今回は久しぶりに孫子のお話です。
孫子の形篇のニで言われている話を紹介します。
「勝兵は先ず勝ちて 而る後に勝ちを求め、敗兵は先ず戦いて 而る後に勝ちを求む。」
これは経営やビジネスや資格試験でも同じことが言えます。
成功というのは二度作られます。
1回目は設計図を書きます。
自分の中で成功イメージを持って、実際にそのイメージに沿った準備をするのです。
これが最初に設計図をひく段階です。
つまり、現実に成功する前にイメージと準備をするのです。
そして、本番では既に勝っている状態でアクションを起こします。
これが入念な準備と成功の設計図です。
これはよく「絵を描く」と言われます。
成功までの道筋・戦略を練るのです。
設計図を書いてイメージをしてから、その設計図に従って現実に行動をすれば自然と勝っているのです。
いつも勝てない人というのは何をやるかというと、とりあえずやってみる人です。
やってみることは大事なのですが、やるにしても準備は必要です。
私自身も「行動しながら考える」とは言いながらも、行動するときには設計図を考えています。
何のプランもなく本当の行き当たりばったりでやるわけではありません。
ある程度の目算を立てます。
全く勝てる状態ではないのに闇雲にやってしまうのは難しいです。
大抵は、なんとなく始めて、あとから慌てて勝てる要素を探すというパターンです。
これは負けるパターンです。
これで勝ったときは一発逆転なので派手な勝ち方をしますが、8回ぐらいは負けます。
そして、気が付くとジリ貧になっています。
勝ちの1.5倍か2倍は負けるのです。
準備もなくなんとなく戦いを始めて、勝ちたいと後から願うのですが、そのときには手遅れなのです。
入念な準備をしたからといって100パーセントその通りにいくとは限りませんが、1回勝てるイメージを持って戦うのです。
新しいことにチャレンジするにしても、自分なりに勝てるイメージを自分なりに持って、自分なりの準備をしてやるのです。
万が一勝てる状態ではなかったら、すぐに撤退して、もう一度体勢を立て直して何度もトライします。
これが本当のチャレンジです。
敗兵のほうは一発勝負で、「これをやってダメだったら破産だ」「これをやってダメだったら命がない」というぐらいギリギリの状態で、行き当たりばったりで始めてしまうから失敗してしまうのです。
チャレンジというのは致命傷を負わないように、再トライが何度でもできるような形でやるのです。
勝てる状態をイメージしながらも、失敗したときの撤退は傷が浅いうちに行います。
ここまでの設計図を書いておきます。
何度も繰り返していくうちに、最終的に勝てる方法がわかってきます。
結局は勝てる体勢になっていないと勝てないのです。
勝てる体勢ではない状態で始めると失敗する可能性が高いので、その場合は撤退することを考えます。
このへんの計算ができないリーダーの下に付いてしまうとキツいです。
いつも行き当たりばったりで一発勝負で失敗して大きな傷口を負ってしまいます。
これでは長続きしません。
勝てない状態だとわかったら撤退して、勝てる体勢になったときに勝負をかけます。
この使い分けが大事なので、一番大事なことは自信を持って勝てるところでやりましょうということです。
勝負をかけるときは、自分の得意分野で十分な絵を描いて、1回頭の中で勝ちます。
家の設計図と同じです。
家を建てるときにも設計図なしで建てることはあり得ません。
イメージで完成させてから、淡々と後付けで実行するだけです。
これはコンサルの受注も同じです。
まずは設計図を作って、柴山式のフローチャートで企画を立てて、勝てる状態にしてからプレゼンをします。
そうするとある程度高い金額で顧問の受注ができます。
ですから、まずは設計図を作って勝てる状態を作りましょう。
簿記検定も、受かる状態になってから本番で戦いましょう。
これが孫子の兵法のひとつの神髄です。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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