おすすめ本「夢を売る男」百田尚樹著~三幕構成の事例研究

前を向いて歩こう、今回は本のご紹介です。

私のおすすめ本、最近読んで非常に面白い、もう一回読んでみたいと思ったのでご紹介します。

これは『夢を売る男』という本です。
これは幻冬舎文庫、幻冬舎はこういう面白い本をよく出されます。
百田尚樹さんです、『永遠の0』とか色々話題作を出している方です。
あと『海賊とよばれた男』なんていう本もあります。
ベストセラーを連発されている方です。
『夢を売る男』、百田尚樹さんです。

今回の動画にはサブタイトルがあって、「三幕構成の事例研究として」ということで書きました。
実は私が普段のスピーチや講義、色々な時に大なり小なり意識しているのが、映画の脚本で有名な三部構成というものがあります。

設定して、状況説明と主人公のミッションみたいなものを提示する第一幕があります。
起承転結の起と承にあたる、もしくは起と言っても良いでしょう。
次の展開として、起承転結で言うと承と転の段階で第二幕があります。
これは大体対立とか葛藤というのがあります。
主人公の価値観の対立、敵との対立があります。
価値観の対立が無ければ、そのままストーリーはお金を払って見るという価値が無いです。

この三部構成の話は私の理解する三幕構成、三部構成はまた別の機会にお話しましょう。
あまりこれをやりすぎると、今回の動画のメインテーマを食ってしまうので。
今回のメインテーマはこちら、『夢を売る男』です。

ああいうのはサブプロットと言うのですが、サブテーマは「三幕構成の研究」なのです。
映画もそうなのですが、優れたストーリーというのはメインストーリーとそれを支えるサブストーリーが上手く絡み合っています。
そしてこのサブストーリーの質は結構メインストーリーの売れ行きとかを決めると思っています。
という意味では、これすごくサブストーリーが良いのです。
サブストーリーという言い方は一般的ではないので、サブプロットというのです。

三幕構成に関する私の考えとか学んだところはまた別の機会にお話します。
これは脚本を書く方とか劇とかストーリーを作る方にも結構有名な話で、もし知らない方はこれを知って頂くと、ある程度自分では才能がそれほど無いと思っても書けます。
特に講演やスピーチでお客さん呼べないと思っている方も三部構成を意識すると良いです。
映画と同じ、お客さんをドキドキワクワクさせられなかったらお金を払う意味がありません。
従ってもしあなたが話し手になるのならば、お客さんをドキドキワクワクさせる義務があるのです。
これは今時ならば学校の授業もそうです。生徒をドキドキワクワクさせる義務があるのです。

今はスピーチをするのも難しいのです、難しくはないけれど考え方が昔とは違うのです。
ただ教えれば良い訳ではない、生徒たちを引き込む、聴衆を引き込む義務があるわけです。
これが話し手のやるべきこと。
しかしそんなに難しくはないのです。
ある程度セオリーを踏めば、誰でも聞く人をドキドキワクワクさせられます。

あなたにもそういう素質が本来あるのです。

あとはその原則を学ぶだけです。
その原則を学ぶ時にこの本すごく良いな、と思ったのです。
ある意味すごく面白いです。
『夢を売る男』とは出版業界の話です、これはメインストーリー。

そして私なりに理解する三幕構成のイメージで、ネタバレしない範囲で分析してみたのですが、三幕構成の事例研究として今回使ったのです、時々私こういうことするのですが。
三幕構成の観点で言うと、起承転結で起の設定部分、承転の辺りが対立だと思います。
あとは序論本論結論みたいに、最後は必ず問題解決します。

この三幕構成があるのだけれど、その中で夢を売る男というのはテーマが協力出版と言って、私も本を20冊以上出させて頂いているので、私は協力出版したことはありませんが、協力出版の営業は結構来ます。

協力出版に近いことはやったことあります、会計事務所の宣伝で共著の形をとるわけではないけれど、少しお金を出してある会社さんと提携して一時期会計事務所としてやったことはあります。

個人としては協力出版したことありませんが、会計事務所として広告宣伝の一環で2、30万払ってやったことありますが、この協力出版というのは私も営業を受けたことがあるけれど、実は出版社が言ってくるのです。

