簿記試験の過去問の取り組み方・上級編

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「過去問の取り組み方・上級編」というお話をしたいと思います。

過去問の取り組み方を初級・中級・上級というふうに分けた場合、どういう状況になったら上級と考えればいいのかの判断基準についてお話します。

最近の傾向としては、10回から14回分の過去問をやったほうが良いです。
何年か前は5回分ぐらいで受かったケースはありますが、色々見ていると最低10回、できたら14回やると、過去問の問題文に慣れることができます。

上級の判断基準は、どの問題もだいたい半分以上できて、なかには7割を超えるものが出始めた頃です。

色々な問題のパターンがありますが、3時間で解いて、自己採点をして7割以上得点できる回が出始めて、それ以外はおおむね半分以上解ければ上級レベルにきたと思ってください。

トータルの平均が6割前後で、悪くても半分は得点できた状況です。
ここまでできるようになると、過去問1回分を3時間かけて解くのは時間がもったいないです。

過去問でできない問題が半分以下に減ったのだから、できない半分だけをピンポイントにやっていけば、短い時間で1回転できます。

できるだけ早い時間で1回転することが大切になってきます。

答案用紙を見て、正解したところはとりあえず無視して、不正解のところだけに絞って、次に回すときはその問題だけを解くのです。

不正解のところを埋めていけば合格点に到達するので、間違ったところだけを徹底的にやってください。
そして、どの回を解いても最低8割は解けるようにしてください。

前回の合格者を見ていると、だいたい8割以上を目指して70点台で受かっていますので、私ならば満点を狙うつもりで勉強します。

実際、会計士を受験したときにそのやり方でやっていました。具体的に言うと、追い込みの時には10個の総合問題を選んで完璧にしました。

しかも、1時間で解く問題を40分で完璧にするというやり方をしていました。頭を使わなくても、答えを覚えるくらいに7・8回ずつやりました。

本当はそれぐらいやったほうが確実に合格するのですが、時間の無い方も多いと思うので、どんな問題でもまずは最低8割を目指してください。

上級レベルになってくると、どの回も半分以上はできるのだから、できなかった問題だけを復習してください。

できない問題がだいたい潰せたと思ったら、時間を計ってください。

それで8割以上いくようにして、8割以上いかない回を優先します。

ただ、4科目のなかで、25点満点中20点いかないものがあれば、それもやってください。
つまり、科目ベースで考えてください。

たとえば、その回のトータルで80点だったとしても商業簿記が15点だった場合、それはダメです。
20点に到達しない科目があれば、20点を超えるまでやってください。

「第○回の会計学」「第○回工業簿記」というように、科目毎に8割できないもので、間違っているものだけを潰していきます。

本当は全部やってほしいのですが、時間との兼ね合いで、できが悪いものについてだけを8割いくまでやってください。

できる問題はやらなくてもいいので、まずはできない問題を重点的にやって、早く全体を8割以上に上げてください。

これを目指してやっていただきたいと思います。
ここまでくればあなたも合格まであと一歩なので、頑張ってください。

私はいつもあなたの1級合格を応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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