これは、ご自身が講演をしたり、話し手となるということも想定しながら、自分が講師として、あるいは何かをスピーチする立場になったときの1つのレベルの目安、あるいは自分が何かの研修を受けるとか授業を受けるときの、先生のレベルを確認するための物差しとして使ってください。
私は、講師には4段階あると思っています。
悪い講師がレベル1、ふつうの講師がレベル2、良い講師がレベル3、さらに良い講師がレベル4です。
良い講師はいわゆる一流と言われている先生です。
教室を中心として、教室の中をナウ、講義中とすると、教室の前がビフォアー、教室の後がアフターです。
では見ていきましょう、まずは教室のビフォアーからいきます。
大ざっぱに言いますと、私は専門学校時代から学院長先生から教えてもらったり、自分で研究しながらわかったことは、講義時間があったら最低その3倍は予習をしましょう。
これはこれから講師をやる方は絶対に覚えておいて欲しいです。
これは専門学校の講師の方も多分研修をしているかもしれないです。
していないケースもあるので、その場合は、この動画を借りてお話しますと、講義時間を1とするならば、必ずその3倍は準備しましょう。
準備時間は3倍でギリギリです。
1時間では論外です。
つまり、60分の授業をやろうと思ったら60分の準備では全然足りないのです。
本当は、その他に背景というものが10倍ぐらいありますが、これがプロの準備です。
その人が適当にやっているかどうかはそれでわかります。
プロの準備というのは、講義時間が1ならば最低でも3時間は必ずやります。
場合によっては10時間やります。
これで本気度がわかります。
当たり前の話ですが、準備が不充分な人はプロとしてお金を取って教壇にのぼってはいけないということです。
まずはこれが基本です、プロの法則。
必ず3倍以上準備します。3倍は最低です。
これすらやらなければお金をもらって人前に立つ資格はありません。
講師を辞めてくださいというレベルです。
これをやっていないことがありありとわかる先生がいますが、本来教壇に立って給料をもらってはいけないのです。
だから、講師料は1時間で計算していますが本当は違うのです。
だから講師料は高いのです。
たとえば、3万円をもらった、1時間で3万ではありませんよ、準備時間入れて4時間で3万だから時給は1万円を切ります。
見えないところが最低3倍、10倍やってもいいです、ものによっては30時間かけて1時間の講義もあります、その場合はお金を10万もらうのです。
私も1時間で10万円をもらうこともありますが、その場合は、10年以上のキャリアも使っていますけれど、1時間の講義時間に対して最低10倍は準備します。
悪い講師というのは3つのどれかが欠けています。
講義の準備で負けています。これが悪い講師です。
準備、技術、熱意、この1つでも欠けていたら講師失格です。
その講義のための準備は最低3倍の時間が必要です。
30分であれば1時間半、1時間ならば3時間、3時間ならば9時間から10時間、3時間講義するのに10時間準備しなければアウトです。
3時間の講義を3時間でやろうとするから失敗するのです。
初心者の方はさらに3倍なので、場合によっては3時間の講義で30時間ぐらい準備が必要です。
私はテキスト作りからやって10倍ぐらいかけていますから、特に慣れていない頃は、最初の1年間は。
5分ごとにシナリオを書いたりとか、相当準備をしました。
そこまでやっても失敗するのです。
これがプロです。
だからお金を取れるのです。
アマチュアの講義でも3倍やって欲しいです。
それが「あの人うまいな」と思われるポイントです。
うまいなと思われるのは話し方ではありません。
準備をきちんとやったかどうかで決まります。
準備をきちんとやれば自信をもって喋ることができます。
段取り八分です。
ふつうの講師というのは3倍以上準備しています。
技術もある程度しっかり普段からやっています。
そして熱意があります。
熱意が無い講師も結構います。
私が大学生の頃にも時々やる気の無い先生がいましたが、技術があってもそんな授業は出る気がしませんよね。
表に出ないタイプでもいいのです。
松岡修造みたいに表に出るとは限らないです。
静かでもいいけど熱意はもって欲しいです。
生徒を成長させようという熱意で決まります。
熱意が無ければ上は全部意味がありません。
逆にいうと、熱意があれば少々技術がつたなくても大丈夫です。
でも準備はきちんとできますしね。
熱意というのは良い講師かどうかのポイントです。
まず、ふつうの講師になるために熱意をもちましょう。
熱意は誰でももてます。
講義のテーマを愛してしまいましょう。
生徒や教える対象を愛しましょう。
愛情を持って接することが講師の条件です。
これが無かったら講師は辞めた方がいいです。