大体出版するのに300万から500万かかると言われていますので、その半分くらい、大体100万から200万の間、私は前に150万と言われたかな、それくらいコストを負担して頂ければ、ISBNコード、一般書店に流通するようなちゃんとした形で登録して国会図書館にも載ります、そういう形であなたのブランドになりますよということで、100万200万のお金を自己負担しながら出版社に作ってもらうのです。

ちゃんとした校正もしてもらえるのでそれなりの物が出来ます。
自費出版というのは完全に自分でやります。
自費出版はやっても構わない。
実際自費出版から売れた本もありますから、私は自費出版が悪いとは思いません。

という形で、著者がお金を負担して出す出版が協力出版とか自費出版と言います。
自費出版と協力出版は大きく違うとこの本では言っていますけれど。
しかし素人には分からないです。
要するに自分で金を出して本を出させてもらうのか、全く出版社の企画出版で出すのかということです。
そして企画出版をやるには、書き手にある程度コンテンツ力が無いと無理なので中々難しい。
なので、本を出すということに対してすごく憧れを持つのです。

特に日本人にはその傾向があるという話が出ていて、すごく面白いです。
あとはブログを一番書いているのは日本人だから、日本語のブログが一番多いとか結構これ面白いネタがいっぱいあるのです。

『夢を売る男』これは色々考えさせられます。
そして、脚本の校正を考える時にこれ使えます。
私が言うようなレベルではないのですけど、百田さんとは全然レベルが違うので、この方はやはりトッププロですから、私は勉強させてもらいました。
メインストーリーは、丸栄社という主人公がいるのです。
この中にライバルが出てくるのです、あまり言いすぎてしまうとネタバレになるので。
ライバルがいて戦うのです、この協力出版の業界で。

これは、ビジネスの観点でも面白いです。
一人勝ちしているとライバルがやってくるというやつです。
そして、主張として最後は「良い物を作りましょう」ある程度口八丁手八丁で本を出させるという意味で「これ怪しいビジネスじゃない?」というのとギリギリのところを行ったり来たりしてグレーゾーンに踏み込む面白さ。

しかし最後はプロとしての信念を覗かせます、こだわりがあります。
その中で面白いのが、サブプロットの出来が結構映画とか劇とか物語の質を決めるのですが、このサブプロットがまた面白いのです。
ここをメインプロットと思ってしまう人多いと思いますけど、私はこれサブプロットだと思っています。

本を出したい人がいっぱい出てくるのです。
フリーターとか大学教授とか色々な本を出したい人が出てくるのです。
あと主婦とか。

色々な人に本を出すように巧みに営業する訳です。

100万とか200万とかその人の資産状況を見ながら「この人200万出せるな」とかある程度値踏みしながら営業するのです。
「本を出しませんか?」と言ってお金を取る。

これはビジネスのからくりも分かるので面白い。
この人達はサブプロットだけれども、これに引き込まれながらも最後はメインストーリーでは編集者の価値観や理念、最後大きな戦いに引き込んでくる。
これは面白いです。
メインプロットとサブプロットの作りが絶妙だと思いました。

百田さん流石というか天才的だと思うのですが、色々な意味で脚本の勉強にもなります。
自分で何か物語を作る、あるいは自分がスピーチや講演をする時の三幕構成の勉強になると思うので良かったら読んでみて下さい。
私は脚本作りではないけれど、自分の物語を作る時に、ここまでは作れませんけど少しでもこの良いところを取り入れたいと。
その中にネタも入っているのです。

今の世の中の世相も入っている、色々なネタも入っている。
ドキドキワクワクさせて最後は主張をビシっと言う。
流石だな、恐れ入りました、ということなのですが、色々な意味で。

『夢を売る男』これ本を読みながら、私もあなたも夢が見られます、ある意味。
夢が見られるというのは変だけども、色々な意味で面白いです。
ビジネスとして見ても面白いし、ビジネス本として見ても面白い。
脚本作りの参考書として見ても面白いし、ストーリーに入り込んで「こういうことあるよね」と見て頂くと良いと思います。
色々な意味で学ぶことが多いと思います。

『夢を売る男』ということで、出版社は幻冬舎文庫。
良い本を出しますね、百田さんの本です。
ぜひ良かったら読んでみて下さい。
娯楽としても非常に面白いです。

ということで今回のおすすめ本『夢を売る男』。
そして私は、今回は三幕構成という脚本のセオリーの勉強に使わせて頂きました。
色々な意味でもう一回読んでみたいと思う本です。

私はいつもあなたの成功を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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