目の前のテーマを好きになろう!

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「目の前のテーマを好きになろう」というお話をしたいと思います。

日商簿記検定1級の質問を受けていると、みなさんの苦手になりやすいところがわかってきて、ほとんどは連結であったり、税効果だったり、金融商品のデリバティブの一部など、抽象的なところが苦手なようです。

取引のイメージが湧きにくいので、親しみがもてないということがあります。

「1級の内容を効率的にマスターするためにはどうしたらいいのか」という質問や悩みがあったとすると、多分、1級の内容の1から10までのすべてが嫌いなわけではないと思うのです。
まずは、そのなかで最も親しみのあるテーマから始めてもいいと思います。

人間、好きなものというのは何とかなってしまうのです。
たとえば、人と喫茶店でコーヒーを飲みながら話すことを考えた場合、気の合う人とは何時間話しても、時間が経つのを忘れるくらいに楽しい人がいますが、話題が合わなかったり、雰囲気が苦手っていう相手もいると思います。
苦手な人と1時間話すことはきついですが、簿記にも同じように考えることができます。

例えば、商品売買は親しみがもてるけれど、税効果はやりにくいという場合、避けて通るわけにはいかないので、そのときには、敢えてその論点の良いところを見ましょう。
実は悪いところばかりではないのです。

第一印象が悪いばかりに、すべてが悪いと思ってしまうかもしれませんが、色々な側面があって、まずは自分にとって親しみがもてる所を探しましょう。
まず、そのテーマを面白いと思って、興味をもって見てみることです。
これはトレーニングだと思ってください。

第一印象がダメだとどうしても無理という気持ちはわかりますが、そこで終わってしまったら、9割の不合格者になってしまいます。
日商検定1級というのは、1割が受かって、残りの9割は落ちる試験です。
ということは、流れに任せてそのまま落ちてしまうような9割の人たちとは違うことをしなければいけません。

でも、これは誰もができることなのです。
落ちる9割というのは、見た瞬間に「これは無理」と思って、遠ざけてしまうパターンの人です。
あなたは1割に入りたいのですよね?でしたら、少しだけ気持ちを変えてください。
その少しの気持ちの切り替えで、あなたは1割に入ることが出来ます。

人間関係にも言えることですが、第一印象で「この人は無理」と思っても、まずはその人を知って、敢えて興味をもつのです。
興味をもつトレーニングだと思ってください。

これは簿記であっても、人間関係であっても、同じなのです。

だいたい、第一印象で合う人などというのは、10人に1人いるかいないかです。
1クラス30人いたとしたら、第一印象で合う人はそのうち3人いれば良いほうですよね。
あとは、努力して合うようにするわけです。

「違うな」と思うところが多くあって当たり前なのです。
2級・3級でもそれなりにあったかもしれませんが、1級というのはもっと難しいものなので、そのような部分が多くあって当たり前なのです。

しかし、合格すればメリットは大きいのです。
なので、1級を取ったときのメリットなど、良い面を見ましょう。
一見気難しそうな人だけれど、きちんと理解できたら、実はお互い協力して大きなメリットが得られる場合もあるのです。
それは日商検定1級でも同じです。

一見難しそうですが、深く理解してみると、実はすごいパワーを持っているのです。
「1級くん」という友達と付き合う感じで取り組んでみてください。
「1級くん」には色々な側面があります。

例えば、意思決定会計とか、直接原価とか、見た目は気難しそうですが、その全部を嫌いになるのではなく、自分が親しみをもてる部分を見つけて、突破口を開いて、敢えて好きになる努力をしましょう。

その人、そのテーマを小口化して、自分にとって親しみがもてるところを1つ見つけます。
10のうち1を見つけたら、1を2、2を3、3を4というように広げていけば、徐々にそのテーマが好きになります。
これは、連結や持分法や税効果なども同じです。

最初は苦手に思えるかもしれないですし、特に1級の場合は苦手なところが多くなりますが、それで良いのです。
一生懸命好きになろうと努力すれば、そのテーマはやがてあなたのことを好きになってくれます。

あなたがそのテーマから好かれて、点数が取れるようになるのです。

人間関係と同じように、1級も最初は取っつきにくいところが多いかもしれませんが、敢えて、その対象を好きになろうと努力してください。
好きになろうと思えば頑張れます。
これが1級には大事なのです。

嫌いなものとは半年以上付き合えません。
日商検定1級の勉強は、1日2・3時間ぐらい勉強しても、6か月くらいはかかります。
長い付き合いになるので、好きになったほうが得です。
なので、敢えて好きになる練習をしてください。

一見取っつきにくいと思うものを好きになるというスキルを身に付けると、あなたは、日商簿記検定1級だけではなく、その後の社会生活にも役立ちます。
苦手な対象を敢えて好きになるように、1つ2つ、興味をもてるところから入っていって、徐々に広げていくというテクニックを使ってみてください。

過去に私はこの方法で色々なメリットを得ています。
得られるものは大きいです。
あなたの人生にも大きな恩恵をもたらします。

私はいつもあなたの1級合格を心より応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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