熱意がなければあなたは講師に向いていません。
でも、熱意さえもてればあなたはチャンスがあります。
ということは、誰にでも講師になれる資格はあるのです。
熱意と準備と技術、技術は誰でもやれば必ず伸びますから。
次に、ふつうの講師です。
8割はこうなのですが、教室でわかりやすく伝えることに対して注力します。
どうやったら伝えやすいか、どうやったら受けるかとか、これはふつうです。
まだ良い講師ではありません。
良い講師はこれが出来て当然なのです。
自分なりにわかりやすく伝えることに意識が集中している間はまだ1流ではありません。
1流というのは上位5パーセントの話です。
本当の意味で、独立して、学校の名前とかではなく、たとえばあなたならあなた、私なら柴山政行という名前だけで、講演だけで年間1千万以上売上をあげられるのが1流なのです。
うまく話すことだけを考えている人は残念ならが2流です。
社内講師など、どこかの組織に属して給料をもらってならばやれるかもしれませんが、独立はできません。
あなたの目の前にいる講師がどのレベルかを見ればいいです。
どこかの組織に属して給料をもらってやっている分には、ほとんどがふつうの講師でいいのです。
でも最低でもこのレベルは欲しいです。
私が考える講師のレベルはふつうの講師ですが、熱意が足りなくて悪い講師というのは3割ぐらいいると思います。
技術はあるけど熱意がないというのはまずいのです。
これでは生徒は本気になりません。
1番大事なのは熱意なのです。
悪い講師も何割かいますので、残念ですが当たったら反面講師として自分で頑張ってください。
昔、私が専門学校で原価計算を教わったときの講師が悪い講師でした。
残念ながら熱意はあったかもしれないですけれど、伝わりませんでした。
技術はあったかもしれないですけれど熱意は感じなかったので、私は、工業簿記は最初の頃に挫折しました。
何とも言えませんが、相性が悪かったのかもしれません。
ふつうの講師は、せめて熱意があって技術もあってある程度準備もしていますが、わかりやすく伝えることだけ意識をしています。
これは1流になれません。
一生このレベルの人もいます。
これが悪いとは言いません、これでもある程度は稼げます。
ただし、ここでは自分のブランドは確立できません。
本当の意味で影響力がもてる、本当の意味でブランド化しようと思ったら良い講師をめざしましょう。
良い講師は1流の入口です。
教室の中はすでに終わっています。
わかりやすく伝えることは、これをスタートと考えての1流の資格がある講師です。
わかりやすく伝えることをゴールにしている講師が多いのですが、これはふつうの講師です。
わかりやすく伝えることは当然で、次の段階で、どうやって教室の後、アフタースクールです。
教室で1時間講義しても、その後の人生は長いわけなので、その後の人生に影響を与えるかどうか、これが1流の講師です。
つまり、わかりやすく伝えるのは当然と考えた上で、その先、教室から帰った後、みなさんがその後、行動が変わるか、その人が成長するか、その人の行動の変化や成長に、その場にいなくても、影響を与えられるかどうか、それをいつも研究して熱心に自己研鑽している人が良い講師です。
それをはじめてまだある程度間が無い状況はレベル3ですが、徐々に力がついてきます。
そして、講師を育てられるようになるとレベル4です。
レベル4は、かなり高いレベルで講義の後の影響力を非常に高く発揮できる人で、これが1流から超1流です。
私がめざしているのは、レベル4です。
意識はレベル3です。
あとはみなさんの評価に任せます。
私は滑舌が悪いのと早口というのが講師の欠点だと思っています。
それについては私よりいい人はたくさんいると思いますが、なぜ私が講師としてずっとやってこられて、企業や学校に属さないとなかなか1人で飛び出せないかというと、ここなのです。
わかりやすく伝えることをゴールとしたら、その間はまだ1流にはなれません。
話し方のノウハウなどは実はあまり関係ありません。
講師の関心が生徒の成長や自立にあるならば、その人は良い講師になります。
あなたも良い講師になれますよ。
良い話し手になりましょう。
私が話すことによって、あなたが話すことによって、聞いている人のその後の人生に良い影響を及ぼすことは素晴らしいですよね。
こういうことが実践できる講師が私は1流だと思います。
簿記の勉強でも、ビジネスも、コーチングでも、研修でも、何でもいいです、そういった形で講師を判断してみてください。
私はあなたの成功、発展をいつも応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。
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