おすすめ本「戦略は1杯のコーヒーから学べ」永井孝尚著

皆さんこんにちは。

今回は、おすすめ本「戦略は1杯のコーヒーから学べ」のお話です。

「戦略は1杯のコーヒーから学べ」は、永井孝尚さんの本ですね。
永井孝尚さんと言えば、以前に「100円のコーラを1000円で売る方法」という本を書いて大ヒットしました。

そのシリーズです。永井は今回、コーヒーを題材にして書かれています。
帯には、次のようにあります。
〝セブン、マクドナルド:「100円」の目的は?〟
〝スターバックス:広告費をかけないブランド・スパークス〟
〝ブルーボトル:コーヒー界のアップル〟
〝ドトール:価格競争の裏にある戦略〟
〝ネスレ:フリー(無料)なのになぜ儲かる?〟

ちなみにネスレの場合は、「ジレットモデル」というヒゲ剃りのこと。
最初はほぼタダ同然で、その後は剃刀の刃を買う、というしくみです。
コピー機だったら、インク。
何度も取り換える物で利益を得るというビジネスモデルです。

最新ビジネス戦略が10この本の中で物語として描かれ、表紙の裏にはあらすじが書いています。

内容をネタバレにならない程度にお話しします。
ブラック金融会社より逃げ出した主人公(女性)がいます。
あるきっかけで、コーヒー会社ドリームコーヒー(架空の会社だと思うのですが)に入社します。
彼女が初めて知ったコーヒー業界は、なんとビジネス戦略の宝庫だった!
という展開です。
ブラック金融会社の「ブラック」は、ブラックコーヒーにかけてるんでしょうか?

つまり、コーヒー業界は、ビジネス戦略の宝庫だったというのです。
例えば、
外資系のスタバ、
異業種のセブン、
マクドナルド、
そドトールの価格競争、
再大手ネスレのリノベーション等。

超強力ライバルを相手に、主人公とドリームコーヒーはどう生き残るかということでコーヒー会社に入社して、いろいろと孤軍奮闘していきます。

この本を通じてずっと問いかけられていることがあります。
それは、主人公が入社したこの会社、ドリームコーヒーとは何か?
つまり、言い換えると、
ドリームコーヒーの「強み」とは何か?
それをずっと問いかけて、掘り下げます。

簡単に誰でもわかるようなことを言っても駄目なんです。

「お金を払って、他の会社を差し置いて、なんであなたの会社からお金を払ってわざわざ買わなきゃいけないんですか?というお客さんのクエスチョンに答えないと、今時のこのデフレ経済下経済直下では、あなたの会社は選んでもらえない。これは私の場合も同じです。例えば、私は柴山会計ラーニングという会計教育の会社をやっています。

「じゃあなんで柴山さんの会社から、私はわざわざ簿記会計の教材を買わなきゃいけないんですか」というお客さんの疑問に、私は全て答えて納得してもらえないと今は商品を買って頂けないです。
あなたの会社もそうです。
あなたの会社にも、当然、ライバル企業があると思います。
「ライバル企業を差し置いてなぜあなたの会社からあなたの会社の商品をあなたから買わなければいけないんですか」
というお客さんの不安や疑問に答えてあげると、あなたの会社が選ばれるわけです。
これがすなわち、あなたの会社らしさです。

自分の会社らしさ、強みとは何かということをとことんまで掘り下げましょうという時に、すごく良いヒントになります。

表面上のテクニック論でない、エッセンスがこの本に含まれていますので、ぜひこれを参考になさってください。
多分5回くらい読み返してみましょう。
すると、あなたにとって参考になるビジネス書になります。

また、市場調査としてのアンケートの取り方、聞き方もあります。
表面上のアンケートだけではだめです。
アンケートを取った相手がお金を払ってあなたの商品を買う人でもない限りは、そのアンケートはほぼ無駄です。
ほぼ無駄、9割無駄。
なぜでしょう?
それは、お金を払ってでも、「買いたい人の声」を聞きたいのに、
お金を払うつもりの無い道行く人に聞いても意味がありません。
誰にアンケートを取るかが大事だということも、知っておいて欲しいんです。

本日、お勧めした「戦略は1杯のコーヒーから学べ」には、アンケートのことについて書いています。
誰の話を聞くか?
話を聞く人は、お金を払ってあなたの商品を買いたいと思っている候補者です、ということです。
ということは、過去のお客さんに聞くのが一番良かったりするんです、実は。
なんていう事も考えて頂ければと思います。
マーケティングの非常に参考になる本だと思います。

ぜひ「戦略は1杯のコーヒーから学べ」を、コーヒーを飲みながら読んでみて下さい。
本日は本のご紹介でした。

私はいつでもあなたの成功を、それから成長を心から応援しています。ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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