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