これは勉強だけではなく、あらゆる人生の成功法則といってもいい話です。
最近、私は千葉商科大学大学院や亜細亜大学で複数の教室を担当して、若い方の指導をさせていただいていますが、最近より顕著になってきたのは、みなさん慎重になっているということです。
こういう時代だから仕方がない面もありますし、悪いことではないのですが、差別化するために大事なのは人と違うことをすることです。
今はそういう時代なのです。
私が大学生だった1990年ぐらいまでは、みんなで同じことをやってみんなで一緒に成長するという考え方で良かったのですが、今は周りとは違うことをしないとジリ貧になります。
だから、今の若い方にとっては大変な時代なのです。
デフレの時代でみなさん守りの姿勢が強い印象を受けます。
新しいことをやろうとすると、多くの生徒さんは「本当にこれできるの!?」「やれるわけないじゃん」と思ってしまいます。
だから「現状維持」をしてしまうのです。
しかし、これはすごく怖いことです。
私は20年会計士をやっていますが、成功者・失敗者を数多く見ています。
成功者は全体の2パーセントか3パーセントくらいですが、その2パーセント3パーセントに入る大きな資質は何かというと、成功する人というのは、困難とか新しいことに出会ったことに根拠なく「できる!」と思ってしまうことです。
逆に言うと「これができたら差がつけられる」という前向きな考えになれるのです。
私もこちらのタイプです。
もちろん、成功しているかどうかは世間の評価なので実際はどうなのかは分かりませんが、おかげさまで、困難はあるものの、ある程度自分の望む人生は歩めています。
振り返ってみて、なぜ望みどおりの人生を歩めたのかというと、理由はただ1つです。
新しいことや不安なことがあったときに、「できる!」からスタートするからです。
「できる」というのは、現状がゼロとするならば、10、あるいは100の状態です。
0点の状態で「できる」「必ずやり通せる」と、100点を見てしまうのです。
「できる」という高い視点をもっていますから、そこから引き算をするのです。
100とのギャップを見て、それを埋めるために上から「引き上げる」感じです。
「できる」というところからスタートしているので、ゴールから逆算するのです。
多分、私は10年後も同じことを言っていると思います。
60になっても、若い人たちに「困難なことがあったら、まず『できる』から入りなさい」と言うでしょう。
人間、0から上がっていうのは大変なのです。
「できるわけないじゃん」と思って上がっていくのは、“引力”に逆らうことになるので大変なのです。
しかし、成功の引力というのは上からくるので、上に意識がいくのです。
だから、新しいことに出会っても、まず「できる」と思ってください。
基本的に、どんなことも「できる」から入ってください。
やって、やって、やりまくって、努力をし尽くしても出来なかったならば、それはその時に考えればいいのです(大抵できるのですが)。
戦術的にできない方法は捨てるけれども、長期的にみたら「できる」と思ったら99.9パーセントできるのです。
「できない」と思っているのは、あなた自身の心が制限を設けているだけです。
これは人生の成功法即にも繋がります。
新しいこと、困難なこと、少し考えてもわからないこと、たかだか1時間や2時間考えて「もうダメだ」などと思ってしまうのは、悲観的に過ぎます。
そんなレベルでは成功は手に入りません。
ましてや日商簿記検定1級は、3級や2級とは圧倒的にステータスが違うのです。
簿記3級は基本、簿記2級は履歴書に書けますが、今や簿記2級所持者は何十万人もいますから差別化ができません。
しかし、簿記1級の合格証書を持っているだけで差別化できるのです。
そんなすごい資格は簡単に取れるわけがありません。
だから、困難はあるのです。
でも、必ず取れます。
大学に5年通った私でも取れたのだから、取れます。
問題は、簿記1級の論点というのは1つ1つの論点がいちいち難しいことです。
気持ちは分かります。
でも、そのたびに「自分はできない」などと落ち込むような“失敗マインド”ではいけません。
“成功マインド”は、どんなに難しくても「必ずできる」と思うところから始まります。
できないのならば、「できる」という高い所から見てそれをどうやって引き上げるかを考えてください。
成功は上からやって来るのであって、下から見上げてもダメです。
今から実行して欲しいのですが、どんなことがあっても「自分はできない」と思わないで欲しいのです。
できないと思っているのは、あなたの心の中の恐怖心や失敗に対する畏れが足かせになっているのです。
そのような恐怖心は外しましょう。
ナポレオン・ヒルもおっしゃっていますが、人間を失敗に導くのは恐怖心なのです。
失敗というのは、本当はないのです。
一時的な失敗というのは成功へのプロセスです。
あなたの心の中であなたが決めた時が失敗になるのです。
失敗というのは心の中にあるのです。
簿記1級というのはたしかに簿記2級よりも難しいですが、だからといって、そのたびに「できない」と言っていたら話は進みません。
質問のメールを見ていても、「この人は受からないな」と思うような人はいるのです。
そのような人は、「できない」から入るのです。
でも、それは違います。
「できるはずなのですが、どうやったらできるかを教えてください」という前向きなメールであれば歓迎なのですが、残念ながら戴くメールの8割は「できません。どうしたらいいですか?」という、消極的な内容です。
申し訳ありませんが、そのやり方だと他人依存です。
どんなに良いアドバイスをしても、多分受かりません。
柴山式の受講生の方も、これからはメールの文章を考えてください。
「自分はできるはずだ」と思うところから入ってほしいのです。
「自分はできるはずだけれど、どこをどうギャップを埋めたらできるのか?」という気持ちを文面に滲ませて欲しいのです。
残念ながら「自分はできない」というところがベースになっている質問が多いのです。
受かる人はそのようなことを言いません。
「自分は受かるはずなんだけれども、今はここが問題かもしれない」というように、受かるためにどうしたらいいかということを考えて、前向きな質問をして欲しいのです。
これはすごく大事なことです。
意識を上に置いて「自分はできる」というところから始めてください。
できるはずなんだけれども、今は何が問題かを確認しているだけの話です。
簿記1級の成功法則というのは人生の成功法則にも繋がるので、繰り返し言います。
困難なことに当たっても「自分はできない」とは思わずに、スタートは「できる!」と意識してください。
「自分はできない」という考えは、多くの人にこびりついているマイナスの概念なのです。
これは義務教育の過程でそのように教わってきたから仕方ないのですが、これからはあなた自身で思考の習慣を変えてください。
思考を変えなければ行動は変わりません。
だから、困難なことに当たったら、基本「できる!」から入ってください。
「俺はできる!」「私はできる!」ということをベースに、前向きな質問を、自分に、あるいは私に投げかけてください。
困難な道ですが、必ずあなたはできます。
「できる!」から入ってください。
今回のお話は精神論ですが、スタートが間違えているからどんなにノウハウを使っても成功しないのです。
ノウハウは枝葉であって、根っこの部分の「“できる”思考」がないから受からないのです。
まずは「できる」に変えましょう。
私はいつもあなたの簿記1級合格を応援しています。
基本、「できる!」ですよ。
頑張ってください。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。
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