「プーチン最強講義」は日本の処方箋になる本!?

前を向いて歩こう、今回も前回に引き続き、本の紹介です。

しかも、同じ著者の方なのですが、題名は、「日本自立のためのプーチン最強講義」です。

日本自立のためのプーチン最強講義、北野幸伯さんの書かれた本で、集英社インターナショナルです。
これは2013年の11月、1年前に書かれました。
前回、前を向いて歩こうでご紹介した、「日本人の知らない「クレムリン・メソッド」」これが2014年12月、ついこの間、先月です。
ということで、動画のタイトルとしては、「「プーチン最強講義」は日本の処方箋になる!」です。

「プーチン最強講義」は日本の処方箋になる本、あるいは、なりえる本と言ったほうがいいかもしれません。
「プーチン最強講義」は日本の処方箋になりえる本。
将来の日本の行く末を考えた場合に、一つの参考意見として非常に役に立つと思います。

みなさん、原発の話やTPPの参加の話などについて漠然としています。
あるいは、例えば、領土問題にどう対応していくべきかなどについても同じことが言えます。
アメリカ、ロシア、北朝鮮、韓国、中国、台湾、周辺諸国、さまざまあります。
そのようなさまざまな周辺諸国と協調したり、あるいは対立することもあるかもしれませんが、どのようにこれから関係を築いていくべきか。
やはり、状況を分析して、日本の立場からもっとも日本に国益をもたらす方向で外交をしていく必要があると思います。
ということを冷静に考えるうえで、この本は非常にいい教材だと思います。

この本の内容ですが、まず、プーチンがロシアで電撃解任をされます。
そして、日本にやってきて、柔道が好きですから、「講道館」をもじった、「道講館」というところに泊まって、しばらく日本でのんびり過ごすわけです。
もちろん、日本の政治家たちはプーチンの実力を知っていますから、非公式でいろいろ教えを乞いに来るわけです。
元首相とか、民主党の元首相などがいろいろ来るわけです。
作中では安倍さんをもじって、「矢部さん」と言っていたり、自民党と民主党の「民」という字を、「眠る」という字を使って、「自眠党」と「眠主党」、眠る自民党、眠る民主党と表現しています。
これもちょっとした風刺が効いていると思いますが、この処方箋はやはり一貫しています。

一つは、「自立はしてもいいけど、世界的に孤立をするのは得策ではないよ」ということです。
遡ってみると、今から70年ぐらい前になると思いますが、1945年の敗戦のときのことを考えると、日本は孤立せざるを得なかった。

要するに、全世界を敵に回したような状況になったわけです。

やはり、孤立をするのは人間関係でもそうですが、一人ぼっちというのはあまりいいことではありません。
一人と多数では、戦って勝てるはずはない。
アメリカだって、自分一国だけで、ほかの全ての国を相手にしたら、さすがにきついと思います。

というように、どの国もお互い仲良くしなければならないわけです。
自分一人だけがその他、大勢と対立するという状況はやはり避けなければなりません。
ですが逆に、特定の一国を孤立化の状況におとしいれる、という戦略もあるのです。

そう考えると、やはり、海千山千の人たちがさまざま跳梁跋扈しているシビアな世界ですから、その中で日本は日本でしたたかに外交をしていく必要があります。
ですがやはり、最後はみんなと仲良く平和がいいわけです。
できれば、一戦交えたくはないわけです。
できれば、事前に話し合いをして、様々なところでさまざまな動きをして、自分たちの国が喧嘩をせずに済む、鉄砲の撃ち合いをしなくても済む状況に導く必要があるわけです。

ということで、できるだけ人の血が流れないように、上手に国際社会を生き抜いていくにはどうしたらいいか?
TPPの問題もありますし、アメリカや中国、韓国、ロシアとの関係もあります。
ただ、この本は中国との関係や距離をどのように取っていくかに重点を置いています。

できれば対立はせずに、だからといって、別に全部言うことを聞くわけではなくて、これはTPO、時と場所があります。
言っていいことと悪いことが状況によって違ってくるということです。
自分が正しいと思っていても、それを言うと、やはり、周りが白けるとか逆に反発をくらうということがあります。

それは正しいことかどうかとは別にやはり集団です。
社会というのは集団です。
国だって、さまざまな国々の中で協調しているわけですから、一人だけKY、空気を読めないことを言ってはいけません。
やはり周りの状況を見て、発言する際は言葉を選びましょう、ということです。

そういうことも考えますと、やはり、安倍さんの行動、言動もさまざまな注意が必要になります。
もちろん、言っていいこともあります。
この本では、自分が正しいと思うことも、今言いたいときに言えばいいというものではない、ということも教えてくれています。

この本は時事問題を見るうえで、あるいは自分が将来もし政治について考えるならば、こういった視点もありだよねという、言っていることが当たり前過ぎることについて、改めて足元から考えましょう、という点で非常に一貫しています。

日本は自立してもいいと思いますが、大事なことは、孤立してはいけない、一人ぼっちになってはいけないということです。
みんなから嫌われたらいいことはないわけです。
ただ、へーこらしようと言っているわけではありませんし、奴隷のように従えと言っているわけではないのです。
自分の考えをしっかり持ちながら、みんなと仲良くやっていきましょう。
いわゆる、協調です。
という観点で、「自立はしても、孤立はするな」これが、大きなテーマだと思います。

ぜひ、この2つの本、見てみていただければといいと思います。
「プーチン最強講義」は「クレムリン・メソッド」の1年前に書かれましたが、この2冊を合わせて読むと、非常に面白いと思います。
では、以上で今回の「前を向いて歩こう」のお話を終わりにしたいと思います。

ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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